最適な方法で建物のきれいを持続させる塗装のプロ水戸部良樹

最適な方法で建物のきれいを持続させる塗装のプロ

水戸部良樹

「お客さまの喜ぶ顔をみること」をやりがいに塗装職人として尽力

　大切な住まいの外観を美しく保つには、10年に一度、外装の塗り替えをするのが理想といわれていますが、塗装業者選びはとても大変です。一般の方に塗装職人の技を見抜くことは難しく、塗装の良しあしが結果として表れてくるのが1年後、2年後となれば、判断のしようもありません。

「誰に頼めばいいのだろう？」と塗装業者を探している人に、「ぜひ自分たちの存在を知ってほしい」と自信を持って名乗り出たのは「株式会社水戸部建装」代表取締役の水戸部良樹さん。

　父親の代から地元・寒河江で塗装業を営んできた水戸部さんには、長年、地元で培ってきた経験と実績があり、仕事が丁寧という定評もあります。

　自ら口にする「自信」には、確かな裏付けがありました。「現在は、ほとんどが住宅の塗り替えの仕事で、そのうち半数以上がお客さまからの直接のご用命です。私どもではお客さまのニーズにお応えするべく、住まいの塗り替えリフォームに力を入れています。お客さまの要望を直接お伺いできるうえ、余計な仲介料も発生しないと、いいこと尽くしです。私どもにとっても、お客さまの喜ぶ顔がじかに見られるのは大きなやりがいです」

　下請けの仕事は指示通りの作業に終始しますが、依頼主から直接仕事を受注するとなると、現地調査やプラン提案、色決めなど、打ち合わせや段取りに結構な時間が割かれます。そのため、水戸部さんは営業兼社長業に専念することを決意。「いつまでも自分が現場で幅を利かせていては他の職人の責任感が育たない」との思いもあって、現場への未練を断ち切ったと言います。

　でも、約20年にわたって職人として培った現場感覚は少しも鈍っていません。それどころか、新しい塗料や技術に関する知識を熱心に吸収することで経験プラス新しい知識でさらなる自信を得て、「お客さまのさまざまな要望に的確に応えられるようになった」と自負しています。

技術に併せ礼儀や心遣いを備えた職人を育成

「んだね、県外さ行ってもこの調子で、親しみやすくていいねって言わっじゃ。性格なんだべねぇ」とバリバリの地元・寒河江弁で話す水戸部さん。味わいのある温かいお国なまりが印象的です。そんな水戸部さんも職人教育に関しては厳しい一面をのぞかせます。

　水戸部さんが一般住宅の塗り替えリフォームの営業活動に力を入れるようになってから、その業績は右肩上がり。しかしながら、冬場は手がつけられないという雪国の弱点に職人不足も手伝って、注文を受けてから作業に入るまで長い期間待ってもらっているのが現状。塗装職人の育成が急務です。ある程度仕事を任せられるようになるまでには、筋のいい人でも3〜4年はかかるといいます。しかも、今どきの職人は腕がいいだけでは駄目で、話しやすさや気配りも依頼主からすれば重要なチェックポイント。少しでも不満があればリピーターにはなってくれません。

　水戸部さんの考える塗装職人育成とは、技術プラス社会人としての礼儀や心遣いといった人間性の両面を育て上げること。「今までの職人のイメージを変え、誇りを持って働ける職業にしていかないといい人材は確保できないでしょう」と穏やかな表情が、少しだけ険しくなった瞬間でした。

父親の塗装業を引き継ぎ、塗装職人としての誇りを胸に仕事に臨む

　塗装業を営む家の長男として生まれた水戸部さんは、誰に言われるでもなく幼稚園の時から「大きくなったらペンキ屋さんになる」と話していたそうです。子ども心に父親の仕事ぶりを見てかっこいいと思っていたのでしょう。

　時は流れて水戸部さん自身が父親となり、娘が2分の1成人式の時に、将来の夢として「ペンキ屋さんの後を継ぐ」と言ってくれたそうです。

　各方面で女性の活躍が目覚ましいですが、「これからは塗装の世界にも女性の感性が必要になるから」とうれしそうな水戸部さん。

「住宅の塗り替えリフォームなどは奥さんが主導権を握っている場合が多く、女性同士の方が話もスムーズでセンスよく仕上がると思います。私が注文を受けてきた仕事を娘が女性ならではの感性と技で塗り上げる、そんな親子リレーができたら最高ですね」と目を細めます。

　住まいの保護、装飾、防錆に塗装は欠かせません。塗装業は世の中になくてはならない仕事というプライドがあるから、休日返上で依頼主との打ち合わせにも出掛ける水戸部さん。「料金ではなくお客さまの満足度で勝負をします」と話す水戸部さんの人柄を知るほどに、信用で決めるしかない塗装業者選びに迷いがなくなる、水戸部さんはそんな塗装のスペシャリストです。　

（取材年月：2019年1月）

仲介業者を通さず直接依頼を受けることで顧客の要望に応える塗装業者

「お客さまの喜ぶ顔をみること」をやりがいに塗装職人として尽力

技術に併せ礼儀や心遣いを備えた職人を育成

父親の塗装業を引き継ぎ、塗装職人としての誇りを胸に仕事に臨む

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