故人の家族に寄り添う家族葬の専門家
山田泰平
Mybestpro Interview
故人の家族に寄り添う家族葬の専門家
山田泰平
#chapter1
「故人の近親者や、家族だけで行う家族葬が増えてきています。親しかった人たちだけで葬儀を執り行うため、弔問客に気をつかうことなく、ゆっくりと故人と最後のお別れができるというのが、その理由の一つのようです」と話すのは、「大阪セレモニー」の山田泰平さん。同社は、山田さんの母・愛子さんが2003年、大阪市旭区大宮で創業しました。
親族が持っていたマンションを改装し、その一室を式場にしたのが家族葬ホールの始まりでした。山田さんはそこで、故人の家族に葬儀の提案などを行っています。
「『残された家族に迷惑をかけたくないからお葬式はこぢんまりと、お金をかけずに』という方がたくさんおられます。家族の方々は、故人の希望に沿ったお葬式をお探しになると思うんです。それが今、家族葬という形になってきているのかなと思います」と話します。
厚生労働省の推計によると、2015年の1年間に亡くなった人は130万2000人に達します。その数だけ、葬儀も行われています。
「終わった後に『やっと終わった』じゃなくて『ちゃんと送れた』という実感を持っていただけるお葬式を執り行いたい。時代とともに望まれるお葬式の形は変化しています。ベルトコンベヤーみたいに流れていくんじゃなくて『家族がしたいお葬式は何なのか』ということを、僕自身、自問しながら1件、1件のお葬式に携わっていきたいと考えています」と山田さんは話します。
#chapter2
家族葬ホールは18畳のスペースがあり、20人ほどが入ることができます。食べ物や飲み物の持ち込みも可能です。もちろん、祭壇を飾り、僧侶を呼んで法要を行うこともできます。
また、山田さんは家族葬だけでなく、公営の式場を使って一般の参列者を受け入れるお葬式も数多く手がけてきました。
「居酒屋をやりながらバンド活動に熱心だった故人の方がおられました。会場のプロジェクターで、演奏している姿を放映し、舞台にはギターを飾りました。参列者には音楽が流れる中、献花してもらいました」と山田さん。
また、帽子好きだった故人にちなんで、お持ちだった帽子を何十個も並べたり、大切にしていた盆栽を祭壇の中に飾ったり、ということもありました。好きだったおじいちゃんを亡くしたお孫さんに、祭壇に花を挿すお手伝いをしてもらうということも。
「こうでなくてはならないというお葬式ではなく、故人の人柄が感じられるお葬式ができればいいなと考えています。家族のみなさんから故人がどんな方だったのかを聞いて、それをフィードバックできる式にしたい。お葬式は葬儀屋がするのではない。ご家族がされるお葬式で、葬儀屋としてどんな手助けができるかというのを、もっともっと勉強していかないといけないと思います」と山田さんは思いを語ります。
#chapter3
山田さんが心がけていることに「地域貢献」があります。その一つが、毎年恒例の「大阪セレモニー秋のイベント」です。家族葬ホールを使って地元の人たちに落語や手品を無料で楽しんでもらおうという企画で多くの人が集います。
開催を知らせるチラシには「お葬儀の勧誘は一切いたしません。ただ笑って帰っていただくだけです」と記載しているという山田さん。「葬儀屋ってご遺体を扱う職業なので、一般の方にとっては親しみにくいと思うんです。でもやっている仕事は、社会の一環です。特殊なものだという考え方をなくすためにはフラットにしておかなければならないし、僕たち自身は、フラットにする努力が必要なのかなと考えています」
秋のイベントに加え、春には「人形供養」を営んでいます。近隣の人たちから持ち込まれる人形は、1000体を超えるほど。供養のために人形を並べるのに丸1日かかるそうです。
さらに葬儀や相続など、いざという時に役立つコラムを掲載した情報誌「大阪セレモニー ほのぼの通信」を発行しています。コラムは山田さん自らが筆を執っていて、家族葬ホールの周辺地域や老人介護施設などに配っています。
「地域で認知度を上げることは葬儀屋にとって重要ですが、自宅のポストに葬儀屋にチラシが入っているのって嫌じゃないですか。そんな思いからチラシではなく、情報誌という手法を取ることにしました」と話します。
格式張った葬儀ではなく、故人が望んでいた葬儀を営んであげたい。そんなときは、一度、大阪セレモニーに相談してみてはいかがでしょう。
(取材年月:2019年1月)
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Profile
故人の家族に寄り添う家族葬の専門家
山田泰平プロ
葬儀
株式会社大阪セレモニー
当社は家族葬を専門に、これまで1000件以上の葬儀をお手伝いさせて頂きました。少人数だからこそ実現できるきめ細やかなサービスと、ご遺族様の想いに寄り添った丁寧な対応を心がけています。
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