中小企業の発展を支える経理のプロ
此本憲司
Mybestpro Interview
中小企業の発展を支える経理のプロ
此本憲司
#chapter1
別府市北浜にある「此本経理事務所」は、1949年の創業以来、大分県全域における中小企業の会計・税務の相談を請け負ってきました。今までにサポートしてきたのは、法人・個人合わせて大小さまざまな業種の経営者。多くの従業員を抱える病院や土木事務所から、夫婦や一人で営む商店やフリーランスなど、多方面にわたります。
現在19名のスタッフを抱える事務所の所長は2代目の此本英一郎さん。息子の憲司さんが3代目として副所長を務めています。「財務会計や税務相談、節税や相続に関する対策など、数字に関するあらゆる事柄をサポートしています。といっても会計面だけでなく、経営全般のご相談を受けることも少なくありませんね」。従業員には話せない悩みを経営者から打ち明けられ、数字のプロとして、また一人の人間として一緒に解決策を話し合うことも多いといいます。
特に最近は、親世代から子供世代への事業継承に関する相談が増えているとか。「株や財産など経済面の引き継ぎはもちろん、事業承継後の経営計画などのアドバイスも行っています。社長が代わるということは、その会社が転換期を迎えているということ。世代交代をきっかけに、さらなる発展を遂げるためのお手伝いができればうれしいです」。
#chapter2
此本経理事務所は、設立当初から「TKC全国会」の会員として活動しています。全国の税理士および公認会計士1万人以上で組織するこの会は、租税主義の実現を目指し、関与先企業の発展に奉仕する職業会計人集団。「自利利他」を理念に掲げ、税理士がビジネスドクターとなり、中小企業の躍進に貢献することを目的に作られました。
この理念に基づき、此本経理事務所では顧客に寄り添った税務・経営アドバイスを実施。顧客のためになると思えば、新しいシステムの導入を提案することもあります。「経営の舵をとるためは、常に『今』の状況を正確に掴んでおく必要があります。そのために進めているのが経理の自計化。TKCが作成したプログラムや市販の会計ソフトを使って、自社で毎日の資金の流れを管理してもらいます」。その分顧客の手間は増えますが、数字の変動が分かりやすくなり、経営の見直しなどを迅速に行えると喜ばれるのだそう。「お客様が笑顔になってくれる何かができた時が、この仕事をしていて何よりうれしい瞬間」という憲司さん。祖父の代から受け継いできた信頼と実績を、ますます強固なものにしていく頼もしい3代目です。
憲司さんが本格的に税理士の勉強を始めたのは22歳の時。法律を勉強しておけば将来仕事に役立つと考え、大学時代は法学部に在籍していました。2002年より此本経理事務所で勤務しながら資格取得を目指し勉強。2004年に税理士登録を果たし、以後同事務所で副所長として活躍しています。モットーは「常に相手のことを考えて行動する」。顧客はもちろん社員に対しても「自分がされて嫌なことはしない」と心に決めています。
また父・英一郎さんが大切にしている「是は是、非は非」の精神も継承。「当然のことですが、節税の助言はできても脱税は絶対にダメ。税金はうまく付き合うことが必要です。納税の義務をしっかり果たしていれば企業の価値も上がります」と憲司さん。一つひとつの仕事に、専門家として誠実に対応する姿勢を貫いています。
#chapter3
日本の中小企業は全体の80%が赤字と言われる困難な時代。憲司さんは自分がお手伝いすることで、少しでも多くの会社が黒字になってもらいたいと瞳を輝かせます。
「私が目指すのは、中小企業の経営者のみなさんのビジネスパートナー。みなさんに信頼していただける存在になるためにも、常に向上心と情熱を持って仕事に取り組んでいます。数字だけでなく経営全般をサポートできる税理士として、企業に新しい風を送り込むことができればうれしいです」と熱意を表す憲司さん。また「小さな店や会社の経営者の方は、税理士事務所は敷居が高い、と考えている人も多いようです。特に起業したばかりの方や、今までの経営に疑問を感じている方、相談は無料ですから気軽にお越しください」と優しく微笑みます。
お客様との信頼関係を大切に、夢を実現するお手伝いに励む若き税理士。その胸は、ゆるぎない使命感に燃えています。
(取材:2012年3月)
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中小企業の発展を支える経理のプロ
此本憲司プロ
税理士
此本経理事務所 株式会社別府計算センター
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