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WEB活用支援や土のリサイクルを通して、「誰もがアクションできる仕組み」をつくる

ビジネスを後押しするWEB活用と培養土リサイクルのプロ

中原ひとみ

中原ひとみ なかはらひとみ
中原ひとみ なかはらひとみ

#chapter1

WEBデザインとマーケティングの経験知を発揮し、企業の発展を導く

 「誰もがアクションできる仕組みをつくる」をコンセプトに、WEB制作と培養土のリサイクル、二つの事業を展開する「アップソイルカンパニー」。

 「ビジネスは社会に対するアクションです。今やビジネスに欠かせないWEBの社外担当として、経営者に伴走します」と話すのは、代表の中原ひとみさん。WEB事業「Tomorrow Arch」では、〝明日のビジネスをつくるWebデザイン〟を掲げ、県内企業をサポートしています。

 中原さんは、WEBデザイナーとして20年以上のキャリアを誇り、楽天ショップや地場の百貨店のオンラインショップなど、ECサイトの運営支援で豊富な経験を有します。また、上級ウェブ解析士としてSEO(検索エンジン最適化)に強く、検索上位を導いた数々の実績もあります。

 サイト制作をはじめ、原稿作成から、Googleアナリティクスなど分析ツールの活用、WEB・SNS広告の運用までオールラウンドに対応。希望に応じて保守管理や更新など、アフターサポートも行います。
 「WEBサイトは、デザイン性だけでなく、サーバー設定など技術的な知識や、マーケティングの視点も重要です。解析結果をもとに、ボタンの配置場所や色使いに至るまで根拠のある施策を導き、ビジネスの成果を最大化します」

 クライアントは、クリニックやエステサロン、インテリアショップなどサービス業が中心。その多くは女性経営者だそう。
 「ITに苦手意識がある経営者は意外に多いです。女性ならではの視点も大切に、お客さまと一緒につくっていくスタンスなので、何でも相談しやすいとよく言われますね」

#chapter2

ベランダガーデニングから構想した土のリサイクル業をビジネスコンテストで形に

 中原さんが、培養土のリサイクル事業を立ち上げたのは、仕事の息抜きに始めたベランダガーデニングがきっかけでした。プランターの土を処分しようとして、自治体ではゴミとして回収しないことを知ったと言います。
 「調べてみると、土は微生物による分解や噴火、地殻変動などによって生み出される自然物で、日本では厚さ1cmの土壌ができるまで約100年かかるなど限りある地球資源と知りました。また、ホームセンターなどで売られている土も大地を削ったもので、いつか底を尽きるかもしれないと危機感を抱きました」

 土の掘削量を減らすことを目指し、誰もが気軽に土をリサイクルできる仕組み「ベランダから環境を考える。土の循環プラットフォームupsoil」を考案。県のビジネスコンテストでの受賞(2022年)を機に事業化しました。

 農学博士と共同で、土のリサイクル再生材「upsoil」と循環培養土「Cicular Soil」を開発。土のリサイクル再生材は、育て終わった草花を根から抜いた古い土に混ぜるだけで、植え付け可能な土に再生します。循環培養土は、回収土を別府温泉の蒸気で消毒処理したもの。いずれも肥料成分が含まれ、そのまま使えるのがポイントです。

 さらに、マルシェなどでのガーデニング土の回収や、植物栽培がテーマのイベント企画や運営も。
 「地球環境にやさしいガーデニングを楽しめるようにしたいという思いが原点にあります。自然に触れる身近な場であるベランダから、土の大切さに目を向けてほしいですね」

中原ひとみ なかはらひとみ

#chapter3

コンテスト出場やスタートアップの経験をもとに、地域社会に貢献

 中原さんは、土のリサイクル業「upsoil」のスタートアップやビジネスコンテスト出場の経験を生かし、企業支援も行っています。ビジネスモデルの構築から、料金体系や営業手法の提案まで、起業や新規事業立ち上げをサポート。ビジネスコンテストの挑戦者には、エントリーシートの書き方や、ピッチやプレゼンの資料作りをアドバイスすることも。

 「〝世話好き〟気質を発揮して、WEBのことに限らず、幅広くお手伝いしています。また、人とのご縁を大切に、お客さま同士をつなげたり、自社とのコラボレーションを考えたり、新たなチャレンジも後押しします」。その一つが、upsoilの事業から発展した「中津のクラフトビールをつくる~中津ホップでBE-YAAH!!!プロジェクト(仮)」。
 「中津市でクラフトビールを作りたいという発起人の方と知り合い、『せっかくなら地域で育てたホップを使おう』とホップ培養キットの販売と栽培の支援、フライヤー制作などを担当しています」

 社名の「ソイル」とは土壌のこと。植物だけでなく、ビジネスも基盤を固めて、伸びていくようにと願いを込めたそう。
 「子どもたちの世代の未来を明るくしたいという思いがあり、ビジネスが活性化すれば地域は発展し続けると考えています。WEBデザイナーと起業家という二つのキャリアを生かして、商品やサービスを通した企業のアクションを支え、地域社会に貢献したいですね」

(取材年月:2024年4月)

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中原ひとみ

ビジネスを後押しするWEB活用と培養土リサイクルのプロ

中原ひとみプロ

WEBデザイナー

アップソイルカンパニー株式会社

WEBデザイナーとして20年以上の経験をもとに、WEB制作・マーケティング全般を支援。また、ビジネスコンテストから立ち上げた培養土のリサイクル事業も展開。「誰もがアクションできる仕組み」をつくります。

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