リピーター・紹介者が途切れない不動産屋佛坂好信

リピーター・紹介者が途切れない不動産屋

佛坂好信

「この人に任せてよかった」お客様からの信頼が宝　

　ある女性は自身の母親を、ある人は勤務先の社長を、またある営業マンは自社の得意先を……。お店を利用した人が家族や友人・知人に勧め、人の輪が自然と広がる不動産屋が日野にあります。「紹介したくなる不動産屋さん」こと佛坂（ぶつさか）好信さん。不動産の「売る・買う・貸す・借りる・住まう」を手伝い、大手Q&Aサイトの不動産カテゴリで専門家回答者としても活躍するこの道20年のプロフェッショナルです。

　佛坂さんが営むタカラシンコー株式会社の特長は、なんといってもリピーターや紹介の多さ。「ありがたいことにお客様がお客様を連れてきてくださることがよくあります。そして何度も仕事を任せてくださる方も。賃貸物件をお世話したあるお客様は、その後結婚して別の物件への引っ越しをする時、そしてお子さんが生まれて戸建を購入する時と人生のステージが変わるたびに来てくださっています」

　これはワンタイム産業（一度きりの取引）といわれる不動産業界にあって珍しいこと。驚くことに、近隣の多摩エリアはもとより23区内やさらに他県の方からも依頼があるそうです。一体、その秘訣（ひけつ）はなんでしょうか。「うーん、当たり前のことしかしてないと思うんですけどね」と笑いながら頭をかく佛坂さん。ところが話を聞くと厚い信頼の裏には「当たり前」では決してない、顧客の心を引きつける仕事ぶりがありました。

採算度外視。手づくり・心づくしのサービスで円滑な取引をサポート

　佛坂さんはとにかく徹底した“お客様第一主義”。「我々の仕事は物件を預けてくださる方、物件を求める方がいらして初めて成立します。エンドユーザーであるお客様同士を“適正な価格”そして“納得ゆく形で”つながせてもらうのが役目。そういつも胸に刻んでいます」

　例えば土地売買の場合、売り主さんには物件の魅力を最大に引き出すよう徹底サポート。「価格はいくらが妥当か。建物を残すべきか、更地にするべきか。広い土地ですとどのような分割方法がニーズに合うかといったあらゆるアドバイスをさせていただきます」。チラシはカラーにするなど買い手や他社営業マンの目に留まる工夫にも知恵を絞ります。

　一方、買い主さんには「お客様は土地を見ただけでは将来のイメージがわかず、資金計画も立てられないから」と建物プランも図面で用意。「図面は何度も修正します。お話を伺いながらご家族の夢や希望、現在や未来を描いていきます」。もちろん、建築時にハウスメーカーと買い主があらためて相談して設計を行いますが、ほとんどの場合が佛坂プランがベースになるのだそう。設計士顔負けの図面はなんと佛坂さんがパソコンで自作し、しかも無料！　他にも店には草刈機やハウスクリーニングの道具までを用意しています。「業者さんに頼むこともできるのですが、その費用がかけられない場合もあります。私がする分にはタダですから」と自ら汗を流し、あくまで“お客様のため”を第一に。

　その甲斐あって「建売住宅の価格で納得ゆく注文住宅が建てられたり」「他社で一年以上売れなかった物件に買い手がついたり」と、うれしい結果がぞくぞく。お客さんには物件を大手不動産会社にまかせてはみたものの、その対応の鈍さへの不満からタカラシンコーの扉を叩く人もいますが“手と心をかけた”熱意ある仕事ぶりに大変感謝されるそうです。

嘘のない仕事だけがお客様の納得につながる

　希望があれば司法書士や土地家屋調査士、信頼できるハウスメーカーや職人さんを紹介するなどバックアップ体制も万全。税金還付の情報をさりげなく耳に入れたり、上棟後の大工さんへの挨拶や立会いの仕方を伝えたり。取引の最初から最後まで小事・大事を問わず支え続ける姿は、まさにトータルプロデューサー。公務員、電子会社勤務を経たのち、不動産業界に身を投じ20年。コツコツと積み上げた知識、現場感覚に基づいた経験とプロの視点が厚みのあるアドバイスとサポートにつながっています。

　「父親が営むタカラシンコーの跡を継ぐ形で独立する前、数社の不動産会社で経験を積みましたが、図面を引いたりしていると『そんなことまでするな』と上司に怒られたものです。それでも隠れてスキルを磨いたことが今に繋がっています。せっかくご縁をいただいたお客様。自分としても悔いのない仕事がしたいんです」。こういう性分だから仕方ないですよね、と笑います。

　「タカラのおじさん！」。取引から数年後に偶然再会したとき、お客さんから駆け寄ってくれたことが嬉しかった、と相好を崩す佛坂さん。時を経ても色褪せないお客様の笑顔が仕事ぶりの何よりの証明です。

　「知識と経験、そして心」と三拍子そろった佛坂さん。みなさんも「売る・買う・貸す・借りる」の当事者となった際には、一度ご相談に訪れてはいかがでしょうか。多くの顧客を笑顔にしてきたそのワケを、体感できるにちがいありません。

（取材年月:2019年1月）

お客様が「本当に納得できる不動産取引」をめざして。

「この人に任せてよかった」お客様からの信頼が宝

採算度外視。手づくり・心づくしのサービスで円滑な取引をサポート

嘘のない仕事だけがお客様の納得につながる

専門家プロフィール

Other Interview