末永い満足を約束する不動産のプロ川田隆夫

末永い満足を約束する不動産のプロ

川田隆夫

販売業で培った情報収集力を活かして

　長年に渡って花環の販売業を営んできた川田さんが、不動産会社の「株式会社グランホームズ」を設立したのが平成19年のこと。その背景には「ずっと心配を掛けてきた父に、親孝行がしたい」という思いがありました。
　「公務員だった父は、私が安定した職業に就くことを願っていました。しかし、自営業を営むことが夢だった私は、24歳の時に一人で生花の販売業を始めたのです。もちろん父は大反対。その後に手掛けた花環の販売業にも、強く反対されました。私が不動産業を始めた理由の一つには、そんな父を安心させたいという思いがあったんです」
　川田さんが27歳の時に開業した「花環のGrand-PaPa」は、県内トップクラスの出荷本数を誇る会社へと成長。そこで得た資金をもとに、生まれ育った地域にグランホームズを立ち上げました。「生花や花環の仕事も、軌道に乗るまでは苦労の連続でした。でもその分、いろんな方と出会い、自分を成長させることができたと感じているんです。商売を通じて築いた多くの方々との信頼関係は、不動産業を営む上でも大きな財産となっています」
　その後、お父さんは他界されましたが、川田さんは持ち前の行動力でグランホームズを運営。住宅の売買はもちろん、有名店舗の移転なども数多く手掛けるなど、地元にしっかりと根を下ろしながら事業を展開しています。「常に新しい情報を仕入れているので、何でも気軽に相談いただければうれしいですね」と川田さんは言います。

弱い立場の顧客を支えるために

　不景気が続いた影響もあって、最近では自宅や土地を手放さざるを得ない方も増えてきました。そんな方々からの依頼を受ける際に、川田さんが大切にしているのが「弱い立場の人を支えたい」という思いです。
　「どうしても家や土地を売らなくてはいけない場合、お客様ができるだけ借金を残さないように任意売却によって少しでも売却額を高めたり、借入先の銀行と交渉を重ねることで、多くの場合は借金が残らないように調整することが可能です」
　また、家や土地を売りたいと考える顧客には「とにかく早く、高く売りたい」と考える人が多いのだとか。しかし、将来的にも本当に満足のいく売買を行うためには、情報収集にしっかりと時間を掛け、それぞれにとってベストの形を探していくことが大切だと川田さんは言葉に力を込めます。
　「以前、あるお客様に対して『2000万円で売却できるように、3カ月様子を見てみましょう』とご提案したのですが、そのお客様は待ちきれず、他の会社に1700万円で売却してしまったケースがあります。お客様も後で「やはりあなたに任せれば良かった」と後悔をされていました。同業者と顧客を奪い合っても、誰も幸せになれません。小さな会社ですが『お客様の利益を損ねることはしない』という信念だけは、どこにも負けない自信があります」
　昔、自分自身が弱い立場だった頃を思い出しながら、一人ひとりの顧客と真剣に向かい合う川田さん。そのまなざしは、どこまでもまっすぐで、滲み出るような温かさをまとっています。

小規模だからこそ、できることがある

　少しでも良い条件を顧客に提供するため、時間を惜しんで県内を東奔西走しています。社員たちに、川田さんがよく掛けるのが「バランスを忘れないようにしよう」という言葉です。
　「あまりにもお客様に感情移入をしすぎると、売買の金額バランスが崩れてしまうのです。たとえば、相場よりも高く物件が売れたとしても、今度はそれを購入するお客様に負担を強いることになる。お客様の間で不公平が生まれないよう、しっかりとコントロールする必要があると考えています」
　そんな川田さんが大切にするのが、地域の人々との強い信頼関係。その誠実な仕事ぶりはクチコミで広がり、営業活動や広告展開を行っていないにも関わらず、いつも多くの依頼が舞い込んできます。「朝起きると今日はどんな出会いがあるんだろうって、ワクワクするんです。儲かるとか儲からないではなく、自分が納得いくまでお客様と向かい合うことができるのが自営業のメリット。この仕事を選んで、本当に良かったと思っています」
　グランホームズの社名の元となった「花環のGrand-PaPa（グランパパ）」は、実は川田さんの友人が付けたもの。そこには「おじいさんになるまで、仕事を続けられるように」という願いが込められています。「社員と共に少数精鋭で頑張りながら、みんなで幸せな人生を歩みたいですね」と笑う川田さん。その前向きな姿勢を原動力に、これからもお客様の笑顔を探す毎日が続きます。

（取材年月:2014年10月）

公平かつ最適なプランを提供する不動産のスペシャリスト

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弱い立場の顧客を支えるために

小規模だからこそ、できることがある

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