顧客の悩みに柔軟に応える、真心と挑戦心を備えた内装のプロ淺岡巧

顧客の悩みに柔軟に応える、真心と挑戦心を備えた内装のプロ

淺岡巧

内装業を軸にリフォームやイベント設営、ディスプレイ制作など幅広く対応

　大分県を拠点に、壁や天井のクロス・床の張り替え、塗装、屋根壁外壁、サッシ工事など内装業から外装まで建設全般を展開する「インテリア大分」の代表・淺岡巧さん。戸建てやマンションといった住宅、店舗、企業、学校、美術館、博物館施設、縮尺模型レプリカ製作と多岐にわたる室内装飾を手掛けています。

　「当方の合言葉は『困ったときのインテリア大分』。お客さまに求められるのであれば、どんなことでも力になりたいとサービスを拡充してきました。棚やカウンターのようなオーダー家具、店舗サイン、案内看板、手書きの和紙ちょうちんも制作いたします」

　キッチン、バス、トイレなど水回りの改装、車いすリフトや手すりの設置、バリアフリー化といったリフォームにも対応。イベント会場の設営、テレビ局のスタジオセッティング、模型など美術館、博物館、資料館などのディスプレイも請け負っています。

　「企画設計から施工、管理まで一貫して担い、お客さまのイメージやコンセプトを形にします。屋根壁の外装から給排水・電気設備工事も行い、インフラ面も整備します」

　強みは、図面通りの「正解」ではなく、「顧客の喜び」に焦点を当てた提案力にあります。

　「以前、入札で獲得した児童施設では『窓に対し、カーテンの設置に無駄があるのでは』と意見したことがありました。取り付ける数が減れば当方の利益減にもなりますが、お子さんが入園してから必要になるものもあるでしょう。省ける無駄は省くべきだと考え意見しました」

　予算にも配慮した的確なアドバイスで、児童施設から指名が入るように。顧客のために、プロとしての知見を余すことなく発揮する誠実な姿勢が支持され、中には30年以上の付き合いになる取引先も多くあると話します。

アルバイトから代表へ。好奇心旺盛なチャレンジ精神を先代から継承

　「インテリア大分」は1975年に創業。淺岡さんは約30年にわたって勤め、先代より代表を引き継ぎました。

　「電子技術系の学校を卒業したものの、これだと思う仕事に出会えず。フリーターをしていたとき、友人に紹介されたのがきっかけで当社に入りました。当初は1日限りの単発アルバイトのつもりで未経験からのスタート。要職を任せてもらえるとは夢にも思いませんでした」

　企業やショップ、ホテルのロビーや学校のメモリアルホールなど、毎回異なる案件に携わり、幅広いデザインに触れられるのが魅力。クライアントから直々に発注を受ける元請けのため判断を下す決裁権が大きく、自由度が高いことも自身の性に合っていたと振り返ります。

　「長く続けられた理由には社風の良さも挙げられます。先代は『興味のあることは何でもやってみよう』という好奇心旺盛な人で、趣味にも全力投球。公私においてチャレンジ精神を受け継ぎ、従業員も多趣味な人が多いですね。私は車のレースを楽しみ、有給休暇がなくなるほどスタジアムへ観戦に行く野球ファンもいます」

　アンテナを張って時流をつかみ、何事にも前向きに取り組む組織風土で新しい技術も積極的に採用。近年ではいち早くドローンによる現地調査を取り入れ、安全にスピードアップとコストダウンをかなえました。

　「『工場など建物の全容を撮影したい』といった空撮のリクエストにもお応えしています。記録用やプロモーションにご活用ください」

多様なニーズに応え、選ばれる企業になるため、事業と人材の拡充へ

　淺岡さんらは顧客の希望をかなえる「確実な仕事」を理念とし、堅実に実績を積んできました。全国チェーンのホテル企業からも引き合いがあり、各地から依頼が増加。顧客のニーズにスピード感を持って応えるべく、県外に営業所を設けることも検討しているそうです。

　「事業を拡大するにあたり、当方の思いに共感してくれる従業員を迎え入れたいですね。ありがたいことに数多くのご用命を頂戴していますので、さまざまな業務を通じて自分の天職を見つけ、いずれはその分野で独立するキャリアプランも描いてもらえます」

　実際に同社で経験を積み、巣立ったメンバーも。信頼のおける協力業者として、現場をサポートしてもらう仲だと言います。

　「今後は女性の皆さんにも力を貸してほしいと考えています。当方ではすでに女性従業員が活躍し、温かい心遣いや細やかなコミュニケーション力で案件が円滑に進むよう後押ししてくれています。お客さまとの打ち合わせから現場管理や現場作業など、多様なポジションを目指してもらえるので、ぜひ挑戦していただきたいです」

　柔軟な発想力と質の高いものづくりで、顧客から選ばれる企業でありたいと語る淺岡さん。「こんな空間にしたい」「こんなものがあったらいいな」の声に寄り添います。

　「お客さまの反応をダイレクトに受け取れるのがやりがいで、大変な現場でも『ありがとう』の言葉と笑顔で疲れが吹き飛びます。『頑張って良かった』という思いが、私たちの原動力です」

（取材年月：2025年9月）

合言葉は「困ったときのインテリア大分」。室内装飾をはじめ多彩なものづくりで希望を形に

内装業を軸にリフォームやイベント設営、ディスプレイ制作など幅広く対応

アルバイトから代表へ。好奇心旺盛なチャレンジ精神を先代から継承

多様なニーズに応え、選ばれる企業になるため、事業と人材の拡充へ

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