住宅塗り替えのプロ
秋山哲也
Mybestpro Interview
住宅塗り替えのプロ
秋山哲也
#chapter1
甲府の中心街からほど近い青沼に、秋山塗装はあります。一般住宅の屋根、外装、内装の塗装を中心に取り扱い、2023年に創業60周年を迎えました。先代の跡を継いだ秋山哲也さんは、子どものころから「ペンキ屋さんになるのが夢」と言っていたという根っからの仕事好き。「小学生のときから親父について行って手伝うのが楽しくて。一手間多くかけてでも、きれいに仕上げることにこだわっています」
秋山さんは、屋根や壁、鉄骨はもちろん、ときには家電のようなものまで、頼まれればあらゆるものをあらゆる素材で塗装できると言います。取り扱っている素材のカタログ数は約100冊。「最近ニーズが高いのは、屋根や壁に遮熱塗料を塗って、夏は涼しく冬暖かくする省エネ対策です。何かご希望の塗料があれば、取り寄せて塗ることももちろん可能ですよ。内部壁塗装では、壁紙に比べると少し割高ですが、結露しない、継ぎ目が剥がれない、匂いやホルムアルデヒドの放散を吸収する働きもあり、仕上がりに高級感があるのも魅力です。将来の張り替えコストがない分、決して高くはないと思います。遊び心のある色をワンポイントだけ使うこともできますし、石のような質感の塗料など面白いものもありますよ」
塗装職人としての秋山さんの大きな強みは、木部のアク洗いの経験も豊富なこと。「和室の柱や天井、建具などの無垢(むく)の木の部分は、10年以上経つと手あかなどが染みになったり黒ずんできたりします。そこに薬品を塗って丁寧に洗い流すのを繰り返すと、新品のようにきれいになるんですよ」。また、一度ペイントしてしまったものを無垢の状態に戻すこともできるといいます。木製ドアのペイントをし直す依頼では、素材の良さを見抜いた秋山さんの提案で、いったんペイントを剥離して木の質感を生かし直したケースもあるそうです。
「手間がかかり根気のいる作業ですが、施主さまが『こんなにきれいになるとは思わなかった』と驚き、喜んでくださるのがすごくうれしいです。昔の素材は上質なものが多いので、それを残せるのもいいですよね。築20年ぐらいの6畳の和室で、天井と柱のアク洗いで合わせて7~8万円から。扉は10万円ぐらいからなので、リフォームの選択肢としてぜひ検討してみてください」
#chapter2
明るく気さくな秋山さんですが、「仕事に関しては、昔ながらの職人タイプ」と奥さまから言われると、「確かにそうだな」と苦笑します。
「安く請けて1回塗りでざっと終わらせるような仕事はできないんです。もう一回塗ったらもっときれいになると思えば、価格と関係なくついやってしまいますね。『塗装職人として一緒に高みを目指そう』と僕は思うんですが、『自分はここまででいいです』と言って、若い子が辞めてしまったこともあります(笑)」
オフの趣味は、書道と、文字を彫って描く“刻字”、それに空手道。ちょっとした家具作りからミシンでの縫い物もお手のもの。「とにかく手先を使った細かい作業や、きれいに仕上げることが好きなんです。縫い目の美しさにまでついこだわってしまうんですよね」といいます。
#chapter3
木製品の傷やアルミサッシの補修技術などのセミナーも受講し、「塗装であらゆる住宅の悩みを解決する」というプロとしての腕を日々磨いている秋山さん。「手間をかけた難易度の高いものは特に熱が入ります。鉄板にさびがふいたように仕上がる塗料があるという情報を耳にしました。こういう面白い塗装にもチャレンジして、お客さまへの提案の引き出しを増やしたいですね」。新しい技術などを積極的に取り入れていく考えです。
それでも、「やはり古いものをよみがえらせる仕事は大事にしていきたいです」と基本的なスタンスを示します。山梨では、良質な木の素材をペイントしてしまっている家も多いといいます。「先日、軒の天井のペンキを剥がして、柱もアク洗いしたら見違えるようになって、施主さまが大喜びしてくださいました。和風建築のお宅は、ぜひ気軽に相談していただきたいです」
先代のころから、丁寧な仕事ぶりで信頼を得てきた秋山塗装。「うちは特別安くはないですが、適正な価格で早くキレイに仕上げることには自信があります。あと、塗り替えの際に設置した足場を利用して、窓拭きのサービスもしています。また、そのお宅ごとに、ちょっとした塗装(たとえば犬小屋など)のサービスを心がけています」
リフォームを検討される方は、「手間は惜しまない」と断言する秋山さんに、ぜひ相談してみませんか?
(取材年月:2014年1月)
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住宅塗り替えのプロ
秋山哲也プロ
職人
秋山塗装
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