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税務×DX化の〝二刀流〟で、中小企業の経理部門をバックアップ

経理業務のDX化・業務改善に強い税理士

菅野真

菅野真 かんのまこと
菅野真 かんのまこと

#chapter1

クラウド会計ソフト導入や業務フローの見直しで、経理業務の効率化を図る

 「決算業務に時間がかかる」「データ入力の二度手間を防ぎたい」など、経理業務の効率化を図りたい経営者は多いでしょう。「菅野真税理士事務所」代表の菅野真さんは、税務とDX化の〝二刀流〟で中小企業をサポートします。

 「コロナ禍や電子帳簿保存法改正など、デジタル化のきっかけとなる社会変化を経ても、いまだに紙ベースの作業が中心の中小企業は少なくありません。ルーティンワークを見直して業務効率化を図り、経理担当者の残業時間を減らしたり、多様なワークスタイルをかなえたり、働き方改革も導きます」

 菅野さんは、企業の経理担当から税理士に転身。税務・会計のみならず、業務改善の経験知を発揮して、最短ルートの業務フローを構築します。
 「経理業務は、企業ごとに異なるニーズやプロセスがあります。重視するポイントが、資金繰りか売上高や利益なのか、優先順位によってアウトプットの形は変わるものです。税務コンプライアンスをカバーした上で、経営者の思いを具現化できる点が強み。業務改善に精通する税の専門家として、一人二役をこなせます」

 その手法として、大きく二つのサービスを用意。一つは、クラウド会計ソフトの導入支援で、「freee」や「マネーフォワード」などを扱います。また、現状の業務フローを生かし、コストを抑えた改善策のアドバイスも可能です。
 「会計ソフトや受注管理システムなど場当たり的に導入してきたツールを整理したり、既存業務をもとにExcelでマクロを組んだり、改善の方法はさまざまなので、企業の実情に応じたプロセスを提案します」

#chapter2

RPAツールを活用した業務自動化など、経験に裏打ちされたノウハウを発揮

 菅野さんは、独立する以前から、税務・会計業務と並行して、さまざまな業務改善プロジェクトに携わってきました。

 例えば、〝紙とハンコ〟を用いて行われていた法人税の申告を電子化するため、一からフローを構築。また、「Excelのマクロを使用した社内資料がブラックボックス化しているので、何とかしてほしい」と頼まれ、関数やピボットテーブルを活用し、誰でも利用できる形に変更したことも。さらに、RPA(Robotic Process Automation)ツールを用いて、仕様検討を行い、社内の自動化を実現したそうです。
 「もともとデータを活用して工夫することが得意だったので、いろいろ挑戦できたことが今につながっています」と振り返ります。

 最近相談を受けたのは、多店舗展開する企業からの報告書作成の効率化です。
 「フランチャイズや直営店など約100店のうち契約形態の違う20店舗の業績報告書作成に膨大な時間がかかるとお悩みでした。Excelのマクロを用いて、業務時間を大幅に短縮。さらに税理士が仕訳を確認しながら作成しているため、消費税の税区分の誤りなどを指摘してもらえる、税務面もチェックしてもらえて助かると喜ばれました」

 豊富な経験から、「業務改善では、ひらめきが大事」と力を込めます。
 「経理業務のインプットからアウトプットまでのプロセスは、一つではありません。現場のヒアリングに重点を置きつつ、これまでの経験やノウハウに基づき、アイデアを形にしていくところが腕の見せ所。10あったステップが3になりムダがそぎ落とせたときなど、成果が目に見えるのが楽しいですね」

菅野真 かんのまこと

#chapter3

経営を支える経理部門へと導き、共に成長できる関係を築きたい

 商業高校を卒業後、大手企業の子会社の経理部門で約11年勤めた菅野さん。税理士に関心を持ったのは、スキルアップのために簿記を勉強したことがきっかけでした。
 「もともと負けず嫌いな性格なので、もっと知識を身に付けたいという意欲から、簿記を学びました。通っていた専門学校で税理士の仕事について聞く機会があり、顧客と直接関わり、寄り添えるところに、人間味のある仕事だと感じ、この道に進もうと決意しました」

 その後会計事務所を経て、税理士法人2社でそれぞれ5年の経験を積み、2023年に事務所を開業。各種税務申告の相談や開業支援など、法人に特化したサービスを展開し、利用しやすい価格設定を心掛けています。
 「まずは私がどんな人間かを知ってほしいので、Instagramで『私の職務経歴書』として、これまでの道のりを綴っています。業務改善や税務・会計のことは私がアドバイスする立場ですが、お客さまから教えていただくことも多々あるので、これから一緒に成長し合える関係づくりを大事にしています」

 本来、経理業務は、企業の財務状況や業績を把握し、適切な経営判断を支える役割があります。
 「業務改善により、経理担当者の負担が軽減されると、データ入力や伝票の整理などの単純作業ではなく、付加価値の高い業務を任せられるようになります。長年当たり前に続けてきたやり方を見直し、会社の発展に貢献する部門に強化しましょう」と呼び掛けます。

(取材年月:2024年3月)

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菅野真税理士事務所

税務会計の専門知識と、DX化・業務改善の豊富な経験をもとに、両方の視点から経理業務の効率化を図ります。クラウド会計ソフトの導入や業務フローの改善をサポート。付加価値の高い経理部門へと導きます。

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