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あらゆる要望に応えるオーダーメイドのフラワーデザイン

確かな技術とグローバルな経験を持つフラワーデザインのプロ

原恵美

原恵美 はらえみ
原恵美 はらえみ

#chapter1

世界チャンピオンに師事、豊富な海外経験を日本で生かす

 大切な人に感謝の気持ちを示す時、お客様をもてなす時、自分にご褒美をあげたい時、花はさまざまな場面で人生に彩りを添えます。個性的なフラワーアレンジメントで豊かな空間を創出しているのが、「emigreenmoon」の原恵美さん。生まれ育った黒部市でフラワーデザイナーとして活動を始めて20年近くになりますが、これまでの道のりからは彼女のバイタリティあふれる人柄が伝わってきます。

 まず、原さんが今の道に進んだのは、かつて勤めていたアウトドアショップで植物を使ってディスプレイをするようになったのがきっかけ。すぐさま黒部市のお花の先生に「フラワーアレンジメントを海外で学びたい」と話すと、「日本で取れる免許を全部取りなさい」とのアドバイスが。日本フラワーデザイン協会で取得できる資格(1級フラワーデザイナー、講師、審査員)及びフラワー装飾技能士1級(国家資格)のすべてを取得しました。

 そのずば抜けた行動力と実行力を生かして、次は3週間オランダへ短期留学。世界チャンピオンのウィム・ハゼラー氏からフラワーアレンジメントを教わる旅です。最終日には成績表が発表され、1位を獲得した原さんは、ハゼラー氏に弟子入りを志願。その願いが叶い、半年後再び修行に旅立ちました。それからはイスラエルの花博にオランダ人チームの日本人スタッフとして参加するなど、海外との往復を5〜6年続けたそうです。そのまま海外でも活躍できる技術を身につけましたが、「自然豊かな富山で自分の経験を伝えなければ、自己満足で終わってしまう」と、黒部市で働くことを選んだのです。

#chapter2

花と植物のことなら、なんでもおまかせ

 原さんの仕事場である「emigreenmoon」では、一般的な花屋のように切り花を販売しているわけではありません。もちろん要望があれば切り花の対応も可能ですが、基本的には注文が入ってから新鮮な花を仕入れて作りあげるオーダーメイドの花屋なのです。

 「海外との往復生活が続いていたので、あえてお店を持ちませんでした。お店がなくても、いろいろな依頼に応えられるよう、花や植物の何でも屋として取り組んできました。だからといって、クオリティを下げない努力もしてきました」。

 その言葉どおり、仕事内容は生花やプリザーブドフラワー、造花、ドライフラワー、造園、会場装飾、ショップ・ディスプレイ、イベント会場装飾、成人式やウェディングドレスのヘア飾り、ウェディングブーケ、企業でのレッスンなど、驚くほど多岐に渡ります。

 「お母様のブーケを娘さん用のブーケに新しく作り替えたり、ご家庭を結納に合わせて装飾したり、ホテルに長期滞在されるお客様の部屋に花を飾ったりと、あらゆるご要望に対応しています。融通が利くので、うまく利用してもらえたらいいですね」。

 いろいろな声に応えながら地道な活動を続けてきた原さん。近年は黒部市報の表紙や、富山と根室の友好提携の記念品など、さまざまな依頼が舞い込むようになりました。2019年にはフラワーデザイン協会の富山県大会で富山県知事賞を受賞するなど、実力も折り紙つきです。

原恵美 はらえみ

#chapter3

フラワーデザインで、豊かな心と暮らしをお届け

 原さんは、フラワーデザインだけに留まりません。ハーブ・スパイスコーディネーターとして、ハーブとスパイスの料理教室も開催しています。

 「若い時にアルバイトでバーテンダーと厨房スタッフをしていたこともあって、料理はずっと好きなんです。ハーブ料理をきっかけに、ハーブティやハーブ、そして花やグリーンにも興味を持ってもらえたらいいなと思っています」。

 幅広い活動を通じて花や植物の魅力を広めている原さんには、最終的な目標が2つあります。

 「家の庭にいろいろな植物や花が咲いているという家庭も多いと思います。それを1本摘み取って瓶に入れ、「トイレやキッチンに飾ろう」というふうに暮らしの中に取り入れる心をもっと広めていきたいですね。こういう習慣が身につけば、来客時には「5本飾ろう」、友人宅に行く時には「小さな花束を持って行こう」というふうになっていくと思うんです」。

 もう1つの目標は、外で泥んこになって遊ぶのが困難な今の子どもたちに対してです。「小さな子どもたちが食事中に携帯を手にしている風景を目にすることが増えましたが、それよりもお散歩に出かけて植物や花を触ったり、匂いを嗅いだり、飾ったりしてほしいなって。五感を刺激することによって豊かな心が育つと思うので、「花育」にも取り組んでいきたいなと思っています」。

 これまで花に興味のなかった人も、この機会に花のように明るい原さんにフラワーデザインを頼んでみませんか。きっと、今よりもっと心が豊かになれますよ。

(取材年月:2020年2月)

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専門家プロフィール

原恵美

確かな技術とグローバルな経験を持つフラワーデザインのプロ

原恵美プロ

フラワーデザイナー

emigreenmoon

日本で習得した知識や技術が海外で認められ、世界チャンピオンに師事。オランダやイタリア、イスラエルなどで得たデザイン力も生かし、花や植物に関することならどんな要望にも対応できる。フットワークも軽い。

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