お客さまの要望を上手に反映させる家づくりのプロ
木村徳之
Mybestpro Interview
お客さまの要望を上手に反映させる家づくりのプロ
木村徳之
#chapter1
マイホームは「人生の三大買い物」の一つといわれます。多くの人にとって家を建てるのは一生に1回。それだけに、さまざまな「こだわり」や要望がたくさん出てくるものです。
理想の住まいを目指す上で、優れた設計士と出会うことができたなら、あなたの家づくりは成功に一歩近づくかもしれません。
そんな時に頼りになりそうなのが、山形市内で「TOKU設計」を営む木村徳之さん。
「住む人が住みやすく、くつろげる家づくり」をモットーに、依頼主の要望やライフスタイルを踏まえたプランを一緒に考えてくれます。村山・置賜地域をフィールドに、一般住宅などさまざまな建築の設計・監理を手掛けています。
「設計士は時に、お客さまの意見や要望をあまり聞かずに、自分の理想を貫こうとすることがあります。自分の好きなデザイン、見栄えのする外観、斬新なアイデア。でもそれが、お客さまが使いやすいものでなかったら本末転倒です。私は『使いやすさ』を最優先に、お客さまの話をしっかり反映させた家づくりを心掛けています」という木村さん。誠実な仕事ぶりには定評があります。
#chapter2
木村さんの家づくりは、まずお客さまとじっくり話し合うことから始まります。家族構成や職業、趣味などから始まって、和やかな雰囲気の中で徐々に建物に関する話に進んでいきます。
会話の中から浮かび上がってきたイメージを、今度は図面に起こします。いくつか案を作って提示したり、何度も手直しを加えたり。「最近は好みや希望が多様化しており、一棟一棟違う個性が込められています」。予算も視野に入れながら検討し、設計がまとまるまで3カ月から半年程度を要するとのこと。
「比較的若い人からの依頼が増えています。キッチンや洗面所など、水回りの部分を充実させてほしいーとの要望が多く、できる限り応えられるようにしています」。さまざまな要望に応えるためにも、自分の引き出しを増やすための情報収集は欠かせません。
工事が始まっても、木村さんの仕事は続きます。時折現場に足を運んでは、設計通りに進んでいるかを確かめ、作業をしている人たちに必要な指示を行います。工事の全てを確認し、きちんとできていることを見届けた上で引き渡しになります。
「設計士は、オーケストラの指揮者のような存在かもしれませんね」と木村さんはいいます。「“聴衆”たるお客さまの満足を目指し、各種工事を行うさまざまな職種の人たちに指示を出す。同じ人が同じようなものを建てても、設計士が違うと全く違った建物になりますから」。それ故、責任は重大です。
「お客さまがさまざまな“こだわり”を持って依頼してくれるので、『余計に頑張らないと』と思って一つ一つの仕事に取り組んでいます」
#chapter3
父親が工業高校の建築科で教師を務めていた縁もあり、高校、大学で建築を学びました。大学卒業後は山形市内の設計事務所に勤務。一般住宅のほか事務所や、アパートなどの収益物件の設計を手掛けてきました。「収益物件は採算性を考慮しなければならないし、建てている最中に追加費用を出すこともできない。限られた予算の中でいかに満足度の高い建物にするかに心を砕いたものです」と振り返ります。
その後、別の設計事務所でさらに経験を積んだ後に独立し、今に至っています。「最初の事務所の先生には、仕事に向かう姿勢やお客さまとの接し方など、さまざまなことを教わりました。それらは今も、私の中で生きています」
設計事務所勤務時代に、子どもが生まれる直前の夫婦の依頼で設計を担当しました。同世代ということで話が合い、家の完成後も付き合いが続きました。それから二十数年。家ができたのと同じ頃に生まれた子ども2人が「家を建てるので設計をお願いしたい」と依頼してくれました。「家を3棟も任せてくれるほど信頼していただけた」ことは、忘れられない思い出になっています。
「信頼される仕事をする」。この信念は昔も今も変わりません。「地道に、丁寧に一つ一つ取り組んで、お客さまを裏切らないような建物をつくっていきたい」と意欲を語ってくれました。
(取材年月:2023年10月)
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Profile
お客さまの要望を上手に反映させる家づくりのプロ
木村徳之プロ
建築士
株式会社TOKU設計
住む人が心地よく、幸せに住んでいただける家づくりが理想だと考えています。多くの経験を生かし、お客さまとじっくり話し合った上で、ご意見を最大限反映させたプランを提案し、最後まで責任を持って携わります。
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