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クライアントの考えを読み解く力、 問題を整理する力で、経営課題を解決に導く

実情に合った対策を探り、経営課題を解決に導く専門家

末吉孝章

末吉孝章 すえよしたかあき
末吉孝章 すえよしたかあき

#chapter1

経営体質の強化や事業拡大、業務効率化など、経営についてコンサルティング

 会計基準や税制が改正され、労働関連の法令も厳格化。企業を取り巻く環境は常に変化し、ルールも厳しさを増しています。

 「経営体質の強化や事業の拡大、業務の効率化など、経営者さまが抱える多種多様な悩みを解消するお手伝いをいたします」と話すのは、「大野公認会計士・税理士事務所」の公認会計士・末吉孝章さん。会計・税務を担うほか、経営コンサルティングを行っています。

 支援したのは、製造業や医療、IT業界など50件余り。前職はシステムエンジニア(SE)で、「会計処理の利便性を上げたい」という要望に応え、自動的に売り上げを計上するRPAツールを導入したことも。プロジェクトマネジャーを務めた経験を生かし、要件の定義から実装、運用と工程を進めました。

 「依頼の背景には、現状の会計ツールでは、毎日の売り上げをチェックするのが煩雑で、正しく計上されていないという事情がありました。決算書の正確性を期すため、過年度修正はないか、売り上げ計上のタイミングをどこに置くのかなどを伺い、お客さまの意向に沿ってプランニングしました」

 末吉さんの「問題を整理する力」と「実情に合った対策」は、クライアントからも高く評価されているそう。
 「誰も気付いていないことを指摘したり、気になることをその都度確認してアドバイスしたりする点が喜ばれているのだと思います」

 人事評価制度の見直しや原価計算の適正化、M&Aなどの経験知も備え、組織開発や利益構造の改革、事業承継など、さまざまなケースに応用できるのも強み。経営課題の解決に力を注いでいます。

#chapter2

課題解決は、思考をゼロにしてクライアントの考えを理解することから

 末吉さんは、相手の立場で、固定観念なく物事を柔軟に捉えることをモットーにしています。その指標となっているのが「ゼロベース思考」です。
 「これまでの知識や思い込みにとらわれず、一から考え直し、新たな解決策を模索するアプローチ法のことです。既存の枠組みに縛られずに、アイデアなどを生み出すことができます」

 ある工場から、製品の納期遅れをなくしたいという相談を受けた時には、「どうして遅れたらだめなのですか」と尋ねたそうです。

 「期日を過ぎてはいけないと考えるのが一般的ですが、『遅延しても、顧客からのクレームもなく、業績が伸びているのであれば問題視する必要はないのでは?』と聞くんです。相手は、なぜ納期が遅れるのがよくないのかを真剣に考え始めるので、納期を守りたい理由などを深堀できるのです」

 子どもの頃から絵本に親しみ、哲学書や小説、漫画などあらゆるジャンルの本を読んできた末吉さん。読書で培った読解力でクライアントの真意を読み取り、的確に要約することを心掛けています。

 「相手の感情を理解したい思いが強いんです。気持ちが分かると、改めてお客さまの立場になって考えることができ、目的を達成するために何をすべきかが自然と導き出せるようになります」

 事業拡大で資金繰りを検討する際は、損益計算書や貸借対照表に表れた数字を見るだけではなく、競合他社の動向もチェック。クライアントがかなえたいビジョンへの理解を深め、取るべき手だてを提案します。

末吉孝章 すえよしたかあき

#chapter3

企業とエンジニアを結び、業務のシステム化・DX化をサポートする新規事業も

 SE時代から、段取りを決めて、抜け漏れなく仕事を進めるのが得意だった末吉さん。公認会計士である義父から、「持ち前の計画力と実行力を会計の道で発揮してみては」と勧められ転身を決意。2016年に資格を取得しました。

 ゆくゆくは義父から事業を引き継ぐことを見据え、守備範囲をさらに拡充していくことも構想。競争が激しく、また先行きが不透明な現代においては、財務面にとどまらず多角的にクライアントのビジネスを支えていきたいと言います。

 「会計処理や経費精算については、新しいソフトが次々と登場しています。経理関連のシステム化は当方が最も得意とする分野なので、DX(デジタルトランスフォーメーション)化のような案件を積極的に引き受け、新規事業も手掛けていきたいですね」

 末吉さんが展開を目指すのは、都内の企業から譲り受けたエージェントサービス事業。エンジニアとして登録している人たちを、業務改善やDX化を推進したい企業に紹介することで「IT人材がいない」といった現場をサポートします。
 在宅ワークや副業など働き方の選択肢が広がり、フリーランスを選ぶ人たちが増える中、需要が高い技術者の活躍を応援していくことも目標の一つです。

 「生産性の向上、残業時間の削減など経営課題を解決するには、業務のデジタル化が関わることが多く、エンジニアの力は欠かせません。経営にまつわる、ありとあらゆる問題に向き合っていきますので、困りごとがあれば、気軽になんなりとご相談ください」

(取材年月:2024年7月)

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末吉孝章

実情に合った対策を探り、経営課題を解決に導く専門家

末吉孝章プロ

公認会計士、税理士

大野公認会計士・税理士事務所

会計・税務業務をベースに経営コンサルティングを展開。システムエンジニアの経験を生かし、業務のシステム化ではプロジェクトマネジメントも。課題を読み解き、問題を整理分析、実情に合った解決策を探ります。

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