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「退職代行」に取り組み、ハラスメントなどに泣き寝入りすることがないよう法的にサポート

退職代行やハラスメント問題の解決に向けて尽力する弁護士

下地謙史

下地謙史 しもじけんし
下地謙史 しもじけんし

#chapter1

「交渉権」を持つ弁護士として、退職の手続きや不利益に対する調整ごとを代行

 弁護士として数々の労働問題を扱う「下地法律事務所」の代表・下地謙史さん。近年は、従業員本人に代わって離職手続きを進める「退職代行」に注力しています。

 「会社を辞めたいけれど上司が怖くて言い出せない、出社することさえつらいとった人を支援しています。当職にお任せいただければ、職場と直接話す必要はなく、有給休暇の消化も調整します」

 まずは初回30分の無料相談で話を聞き、状況を整理した上で今後の流れを提示。契約後は下地さんが代理人となり諸手続きを行います。同様のサービスが増える中、弁護士に託す利点は「交渉権」にあると続けます。

 「パワハラやセクハラ、賃金未払いなどで泣き寝入りせず、退職の手続きと一緒に解決を目指すことが私どもの役割です。職場との話し合いを一手に引き受け、依頼者さまが被った不利益に見合う慰謝料や損害金の請求などをサポートします」

 職場が退職を認めようとしないケースも多いとか。例えば正社員の場合、就業規則に「1カ月前に申し出ること」と書かれていても、裁判では民法上の「14日前に伝えれば良い」という決まりが優先される傾向にあり、雇用契約を終了できると言います。

 また、自主退社を促された際も強制力はないため従う義務はなく、意に反して執拗に繰り返される場合は、しかるべき対処を講じることも可能です。

 「経営者などから『部下にハラスメントを疑われた』『従業員が弁護士を伴って退職条件を突きつけてきた』と相談されることもあります。労使どちらの立場でもお役に立てるので、職場のトラブルは感情的に動かず、当職にお声掛けください」

#chapter2

四大法律事務所で労働問題に携わり、アルバイト先での理不尽な経験も糧に独立

 下地さんが現職を志すようになったのは中学生の頃。無実の罪に問われた人を助ける法廷ゲームに出合ったことがきっかけです。

 「弁護士になって情報や証拠品を集め、相手の矛盾を見つけて依頼者の無実を証明するストーリーが面白かったですね。純粋に『将来の仕事にできたら楽しそう』と思えました。法の下では“白黒”が明確で、物事が解決に向かって淡々と進んでいくと分かり、法的根拠に基づいて道筋を立てていく過程に魅力を感じました」

 大学では法学部に進み、3年次には飛び級で法科大学院に入学。図書館や自習室と自宅を往復し、合間にアルバイトする生活を送ります。

 「卒業後は日本における四大法律事務所の一つに就職しました。企業案件を中心に、数多くの労働問題にも携わりました。当時はコロナが猛威を振るい、働き口が無くなって解雇された方の事件などを中心に担当しました」

 弁護士になった時から目標だった独立を決意し、労働者らに向き合ってきた経験を看板に開業。当初は日本屈指のオフィス街である新宿で事務所を開くことも検討しましたが、依頼者が勤務先の人と鉢合わせしないようにと四ツ谷を選びます。

 「学生時代のバイト先で、勤務時間外の研修やハラスメントを経験したことも労働問題に特化した理由の一つです。法律を学んでいたこともあり、威圧的な言動が当たり前になっていることに理不尽さを覚えました。私自身は受け流せましたが、傷つき身動きが取れずにいる人の味方になりたいと意志を固めました」

下地謙史 しもじけんし

#chapter3

労働問題のほか離婚問題にも取り組み、養育費や財産分与で納得できる結果に

 暴力はもとより「何をやっているんだ。どうしてくれるんだ」「今の役職をいつ降りてくれてもいい」「ムカつく」「頭がおかしい」「使えない」といった暴言も基本的にハラスメントに該当し得る言動だと指摘する下地さん。

 家庭内においてもモラハラなどは離婚の原因となり、パートナーとの摩擦にも目を向けます。

 「離婚関連の家事事件にも取り組み、寄せられるのは『相手の合意が得られない』『協議が進展しない』『子どもの親権を獲得したい』といった内容が多いですね。中でも私は養育費や財産分与の領域に強く、依頼者さまが納得できる結果につなげています」

 離婚案件でも労働問題でも「つらくて悲しかったけれど、おかげで楽になりました」と感謝されるのが一番の醍醐味。心から「弁護士になって良かった。本当に苦しんでいる人の力になれた」と思える瞬間だと語ります。

 不合理な目に遭い、不当な扱いを受けている場合は、インターネットの情報のみを頼りに自己判断せず早期に相談してほしいと強調。実情に即した専門的なアドバイスを得ることで、新たな道が開けるだろうと呼び掛けます。

 「当方は信頼関係を築くためにも対面によるコミュニケーションを重視しており、来所が難しい方にはオンラインでじっくり話を伺います。弁護士は堅苦しくハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、私も皆さんと同じ人間です。『法律のプロと無料で話せるなら、職場や家庭の悩みを聞いてもらおうかな』と、一人で抱えず軽い気持ちでお問い合わせください」

(取材年月:2024年6月)

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下地法律事務所

労働問題に強い弁護士として退職手続きを代行。職場との連絡を託せるだけでなく、「ハラスメントを受けた」「未払いの給与がある」といった場合には損害賠償の請求も支援する。初回30分は相談無料。

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