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トータルクリーニング店として衣類や寝具といった家庭のアイテムから業務用まで対応

県内20店舗を構えるクリーニングのプロ

工藤陽生

工藤陽生 くどうようせい
工藤陽生 くどうようせい

#chapter1

大分県内で20店舗を展開。即日仕上げサービスや産業用クリーニングが好評

 大分県内で20店舗を運営する「大分エコークリーニング」。ワイシャツやスーツ、ニットやコートといった衣類だけではなく、着物やカーペット、布団など、さまざまなアイテムを請け負う「トータルクリーニング店」として活動しています。

 代表の工藤陽生さんは、「汚れやシミを落とす、洗いの技術だけではなく、しわなく、美しく仕上げるプレス技術に自信があります。私どもでは、おすすめ情報を盛り込んだチラシをポスティングしたり、初めて来店した人や多く利用してくれた人へメッセージカードを送ったり、細やかな心づかいを何よりも大事にしています」と話します。

 「当方では、20店舗のうちの7店舗で、日曜祝日を含め毎日『即日仕上げサービス』を実施しております。午前11時までにお持ちいただければ、その日の17時までにお客さまにお渡しすることができます。お急ぎの品にも対応できるため、人気を集めています」

 また、近年は産業用クリーニングが好調だと言います。「病院で用いる白衣や、パチンコ店の制服をお任せいただいています。この事業は、2017年からほそぼそと営んできましたが、コロナ禍になってから力を入れ始めました。というのも、感染拡大を防ぐために、県をまたぐ往来を自粛する動きが広がったことにより、県外の競合他社が大分県に来なくなった結果、当社にご依頼いただけるようになったのです」。全国的に移動制限がかかったことを背景に、2021年10月期決算で過去最高の売上高を記録したそうです。

#chapter2

布団や毛布といった寝具のクリーニングと保管、スニーカークリーニングも展開

 工藤さんは、2006年に同社の2代目社長に就任。以来、堅調に業績を伸ばしてきましたが、新型コロナウイルスが流行し始めた2020年4月からの1年間は苦しかったとか。

 「外出を控え、テレワークをするようになり、ジャケットやパンツなどを着用する機会が減ったのでしょう。例年から15%程度売り上げが下がった月もありました」

 産業用クリーニングの案件が増えたことで、なんとか苦境を乗り越えましたが、「運が良かっただけです。まだまだ安泰ではありません」と慎重な姿勢を崩しません。

 工藤さんは、安定した売り上げを確保していくために、さらなる事業展開を画策。コロナ禍以前は、洋服などのホームクリーニングが売り上げの9割を占めていましたが、今後は産業用クリーニングに加え、布団や毛布のクリーニングと保管、スニーカークリーニングに本腰を入れていきます。

 「大分駅の南側は開発が進み、高層マンションが建ち始めているので、顧客開拓につなげたいですね。お客さまの負担を減らすため、持ち運びが大変な寝具は集荷と配達をセットで手掛けます。自宅の収納スペースが十分でない場合、かさばるものは預かってもらえると助かるでしょう。スニーカーのお洗濯に乗り出しているところは、まだそれほど多くないので差別化を図れるはずです」

工藤陽生 くどうようせい

#chapter3

支えてくれる従業員と共に、どんな危機も力を合わせて乗りこえる気概

 「経済界ではコロナショックと言われているようですが、10年間で起きるような変化が、わずか2年で起きたような感覚です。新型コロナウイルスから、『あなたは誇りを持って事業に取り組んでいるのか』と問われているような気がしました」と工藤さん。

 家庭で洗える衣類の普及、洗濯機の機能高度化など複数の要因から、クリーニング需要は減少傾向にあります。業界全体としても、今後どういう道が正解か、どこに向けて舵を切るべきかは不透明だと語ります。

 「だからといって、一番いけないのは何もしないこと。ピンチはチャンス。こんな時期だからこそ、いろいろな挑戦をしていきたい」と前を向く工藤さんを後押ししてくれるのは、30人を超える優秀な従業員たちです。

 「社員を大切にしたいという思いから、当社の経営理念の一つとして『従業員の物心両面の満足』を掲げています。物は給料で、心は仕事のおもしろさ、充実感、自己成長です。これらを同時に上げていかないと、みんなに気持ちよく働いてもらうことは難しいでしょう」

 従業員に寄り添うため、工藤さんは年に3回、面談をしています。時には、プライベートの相談に乗ることも。
 「私は当社の代表になる前、10年間もサラリーマン生活を送りました。そのおかげで、現場を担う人たちが何を考えているのか分かるんです。今、私はとにかく仕事が楽しいのです。どのような危機が来ようとも、社員と力を合わせて一生懸命がんばっていきたいですね」

(取材年月:2022年3月)

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工藤陽生

県内20店舗を構えるクリーニングのプロ

工藤陽生プロ

便利屋

有限会社大分エコークリーニング(エコークリーニンググループ・洗濯工房)

ワイシャツやスーツ、コートといった定番の衣類に限らず、産業用ユニフォームや着物、カーペット、布団、スニーカーなど、さまざまなアイテムのクリーニングを請け負い、「トータルクリーニング店」を標榜

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