愛を通して企業の利益を最大限にする話し方講師朝日里佳

愛を通して企業の利益を最大限にする話し方講師

朝日里佳

発声法や滑舌などの実践スキルと心理面へのアプローチで、コミュニケーション力をアップ

　ビジネススキルとして欠かせない“話し方”を基本として、経営者やビジネスパーソン、企業向けの研修・セミナーを展開する「オフィスライジング」。

　代表の朝日里佳さんは、大阪市北区を拠点に関西圏を拠点に全国各地に足を運び、10人前後の少人数でグループセッションを開催するほか、要望によりマンツーマンレでのレッスンや企業研修、オンラインによるさまざまなトレーニングも行っています。

　「特に会社やチームの顔として、内外に向けて自社のサービスや商品の魅力を伝える立場にある経営者や管理職の方には、高いコミュニケーション能力が求められます。中には『思いをうまく伝えるのが苦手』『大勢の前に出ると緊張してしまう』という悩みを抱えている人もおられるでしょう。当方では、プレゼンや会議といったビジネスシーンで役立つ発声法や滑舌などの技術的なトレーニングに加え、ご自身がどんな存在でありたいかという心理面へのアプローチにも力を入れています」

　各階層を対象とした人材育成や新人研修では、課題に応じてオリジナルのプログラムを構築。コミュニケーションを円滑にする会話スキルの向上やメンタルトレーニングといった実用性の高い取り組みを提案しています。

　一方、20年以上に渡るブライダルの司会業で1000組以上のカップルの門出や1000件以上のイベント演出の経験を生かし、進行役を担うだけでなく、心に残るオリジナルブライダルや各種パーティーのプランニングを一からサポート。
　アテンドやエンジニアの派遣、機器の提供やグッズ制作までカバーするトータルプロデュースも手掛けています。

苦難の少女時代を生き抜き、愛あふれるハレの日に声で彩りを添える存在に

　「愛を持って語り、愛を持って接する人々を増やし愛あふれる社会に貢献する」を理念に掲げ活動する朝日さん。両親の離婚により、10歳から父子家庭で家事一切を背負わされ、父親からの虐待を受ける少女時代を過ごし、当時は決して恵まれたものではなかったようです。

　転機が訪れたのは、父親が他界し、実家もなくなり完全独立した2年が過ぎた頃。
「このままではダメだ。自分をなんとかしたい」と参加した自己啓発セミナーで、ようやく自分と向き合う覚悟ができたと言います。

　「封印してきた一切の思いを吐き出すと、入れ替わるように酸素が肺に一気に流れ込み、痛いくらいにいっぱいになりました。10年間、それほどに息を殺し、身を固くして生きてきたのかと思い知らされた瞬間でしたね」

　徐々に心身に活力が行き渡るのを実感していくうち、生来の豊かなバイタリティーも復活。「幸せな瞬間に数多く立ちあえる結婚披露宴の司会業」を目指して猛勉強し、修業時代には新幹線のワゴンサービスで生計を立てていました。
未熟さを自覚しつつも下積み3年で司会者デビューを果たします。

　「デビュー後もしばらくダブルワークで勤め、マナーや所作の指導役も任されるなど、眠っていたチャレンジ精神や意欲が大いに刺激されました。現在のような幅広い分野に目を向けることになったのは、この経験のおかげかもしれません」

　怒りや悲しみをそのまま声に出すことで、本来の姿を取り戻した朝日さん。愛あふれるハレの日に声で彩りを添える仕事を通して、人生を豊かに切り開いていくヒントを手に入れたようです。

言葉にして発する実践トレーニングで自信を取り戻し、なりたい自分を照らし出す

　ブライダル・イベントプロデュース、ラジオのパーソナリティー、講師業といった多くの顔を持つ朝日さん。その原点は、これまで傍らで見守り続けてきた一人一人との出会いにあると言います。

　「自分たちらしいパーティーにしたいカップルには、予算に合わせたプランニングやサポートチームを」「プロの司会を目指す人やボーカルテクニックを強化したい人には、専門的な指導を」など、自ら行動を起こし、労をいとわず奔走する毎日。

　「大事なことがうまく伝わらない」と悩む人に向けて、さまざまな手だてを講じる中で、朝日さんが見過ごせなかったのが、トレーニングやハウツー本を提供するだけではクリアできないケース。

　「早口になるといった話し方のパターンや、膝が震えるなど体に変化が現れるのは、その方の過去の出来事や経験が深く影響していると考えられます。心理的な要因を取り除かないまま先送りにしたところで、また同じ状態を繰り返すだけになってしまいます」

　朝日さんが提供する実践講座は、スピーチなど、その時必要な言葉にして発する行動を通して、ありのままの自分を受け入れるよう促すというもの。

　「『目の前の人に思いを届けることだけに心を集中させる』というのが、話すという行為の基本ではないでしょうか。心理カウンセリングとは異なるアプローチで、負の感情を手放すきっかけにしてほしいですね」
　
　朝日さん自身を表す社名のごとく“昇る朝日”のような朗らかさで、なりたい自分を照らし出してくれそうです。

（取材年月：2024年10月）

「目の前の人に愛を持って思いを届ける」を基本姿勢に、ビジネスと生き方を前向きに変える話し方講座

発声法や滑舌などの実践スキルと心理面へのアプローチで、コミュニケーション力をアップ

苦難の少女時代を生き抜き、愛あふれるハレの日に声で彩りを添える存在に

言葉にして発する実践トレーニングで自信を取り戻し、なりたい自分を照らし出す

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