海外在住者向け国際相続・不動産相続支援に強い税理士渡邉優

海外在住者向け国際相続・不動産相続支援に強い税理士

渡邉優

オンライン面談で状況を把握し、現地専門家とも連携して相続手続きを遂行

　近年、仕事や結婚、移住などを理由に海外で暮らす日本人が増えています。現地で生活基盤を築く人も多い一方、国内外に残された不動産や預貯金などの相続が新たな課題として浮上しています。

　「渡邊優税理士事務所」の代表・渡邊優さんは、「国をまたぐ国際相続は労力や手間がかかります。海外在住者にとって大きな壁となりますので、当方がお力になります」と呼び掛けます。

　「相続人全員の署名捺印を要する遺産分割協議書の作成や、相続税の申告、銀行口座や不動産の名義変更には、現地の大使館や領事館で、印鑑証明書に代わる署名証明書や、住民票に代わる在留証明書を取得する必要があります。また、亡くなったご本人やお子さん方が、日本国籍や国内に住所がある場合、両者ともに移住して10年以内の場合は、国外の財産も課税されます」

　相続税の申告期限は10カ月以内と定められ、期日を過ぎると延滞税などが発生。納税額が増えるため、故人の財産を早急に整理し、書類の取得をはじめ迅速に対処すべく段取りをつけます。

　また各国で課せられる税金もあり、負担を軽減するため外国税額控除も適用。オンラインで面談するほか現地の専門家とも連携し、海外在住者が資産を適切に贈与・相続できる体制を整えています。

　「フランス在住の方が日本国内の不動産を相続した事例では、財産目録作成から申告書類の準備までワンストップでお手伝いしました。スムーズに手続きを完了し、お客さまには、細やかにフォローする姿勢を評価していただきました。海外からでも、距離を感じさせない安心感をお届けしたいですね」

扱いが難しい不動産相続について、売却や賃貸による運用もアドバイス

　「相続において、不動産は特に複雑な要素が多い資産です。まず、現金や生命保険といった金融資産と異なり、正確な市場価格を把握しづらい。土地は路線価や倍率方式、建物は固定資産税評価額など、複数の評価基準が存在します。お金のように分けることができないので共有名義になりやすく、相続人の間で意見の食い違いが起きやすいのも特徴です」

　空き家になった実家などを受け継ぎ、維持・管理する難しさも指摘する渡邊さん。大学卒業後、リクルートグループの不動産会社で営業・マーケティングなどに従事し、土地のリサーチや販売価格の算定で知見を蓄えました。

　2015年に税理士事務所を開業すると、前職の経験を生かし不動産相続に特化したサービスを展開。税務処理を行うのはもとより、売却や運用について相談に乗れるのが強みです。

　「物件の価値を正しく理解し、どのように扱うかを慎重に検討することが、相続を円満に進めるポイントです。当方では評価額の算出、資産の分け方、利活用についてサポートしています。『売るべきか、それとも賃貸などで運用するべきか』と判断に悩む方も少なくありませんので、次世代への継承も含めたアドバイスを心掛けています。相続は単なる手続きではなく、お客さまの未来に直結する重要なイベントですから」　

　残す側と受け取る側、双方の思いをくみ取り、最良の解決策を導き出す努力を惜しまない渡邊さん。親身かつ詳細なヒアリングによる的確な提案が、クライアントに喜ばれています。

組織もオフィスもスタッフが働きやすい環境を整え、風通しの良い職場へ

　「お客さまの満足度を高めるには、スタッフが働きやすい環境を整えることが不可欠です」と渡邊さん。従業員が自分の力を最大限発揮できる職場づくりとして、資格取得や個々が取り組みたい分野をバックアップするほか、チームワークの向上に力を注いでいます。

　「スタッフ同士の連携を強化し、風通しを良くするため、毎月社内ミーティングを開催しています。個別面談も行って一人一人と意思疎通を図り、要望などを聞き取ることで士気が高まり、仕事の能率アップにもつながっています」

　また、従業員の育成に時間をかけるため、人材が充足していても早めの採用を実施。ベテランと新人スタッフがペアを組み、実践を通じてクライアントに寄り添うコミュニケーション力や、最適解をたぐり寄せる実務力を磨いています。

　「一人前になるまでの道のりをしっかりと伴走支援し、長く活躍してもらうことが私の願い。スタッフの成長を心から応援しています」

　オフィス環境も重視。大きな窓から自然光が差し込むデスクスペースの奥に、リラックスできるカーペット敷きの一間を用意しています。休憩やランチのほか、打ち合わせをしたり、ストレッチで気分転換したり、多目的に活用されています。

　「熱量を持って行動できるメンバーとともに、地域や国境を越えて質の高いサービスを提供していくことが目標です。感情や事情がからむ相続はデリケートですから、『急がず、休まず』をモットーに、お客さまとの信頼関係を丁寧に築いていきたいですね」

（取材年月：2025年1月）

労力や手間を要する海外在住者の国際相続や、複雑な不動産相続をサポート

オンライン面談で状況を把握し、現地専門家とも連携して相続手続きを遂行

扱いが難しい不動産相続について、売却や賃貸による運用もアドバイス

組織もオフィスもスタッフが働きやすい環境を整え、風通しの良い職場へ

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