小規模事業所経営者の頼れる経営アドバイザー田村哲也

小規模事業所経営者の頼れる経営アドバイザー

田村哲也

会社を野球チームに例えると、「勝てるチーム」創りの臨時コーチとしてお手伝い

　「売上をUPしたいのに営業が思うように動かない、戦略はいろいろ浮かぶが何から始めたらよいかわからない…小規模事業所の社長さまの頭の中は色々なことが浮かんではくるものの日常に忙殺されてしまいます。大企業のようにコンサルタントがついているわけでもなく、お困りのことが多いと見受けられます。このような社長さまを全力でサポートしたいと思い立ち、今までの経歴を活かして経営アドバイザーを2016年からスタートいたしました」
と、話すのはofficeTAMURAの田村哲也さんです。

　田村さんはゼネコンで施工管理～建築営業（15年間）、保険業界でフルコミ営業～保険代理店のマネジメント（15年間）と、実践的な企業経営のノウハウを多数持ち合わせています。その経験と実績を活かして、経営コンサルタントとビジネスコーチといった多面的な経営アドバイザーとして活躍しています。

「会社を野球チームに例えるなら『走』・『攻』・『守』のどこを強化して、どんな作戦で、どんな戦い方をすれば良いかをお手伝いするのです。『今よりも強くて勝てるチーム』創りの臨時コーチだと考えてください」

　企業における「走攻守」とは、「守」＝自社分析、「攻」＝顧客分析、「走」＝競合（業界）分析だそうです。まずは経営者の話をじっくり伺い、3つのスキルの解析を行い実行可能なアクションプランへ落とし込んでいきます。

「社長さまの頭の中を整理して、やりたいことの優先順位、必要か不要かの判断を促します。そして、社内の検証や分析、顧客分析や実行できる工程表を作成し、見える化と具現化で、社長さまの決断にまでこぎつけます」

　多忙な経営者に変わって、ブレーンとなってくれる田村さん。若年社長からは、「兄貴」や「メンター」として慕われています。

「社長さまは孤独な存在です。リーダシップがあり、アイディアマンである方がほとんどですが、それをサポートしてくる参謀不在に頭を悩まされてもおります。特に小規模事業所の社長さまには、自分の戦略実現へのジャッジや後押しをしてくれる人が必須なのです」

　営業の底上げ、売上UP、マーケティング、リスク管理、人事……、経営者の頭の中にあるモヤモヤをクリアにしてくれるのが田村さんです。

車と同じ、従業員もメンテナンスが重要。　それが伝わると動き出す

　「上から命令するだけでは従業員はついてきません。その流れをスムースにするために、私という人間を介してもらうこと、そして従業員のモチベーションをあげることが重要です」

　田村さんは10年に及ぶマネジメント経験から、主旨の伝え方、従業員のモチベーションの上げ方を熟知しています。

「企業にとって重要なことは『人・モノ・金』といいますが、どんな時代を迎えても『人』のマネジメントが肝です。そこで最初に社長さまに車のメンテナンスの話をします。実は従業員もメンテナンスが必要なんですよ。これは決して健康診断を指しているのではなく、一人一人がしっかり能力を発揮できるよう手当て（ポスト・声掛け・人件費）するという発想です。その思いや姿勢が伝わった時、人罪が人財に変わっていきます」

　田村さんは、その上でさまざまな例えを使って共通の言語を作り出し、従業員同士で経営意識の再確認を行うようにしています。

「例えば『粗利』というキーワードも、ラーメンに置き換えたりします。800円のラーメンを販売したら、麺などの原価を引いた金額が粗利です。しかし、お店の家賃や光熱費、従業員の給料が含まれていません。このように粗利の意味、そして最終的な利益と売上のバランスの重要性を考える習慣や目線を伝えていきます」
ラーメンやメンテナンスという共通言語をつくることで、社員間での認識が高まり、社長さまのマネジメントや指導がやりやすくなるのです。

　田村さんのアドバイスはここでは書ききれないほどあり、それぞれの経営者の悩みによってカードをきっていくそうです。

最終的に経営理念の定着と浸透こそが、強い企業へ成長をとげる

　経営アドバイザーとして経営者の悩みを解決している田村さんは、最終的に経営理念を軸にしていけば強くて勝てる企業に成長すると考えています。

「経営理念とは北極星のようなものです。いかなる時もいかなる場所から誰がみても、真北にありブレないのが北極星。社長さまですら手にすることができない遠い存在なのです。そして、その理念の浸透と定着こそが企業運営の最終的な目的といえるのです」

　決して理念の文言が大事だと言っているのではないと。
　「価値基準」や「思考・行動・習慣」における、あるべき姿の共有や定着こそが『強い企業』への遠回りのようで一番の近道だからだそうです。
　それにはまず日々の悩みを解消することです。会社を「強いチーム」に育てるためには、田村さんという臨時コーチが必要なのかもしれません。

（取材年月：2018年4月）