住環境や暮らしを心地良く整えてくれるプロ木津繁

住環境や暮らしを心地良く整えてくれるプロ

木津繁

チームワークと効率の良さで選ばれる清掃業者に

　隅々まで清掃が行き届いた建物へ足を踏み入れると、多くの人が清々しい気持ちで一杯になるでしょう。木津繁さんは、18年間にわたり、大分県内におけるビルや住居、オフィスなどの清掃を専門に行ってきた掃除のプロ。現在はパートを含めた16人で作業を行っており、立ち上げから変わらず大切にしてきた信念は、チームワークの良さで効率良く質の高い清掃を行うこと。時に同業者から要請を受け、他社へ社員が応援に行くこともありますが、一般的なスピードの1.5倍ほどの速さで進める手際の良さや清掃の質が評判になるそう。「さまざまなシーンやケースに対応できるよう、積極的に資格取得もすすめてきました」。

　高所作業車運転特別教育や足場の組立て等、作業従事者特別教育、フルハーネス型安全帯特別教育といった資格を取得した有資格者が揃うことも、大きな特徴。木津さんが胸を張って、いかなるシーンにも応じられるよう準備を整えていることが、何よりの強みです。

独立心旺盛な青年時代

　大分市横尾に生まれ、兄と妹をもつ次男として育った木津さんは、小さい頃からいたずらっ子で自由奔放。中学卒業後は、当時の自動車科に興味があったことから大分県立緒方工業高等学校へと進学。「入学した時には残念ながら自動車科はなくなっていたので機械科に進みました。授業の一環で車をつくって熔接の勉強などをして、とても楽しかったですね」とものづくりの喜びを感じた経験を振り返ります。

　卒業後は1年半ほど土木業の仕事に携わり、建設資材会社へ入社。そこでは“一人親方”として独立し、友達3人を引き連れて様々な地域にビニールハウスを建てる仕事を行っていました。
　ちょうど半年ほど経った時に、会社が破綻したことで、20歳からガソリンスタンドで働き始めます。誠実な話し口調や人当たりの良さに、備えていた営業のセンスが頭角を表し、なんとタイヤのセールスでは全国の約8000店舗の中、個人で8番目に多く売り上げたほど。
　しかし好奇心旺盛でもっと広い世界を見たい思いもあり、1年で退職し、21歳から東九州運輸に入社して、九州一円を大型トラックで運転してまわったといいます。「もともと車や運転が好きで、大型トラックに興味がありました」。大好きな大型トラックで色々な場所をまわることに働き甲斐を感じていましたが、ちょうどその頃、木津さんの祖父が体調を崩して入退院を繰り返すように。「もしもの時に駆けつけられなかったら後悔する」そんな思いから、思い切って退職を決めました。
　その後は1年間、東和レジスターシステム株式会社で、飛び込み訪問や営業の技術を身に付け、24歳からは県内を大型ダンプでまわる仕事に。もともと独立心が強かったことから、27歳の時、満を持して大型ダンプの仕事で独立しようと準備を進めて退職。
　しかしタイミングが悪いことに、燃料の高騰により断念せざるを得ませんでした。「途方に暮れていた時、たまたまマンションで清掃されていた方の姿が目に留まって。直感で『これを仕事にしてみよう』と挑戦することにしました」と語ります。

　はじめは母と2人で立ち上げたものの、下積みもないところからのスタートだったことから、所要時間も長くかかるのはもちろん、適した道具や方法を模索しながら苦労する日々。そうして転機となったのは、スタッフを増やしたこと。「1人社員を増やしたら、会社の流れが変わって、少しずつ仕事の発注が増えていきました」。気づけば清掃の仕事が軌道にのり、同業者とのつながりもでき、順調に仕事は進んでいきました。

真摯に仕事へ向き合い、時代に即した業務展開へ

　その人柄の良さや誠実さが手伝い、木津さんのもとには清掃以外にも色々な仕事が舞い込んできました。その一つとして、草刈りの要望も多く、清掃と合わせて行うことも多々あったといいます。「自分が頻繁に草刈りをしても、すぐに草は生えてきます。何かいい方法はないかと考えていました」。そんな中で偶然出会ったのが、海水由来で土や砂利に混ぜる防草剤「草なしくん」でした。

　ちょうどその時、コロナ禍の影響で、建物や敷地に入って行う清掃の仕事が進めづらくなってきたことを感じていた木津さん。新規事業を考えていたこともあり、「草なしくん」に興味を抱きます。「実際に『草なしくん』の効果を自分の目で見ようと、5年前、10年前に撒いたという公園を見に行きました。すると、驚くほど草が生えていなかったのです」。薬剤も使用しない、自然にも環境にもやさしい「草なしくん」を用いながら、新しい仕事を展開していこう。そんな思いから、清掃業を整理しながら、準備をしていったといいます。

　これまで清掃で築いた経験や人脈を大切にしながらも、時代に合わせた新しい業務へ邁進する木津さん。いつでも根底には、“誰かのために”という思いをもちながら、誠実に仕事や人へ向き合います。

（取材：2021年6月）

誠実にお客様と向き合いながら、清掃から防草まで広く対応

チームワークと効率の良さで選ばれる清掃業者に

独立心旺盛な青年時代

真摯に仕事へ向き合い、時代に即した業務展開へ

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