企業の“らしさ”をユニークな映像で届けるプロ
齊藤岳彦
Mybestpro Interview
企業の“らしさ”をユニークな映像で届けるプロ
齊藤岳彦
#chapter1
大分県内や東京都内で映像制作を行う「ルックミー」の代表・齊藤岳彦さん。トレンドや文脈に敏感な層へ向けた企画・映像制作を数多く手掛け、企画から撮影、編集まで一貫して行っています。
「中学時代から映画制作を始め、ゴールデンタイムの番組ADや広告の演出を務めてきました。スペックや機能だけでは伝わらない情緒や空気感を、映像としてどう届けるかを大切にしています。必要に応じて、東京で活動する映画監督やクリエイターとチームを組みながら制作を行っています」
現在、特に力を入れているのが、スマホとSNSの時代を象徴する「縦型ショートドラマ」。従来のプロモーション動画は、「高性能」「実績がある」「安い」といったスペックや説明を前面に出す表現が主流でした。しかし近年は、情報や機能がコモディティー化し、“何を買うか”だけでなく、“誰から買うか”“どんな空気感に共感するか”が重視されるようになってきています。
「例えば、結婚式場のPRで考えてみます。従来のPRやブランディングを目的とした動画では、式場や料理を綺麗に見せたり、価格や設備の良さを分かりやすく伝えたりと、どうしても表層的なスペックの比較になりがちです。一方で縦型ショートドラマは、“そこでどんな時間が流れているのか”“どんな人が、どんな想いで当日を迎えるのか”といった、スペックだけでは伝わらない情緒や空気感を、ストーリーを通して共感性高く表現できます。それこそが縦型ショートドラマの醍醐味であり、共感を生み、SNSでの拡散にもつながっていきます」
「まずは『広告の反響が出ない』『集客に悩んでいる』といった相談だけで十分です。何が本当の課題なのか、今の時代に合った魅力は何なのかを一緒に整理しながら、企画から撮影まで伴走できればと思っています」
#chapter2
15歳で映画制作を始め、20代は映画制作中心の生活を送ってきた齊藤さん。デジタルカメラの進化とYouTubeの登場が転機になったといいます。
「小学生の頃は毎日図書館で本を2冊読むような子どもでした。自分でも小説を書いていて、中学でカメラを手にした瞬間、『映画を世の中に届けられる』と確信しました。思春期の葛藤も創作にぶつけていましたね」
2012年には映像制作会社に所属し人気テレビ番組のADとして活躍。企画のリサーチからロケの準備、視聴者対応まで経験しました。
「番組がオンエアに至るまでの過程を現場で肌身に染みて学べたのは、今でも大きな財産です。その後は大手家電メーカーのWEB広告や展示会映像のディレクターを担当しました。やがて企業が自ら動画を発信する時代が本格的に到来し、独立を決意しました」
順調に見えた矢先、コロナ禍で案件が激減。転機となったのが、妻の故郷・大分への移住でした。心機一転「ルックミー」を立ち上げ、2025年に法人化。社名には「ありのままを見てほしい」という思いを込め名付けられました。
「会社を設立したのは、『大分に価値を還元したい』と考えたからです。これからは地元企業や団体とのつながりも、より一層深めていきたいですね」
#chapter3
もう一つの柱として展開しているのが「資料の動画化」。PowerPointやExcelで作成された資料を映像コンテンツへと転換し、情報共有の質向上を図ります。
「数十ページに及ぶ研修テキストや各種マニュアル、プレゼン資料を動画化し、ナレーションやアニメーション、効果音を加えていきます。背景に動きをつけたり、視線を誘導する演出を施したりすることで、最後まで集中して視聴できる構成にします。これにより『人によって説明の質に差が出る』『新入社員に同じ説明を何度も繰り返すのが負担になる』といった属人化の課題解消や業務負担の軽減につながります。時間や場所を選ばず視聴できるため、『会場を押さえて従業員を集める』といったコストの削減にも貢献します」
ヘアケア製品メーカーでは、約40ページの資料を動画化。顧客からは「理解度が高まった」「振り返りがしやすくなり、自主的に学ぶ社員が増えた」といった声が寄せられました。
「代理店やフランチャイズなど社外パートナーとの情報共有もよりスムーズになるはずです。さらに動画化した資料は企業の資産になります。創業者の理念や職人の技術を映像で残すことで、後世のメンバーも高い意識で仕事に向き合えると考えています」
大分には魅力的な商品やサービスを生み出す企業が数多くある一方で、それらの強みを言語化・視覚化することに課題を抱え、若年層へのアプローチに苦戦しているケースも少なくないといいます。
「だからこそ、映像業界で培った経験を地元で役立てたい。SNS世代への届け方に悩む企業の伴走者でありたいと思っています」
(取材年月:2026年2月)
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Profile
企業の“らしさ”をユニークな映像で届けるプロ
齊藤岳彦プロ
映像ディレクター
株式会社ルックミー
映画・広告制作で培った演出力、SNS時代の企画設計、東京とも連携した柔軟な制作体制を強みに、企業や商品の魅力を“見たくなる映像”としてユニークに届けます。
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