システム開発の専門家
りょう
Mybestpro Interview
システム開発の専門家
りょう
#chapter1
「システムエンジニア(以下、SE)でもあるし、プログラマーでもあるし……。職種を聞かれると、困ってしまいます(笑)」。りょうさんはフリーランスで活躍する「WEBのトータルプロデューサ」。WEBデザイン、サーバーの設置、要件定義からプログラミングまで、WEBにかかわることならオールマイティー。小規模なシステム開発を得意とし、関西の中小企業やベンチャー企業を中心に実績を築いてきました。病院のクチコミサイトや特定分野に特化したショッピングサイト、写真スタジオの画像共有システムなどの立ち上げに携わったそうです。
「スモールでローカル」。これが、りょうさんのスタンス。「“考えた企画を形にしたい”といった企業からの依頼を受けて、できるだけローコストかつ、一定のクオリティーを確保したシステムを提供しています。システムさえあれば、とりあえずサービスは開始できますから。そして、事業計画が順調に進めば、その時点での問題点を改善するリニューアルや負荷対策などを施せば良いのです」。フリーランスを始めたころは“事業スタートのお手伝い”をコンセプトに掲げていたそうですが、当時の理念は今も変わっていません。「もちろん、スタートしたからといって“はい、さようなら”ではありません(笑)。中小企業やベンチャー企業では、経営者さまとじっくり夢を語り合いながら仕事に取り組むことができます。これが私の志向に合っていたようです」
また、地域に根ざして活動したいとも。「一人で活動していますので、関西圏以外からの依頼を受けることが難しいんです。移動距離が長ければ長いほど迅速な対応は不可能となります。フリーランスの特徴は、フットワークが軽いこと。これを失ってはやっていけません」。小まめに連絡を取るなど、クライアントとのコミュニケーションを大切にしている姿勢は「専門用語を使わないので、説明がわかりやすい」「意思の疎通が図りやすい」との評判につながっています。
#chapter2
SEやプログラマといえば、黙々とパソコンに向かって作業を続ける姿から、いわば「職人気質」とも表現できるイメージがありますが、りょうさんからはそのような印象は受けません。「SEの知識やプログラミングの技術はすべて独学で学びました。実はSEやプログラマとしての専門教育を受けたことがないんです。それまでは制作会社に所属して平面デザインやWEBデザインに主に携わっていました。当時はシステム開発に関するノウハウは皆無に等しかったと思います」
自身が仲間と立ち上げた会社は従業員も抱えるようになって順調に成長していたのにもかかわらず、りょうさんはフリーランスの道を選びました。「十何人の生活を保証しないといけない立場に身を置くのは自分には荷が重くて……。私の志向には合わなかったんですね」。「しゃべりが上手と評判のWEBのトータルプロデューサ」の誕生は、りょうさんの異色の経歴にそのルーツがありました。
#chapter3
クライアント対応から経理処理まで何でも一人でこなすフリーランス。当然ながら生半可な気持ちでは続きません。「スペシャリストでありながらゼネラリストでないと」との言葉に、りょうさんのプロ意識と覚悟が表れています。しかし、フリーランスになったことで、かけがえのないものを得たとも。それは家族との時間。「自宅で作業を行うことが増え、妻や子どもと過ごす時間が以前より増えたことはうれしいですね。休憩に近所の河原を娘たちと散歩したりすると、“なんて幸せものなんだろう”と喜びを感じます(笑)」。家族とのふれあいについて話しているときの表情はSEでもプログラマでもなく、一人のお父さんでした。
りょうさんはこれからもスタンスを変えるつもりはないと断言します。「インターネット自体はワールドワイドなものですが、インターネットを利用して提供するサービスは必ずしもそうである必要はありません。地域に特化したサービスもなくてはならない。今後は導入や運用に、よりコストがかからない手法を研究し、関西の中小企業やベンチャー企業の皆さまがインターネットビジネスに、より参入しやすいように貢献したいと考えています」
「スモールでローカル」。りょうさんの考えには太い芯が通っているように感じました。
(取材年月:2019年1月)
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システム開発の専門家
りょうプロ
Webエンジニア
USD(ユニバーサルシステムデザイン)
WEBデザイン、サーバーの設置、要件定義からプログラミングまで、関西の中小企業やベンチャー企業を中心に実績を築いてきました。ローコストかつ、一定のクオリティーを確保したシステムを提供しています。
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