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リスペクトする姿勢を呼び掛け、社会の変革にも揺るがぬ事業運営をサポート

外国人就労を含む人材確保と資金確保の両面から支える行政書士

渡辺悟

プロフィール
デスク

#chapter1

事業の将来を見据え、人材確保と資金確保の両面から専門性の高いサービスを提供

 「長引く経済の低迷や人材不足により、厳しい状況にある中小企業にとって、外国人労働者の活用は欠かせないテーマになりつつあります。雇用する際に必要な就労ビザ取得の条件や申請方法、職場環境の整備についての知識が十分でないなど、未だ慎重な経営者さまも少なくないのではないでしょうか」 

 そう投げかけるのは、JR錦糸町駅からほど近い商業施設内にオフィスを置く「行政書士わたなべ事務所」代表の渡辺悟さんです。

 行政書士として、外国人の就労受け入れについて必要な情報やアドバイスを提供。また商取引、各種許認可手続き、補助金・助成金申請といった、事業活動を安定して持続させる上で不可欠となるプロセスにおいても、正確性と効率化を図るために力を貸しています。

 「拠点を置く墨田区から東京都内をメインに、首都圏近郊にある中小企業の経営者や各分野の担当者に向けて専門性の高いサービスを提供しています。企業活動に必要な公的手続きはもとより、人材確保と資金確保の両面から、将来を見据えた事業展開の飛躍に向けて支援します」

 また事業車両を含む自動車の登録や変更手続きのほか、相続・離婚にまつわる民事一般の文書作成、公的証明書の取得など、個人の相談や手続き代行にも対応しています。

 「日本経済が厳しい状況にあった1990年代から20年余り、ITや金融業界、外資系企業といったビジネスの最前線で奮闘してきました。そんな企業人としての現場感覚と、前職の教員時代に培った人材育成やコンプライアンス尊重の視点から、業績拡大や新しい事業展開にもつながる幅広い分野で、お悩みに寄り添います」

#chapter2

企業や学校教育の最前線で体感した社会や働き方の変化

 2024年の事務所開設に至るまで、学生時代に修めた法律の基礎知識以外に渡辺さんの歩みの原動力となったのは、企業の最前線で力を振るってきた実践力と、どの立場でも失うことのなかった問題意識、そして妥協のない学びの姿勢でした。

 「20代の頃在籍していたのは、昭和の香りが色濃く残る企業風土だった金融業界。債権管理などの業務を厳しく叩き込まれました」

 新世紀と30代を同時に迎える節目の年に心機一転、IT業界へ。商品開発やマーケティングに携わり10年を過ぎる頃には、終わりのない技術革新に反して、意欲が失われていくように。
 
 「そんな中、小学生の長男が参加していた野球チームで指導し始めると、学生時代に主将として甲子園を目指したガッツが蘇り、ポジティブ思考で結果を導き出すチームづくりに夢中になったんです」

 「人づくりには情熱を注ぐ価値がある」と知った渡辺さんに、40歳を目前に教員を目指すことに迷いはありませんでした。

 勤めながら大学の教職課程で学び直し、2度目の挑戦で採用試験を突破。実社会を知る教員として公立中学校の教壇に立つと、社会科教科書の引用ばかりではない“生の講義”が生徒たちにも評判の名物教員に。
ところが、14年間の教員生活でも、渡辺さんの厳しい自己分析は終わりませんでした。
 
 「知識として伝えるだけでは、人口減少や年金といった社会課題はあまりに深刻。現役世代の働き方も子どもたちに夢を与えられるものとは言えません」

 自らを「真摯(しんし)な生きざまのモデルケースに」と奮い立たせ、次のステージを目指します。

デスク右

#chapter3

外国人雇用について、国際交流や人権意識の面からも変革を呼び掛ける

 官民合わせてさまざまな業種を経験してきた渡辺さんが、その知見を総動員して挑むべき集大成として選んだのは、人と企業の安定した毎日と成長を、社会情勢や法律に照らし合わせながら前進させる専門家。

 「今後、中小企業の業績安定を図る上では、避けて通れないであろう外国人労働者の雇用の面では、補助金や就労ビザなど手続き上のサポートだけでなく、国際交流や人権意識の面からも、これまでの意識を変革していく必要があることをお伝えしたいですね」と意欲を見せます。

 「特に事務所も住まいもある墨田区には昔ながらの事業所や商店が多く、近年、観光スポットとしても盛り上がりが見られるエリア。ここで働く人々との間の相互理解を深めることが、ビジネスの可能性を広げるキーポイントになるでしょう」

 節目ごとにキャリアチェンジを繰り返してきた間も、公私ともに長きにわたり軸足を置いて、親しんできた街への愛着を口にする渡辺さん。

 「生涯現役を貫きたいとの思いで、やりがいを感じていた教員生活から踏み出しましたが、『若い世代に向けて、経験豊富な世代が背中で生きざまを見せるべき』という覚悟は、今も変わらず持ち続けています。人としてあるべき道を誠実に歩むこと、形だけルールを守るのみではなく、相対する人同士がお互いをリスペクトすることを信条に、これからも街の一員としての役割を果たしていきたいですね」

(取材年月:2025年5月)

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渡辺悟

外国人就労を含む人材確保と資金確保の両面から支える行政書士

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行政書士わたなべ事務所

IT・金融・外資で培われたビジネス感覚と、教員時代に身についたコンプライアンス意識を生かし、企業様の経営や事業の安定化へ尽力し、個人様が抱える煩雑な行政手続きへの悩みに対し誠実にサポートいたします。

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