税理士・経営者の視点から経営戦略を立案実行するプロ
津嘉山朝之
Mybestpro Interview
税理士・経営者の視点から経営戦略を立案実行するプロ
津嘉山朝之
#chapter1
「税理士は経営者の方のパートナーです。長い目で見たお付き合いで会社を元気にするお手伝いをいたします」と話すのは、那覇市首里石嶺町で『津嘉山朝之税理士事務所』を運営する津嘉山朝之さんです。1986年、那覇市生まれの津嘉山さんは、那覇高校から琉球大学工学部に進学、電子工学の研究に携わります。しかし、在学中から独立願望があり、サラリーマンではない仕事を探し始めたそうです。
そこで見つけたのが税理士でした。大学卒業後、3年間資格の学校に通い、修了後、那覇市内の税理士事務所に就職、経験を積みます。そして2017年に税理士資格を取得、ほぼ同時期に念願の独立を果たしました。
税理士といえば、記帳代行や税務代行、税務相談が主な業務ですが、津嘉山さんは同時に、現代社会に即した業務に力を入れていると言います。それは『経営戦略のアドバイス』です。「現状を分析し“何をしたらどうコストがかかるか”“将来どう展開可能か”などを、社長さんの性格も踏まえつつ、シミュレーションしていくのです。これは普段から財務などの数字を、継続的に把握している税理士だからこそ可能なんです」
津嘉山さんは会社の目的として最も大切なのが『事業を継続すること』だと言います。無理をせず、身の丈に合った経営こそが社長だけでなく従業員のためになると説きます。様々な企業の『健康診断』に携わってきたからこそ、沖縄の経営者に見られがちな『とある傾向』について、津嘉山さん指摘します。
#chapter2
「税金を払うことについて後ろ向きだったり、渋る方が多いのです。しかし、会社を発展させるためには、利益を出さなければいけないですよね。ということは、納税は会社の成長に欠かせないコストなのです。税金を払わないようにするのではなく、どうすれば、会社にとって適切な納税となるかを考えることなのです」
こんなときこそ税理士の出番、遠慮なく頼ってほしいと津嘉山さんは言います。さらに法人・個人問わず、税理士は身近な存在であるとも言います。「例えば『相続で困っている』『起業について聞きたい』『経営相談をしたい』など、まさしく税理士の出番です。常に門戸開放していますし、ミニ相談でしたら無料で承りますよ」
さらに、津嘉山さんが税理士として怠らないのが『時代にあった手法』を取り入れることです。「税法などの各種法律はもちろん、お客様がいる業界の特性、システムの進化など、常に変化の中にいることが税理士仕事の付きものなのです。それに合わせてこちらもアンテナを張り巡らし、アップデートを続けています」
例えば、ネット経由でのリモート相談。遠方のお客様とのやり取りが可能になるだけでなく、ご相談のハードルを下げることに繋がっています。
「細かいことなのですが、これまで税理士は地域密着が基本でした。しかし、沖縄は小規模離島もあり、税務相談の環境が整っていない場所もあるので、コミュニケーションが手軽に取れることはとても大切なんです」
#chapter3
ところで、津嘉山さんは税理士だけではなく、経営者としての顔も持っています。ランドリーショップ『フトン巻きのジロー』のフランチャイズオーナーとして、沖縄県内で2店舗経営しています。その背景には、企業が直面する沖縄ならではの課題があったと言います。
「人材不足が叫ばれていますが、本当に人材は不足しているのかと思ったのです。不足しているのでは人材ではなく『場』ではないかと。適材適所の『適所』を充実させる必要があると考えたのです」
どうすれば個々の能力を発揮でき、働く場所を好きになってもらえるか、そして、その人に合った場所をどう作るか、津嘉山さんご自身がその『場』を提供する側になりたいと考えたのだそうです。
お店の特徴は、慣れない布団洗いをサポートするためのスタッフが常駐していること。お客様も安心して洗濯ができるだけでなく、スタッフとしても不特定多数の方とやり取りすることで、サービス業として様々なスキルを身に付けられるというメリットがあるそうです。
「元気で明るい会社作りを税理士として、さらには経営者として目指したいんです。誰もが仕事に対して前向きになってほしい。『明日から仕事だから日曜の夜はツラい』という意識を無くしたいんです。収入もあって、仕事も職場も楽しい、社長だけでなく、働く人全員がそうなれるような社会が実現できればと思っています」
(取材年月:2019年10月)
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