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ゲーム会社出身者が教えるプログラミング教育のプロ

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毛呂功

毛呂功 もろいさお
毛呂功 もろいさお

#chapter1

元任天堂のゲームクリエイターが教えるプログラミング教室「アトリエゆう」

 「子どもたち自身が興味を持ったことを通して『考える力を身に付ける』のがプログラミング教育です」と話すのは、宜野湾市嘉数にある「アトリエゆう」でプログラミング教室を営む毛呂功(もろいさお)さんです。

 1977年生まれの毛呂さんは、子どもの頃からコンピューターやゲームが大好きな少年でした。中学生の頃にはゲームだけでなく、買ってもらったパソコンでプログラミングに熱中する毎日だったそうです。「RPG(ロールプレイング)やシミューレーションゲームが大好きで、その頃から将来はゲームに関わる仕事をしたいと考えていました」

 筑波大学附属駒場高等学校から京都大学工学部に進学、情報学を専攻します。主に3Dグラフィックを研究し、京都大学大学院を経て2002年に任天堂に就職しました。

 任天堂では「どうぶつの森」シリーズなど、ゲームのプランニングやディレクションを担当。現場の第一線で活動するゲームクリエイターであると同時に、大人気ゲームを世に送り出す「ヒットメーカー」でもありました。その後も開発グループのサブマネージャーを任されるなど、順調にキャリアを蓄積していきます。

 しかし2017年頃、毛呂さんは16年間勤めた任天堂の退社を決意します。「当時は本当に忙しかったんです。家族との時間を取りたかった。先に沖縄に移住していた妻を追う形で、退職後に私も沖縄に来ました」

#chapter2

考える、確認する、修正するを繰り返し、思考の回数を増やすのがプログラミング教室

 そもそも「アトリエゆう」は、奥様の祐子さんが「親子や家族で一緒に『ものづくり』ができる場所を」との思いで開いた絵画・工作教室。「最初は妻の手伝いをしていました。しかし、2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されることもあり、任天堂で経験してきたことが活かせるのではと考え、プログラミング教室を始めました」

 ここで、多くの方が「プログラミングとは何ぞや?」と思ったのではないでしょうか。この問いにはこんな風に答えてくれました。「プログラミングとは、コンピューターに何かをしてもらう『命令』の集まりである「プログラム」を作ること。しかし、大切なのはプログラミングが出来るようになることではなく『プログラミングを学ぶ意義』。それが『考える力』を身に付けるためなのです」

 では、なぜプログラミング教育は「考える力」が身に付くのか。「例えばシューティングゲームを作るには、プレイヤが操作するキャラクターと、発射する弾と、敵が必要となります。そしてその一つ一つがどんな時にどう動くのかを考えてプログラミングする必要があります。まずは『考えてやってみる』、次に『確認する』、そして『上手くいかなかったら間違いを探して直す』、この繰り返しを短いスパンで行います。すると、必然的に『思考の回数』が増えていきます。しかも納得いくまで、好きなだけやり直しができる。これがプログラミング教育の特徴です」

 この流れは、ビジネスの世界でいう「PDCAサイクル」(Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返して、各種業務を継続的に改善していく手法)とほぼ同じなので共通点が多く、仕事においても活用できるノウハウなのだそうです。

毛呂功 もろいさお

#chapter3

任天堂時代のエピソードも交えた「少人数制」と「理解度に合わせたレッスン」が特徴

 「アトリエゆう」のプログラミング教室は「少人数制」と「子どもの理解度に合わせたレッスン」の2つが特徴と毛呂さんは言います。「プログラミングはどうしても一人ひとりの進み具合が違ってくるため、各自に合わせた指導が必要になります。常に講師が側にいることが大切だと考え、多くても三人程度の少数指導と個別学習を行っています」

 加えて、毛呂さんが任天堂時代に培った「どうやってゲームは作られていくのか」など、クリエイターならではのエピソードや視点を交えてレクチャーするのも魅力の一つです。

 将来的に考えているのが、奥様の祐子さんが営む絵画・工作教室とのコラボ。そちらの教室で作ったキャラクターをゲームのキャラクターに見立ててデザインし、プログラミングで動かしていくなど、根底に「ものづくり」の共通点があるからこその連携が可能だと言います。

 今後の世界は、何をするにしてもコンピューターとの関わりが不可避な社会になっていきます。だからこそ、特に小学生のお子さんを持つ保護者の方には、プログラミングへの関心を持っていただければと、毛呂さんは言います。

 「まず、何よりも子どもたちの『やりたい』という気持ちが最優先。興味を持った子どもたちが、深く勉強できる場所が私塾だと考えています。プログラミング教室もその一つ。自分に合った勉強や仕事を見つけて、さらにその道に進めるような世の中になればいいなと思っています」
 
(取材年月:2020年7月)

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アトリエゆう

任天堂では「どうぶつの森」シリーズなど、ゲームのプランニングを担当してきました。ゲームはどうやって作られるか、などの経験則を交えつつ、一人から最大でも三人、お子さんの理解度に合わせた指導を行っています

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