PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

一生の思い出に感動を込めて

豊富な経験でKnow-Howにお答えする写真のプロ

原雄一

原雄一さん
プロ意識あふれるスタッフ

#chapter1

記念写真で記憶以上の感動伝えたい

 お宮参りに始まり、百日(ももか)祝い、お誕生祝い、七五三、十才の祝い、十三参り…人生の節目ごとの行事を撮影した写真は、家族の歴史を形にした、唯一無二の宝物です。それだけに確かな技術と、美しさへのセンスを求めたいものです。

 「プロですからきれいに撮るのは当たり前。何年か過ぎた時、お客さまに記憶以上の感動を伝えられる作品を撮りたい。そして写真の向こう側にあるものを伝えていきたいと思います」
 
 二葉写真館の2代目、代表取締役会長の原淳二さんはこう力を込めます。
 二葉写真館は倉敷市の中心部、美観地区入り口で1932年から営業。約80年の歴史の中で蓄積した技術を持ち、国家資格も取得している原さんはさぞ腕に覚えがあるだろうと思いきや、「撮影技術は写真屋なら持っていて当然のもの。そこに新しい感性が加わらなければ、お客さまのニーズにあった写真は撮れません。日々新しい選択肢を提供できるよう試行錯誤しています」とまったくおごりません。
 「プロの基準では最高の写真でも、お客さまにとっては『らしくない』、違和感のある写真ということがあります。特に最近は好みが多様化しているので、お子さまの写真でも両親や祖父母など大勢の方の思いを込められるよう、1枚の写真を丁寧に仕上げていくことを心がけています。デジタル技術を駆使し、お客さまの最高の表情が残せるよう、足や裾(すそ)の乱れはもちろんバックに出る影の一つ一つにも十分心配りができた写真であるよう努めています」
 写真のクオリティーと、お客さまの満足度の両立を追求する原さんのこだわりは、お客さまに最高の写真を届けるためのものなのです。

#chapter2

記念写真もいろいろ撮り分けて

 二葉写真館は記念写真に力を入れています。その瞬間を語り継ぐ、クオリティの高い1枚を残す、それが役目と原さんをはじめスタッフ一同が心得ているとか。「毎年、誕生日など決まった時期に子どもの記念写真を撮りにいらっしゃる方もいます。その写真を一冊のアルバムにまとめた品は、大切なお子さまの成長が一目で分かる“宝物”になると自負しています」
 多人数の集合写真もきちんとしたものからリラックスしたものまで自在に撮り分けられるそうで、経験の豊富さを感じます。

 小さな子どもは自由気まま。七五三などでスタジオを訪れ、きれいな着物を身につけてもなかなかじっとしていられない―というのは子どもを持つ親なら想像がつくのではないでしょうか。そんな子どもの自然な笑顔を撮影するには専門のテクニックが必要なのでは? と伺うと、「昔ながらの写真屋なら普通に持っている技術です。特別に宣伝するほどのものではありません」と原さんはあっさりしたもの。
 撮影には数人のスタッフが参加し、子どもの気を引いたり、肌や髪の毛の一本一本の質感まで大切にして立体的に光の加減を調節するそうです。
 二葉写真館のスタジオから、すぐ目の前の美観地区へロケーションフォトに出かけることもしばしば。広々とした自然光の中でプロならではのベストショットが残せるようスタッフ一同研鑽(けんさん)を欠かさないとか。

倉敷美観地区入り口にある二葉写真館

#chapter3

誰でも気軽に入れる写真館に

 原さんの悩みは写真館の敷居が少々高いことです。「もっと門戸を広げ、誰にでも気軽に入ってきていただける店にしたいですね」
 格調高い店構えとは裏腹に、とてもフレンドリーなのが二葉写真館。あるお宮参りの撮影では、赤ちゃんの自然な笑顔を写すために、5回も撮り直しをしたとか。「なかなか笑わないお子さんで参りました。でもお客さまにも何度も足を運んでいただいたのですから、料金は1回のときと一緒です」

 作り笑いではない本当の笑顔を大切にする姿勢に多くのファンも。「子どものときから写真を撮っている方が成人式で訪れてくれた時は感激しました。これからも、お客さまに『二葉写真館でよかった』と思っていただける仕事をしていきます」。お客さまの「ありがとう」に触れるたび、原さんは誓いを新たにしています。
 これからはさらにフットワーク良く撮影をしていきたいと言う原さん。「お客さまに指示するのでなく、私が動くことで最高の表情を引き出せれば。『本人も知らなかった美しさを切り取るのが得意技』。そんな写真屋になりたいですね」

 驚く広さの大型スタジオにも随所にこだわりがあります。光が十分に回るようにと天井の高さは3.8メートル。どんなお客さまの雰囲気にも合わせられるよう、バックは常時15、6本を用意しているそうです。「窓からの自然光を使ったモードな写真も得意です」と原さん。
 2010年から大型プリンターを導入し、118㌢×α㌢の写真を自社製作できるようになったそうです。今後も新しい展開ができるようにと原さんは構想に余念がありません。
 二葉写真館は人生の記念になる宝物のような1枚をお求めの方に、ぜひ訪ねてほしい街の写真屋さんです。
(2010年9月取材)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

原雄一

豊富な経験でKnow-Howにお答えする写真のプロ

原雄一プロ

カメラマン

有限会社 二葉写真館

倉敷市美観地区入り口にて店舗を構え、社長・原雄一をはじめ1級写真技能士2人が在籍!熟練の“プロ”がお客さまのご来店をお待ちしております。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ岡山に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または山陽新聞社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO