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木のぬくもりにあふれ、世代を超えて受け継いでいく、心地よい住まいを提案

伝統工法×自然素材の木の個性を生かす専門家

玉井大介

玉井大介 たまいだいすけ
玉井大介 たまいだいすけ

#chapter1

日本伝統の木組み技術で、木造住宅の新築・リフォームや神社仏閣の修繕に従事

 「長野県の気候風土になじみ、世代を超えて住みつなげる、長く安心して暮らせる住まいをかなえます」と語るのは、長野県上田市を拠点に活動する「たまい工務店」の代表・玉井大介さん。木造住宅の新築・リフォーム、神社仏閣の修繕などを手掛けています。

 「現在多くの住宅は、機械で加工されたプレカット材を組み立てる工法の中、私は大工として、木の特性を読み、墨付けで目印を入れ、ノミやカンナで木を刻む手仕事にこだわっています。継ぎ手や仕口といった切り込みを入れ、木材をはめ合わせる昔ながらの木組みと、耐震補強など現代の考え方の両方を理解していることが強みです」

 一枚板テーブルや漆喰壁など、伝統技法を随所にあしらう玉井さんの家づくりは、完成までに7カ月から1年を要します。1棟ごとに木の特性を見極め、柱や梁を組み上げた住まいは、落ち着きのある重厚感とともに、寒い冬でもぬくもりを感じられ、心がほっと安らぐ安堵感に包まれます。

 「18歳でこの道に入って以来、丸太から切り出した『生きた木』を用い、自然素材のぬくもりに満ちた家を届けたい、という信念は一度もぶれたことがありません。木を理解して、適材適所に配置すると、空気が穏やかでやわらかく、そこはかとなく感じられる心地よさとなります」

 一手一手、思いを込めた木の家を、手の届きやすい価格で提供したい一心で、玉井さんは製材所と交渉して仕入れルートを開拓。誠実かつ丁寧な姿勢が新たな縁を結び、依頼のほとんどは紹介や口コミだといいます。

#chapter2

宮大工の師に教わった「人を思う心」を支柱に、職人として技術を研さん

 2代続く建築業の家系に生まれ、3歳の頃には「将来は大工になる」と口にしていた玉井さん。高校の建築科を経て工務店で修行を始めた当時から、独立を視野に入れていました。

 「25歳で独り立ちした時に掲げた屋号は『棟梁舎(とうりょうしゃ)』。日本に大工棟梁という価値を残したいと願い、付けた名前です」

 職人の誇りを表すべく命名しましたが、マイホームを検討する人にとっては少し硬い印象に。
 
 「本来、大工は人々の暮らしを助ける身近な存在でありたいと考えています。2022年の法人化を機に、親しみやすい『たまい工務店』へ改名しました」

 今もなお玉井さんの精神的な支柱となっているのは、独立後まもなくして出会った、ある人物の言葉です。30〜40人の職人を統率する著名な宮大工棟梁であり、大先輩のもとで仕事をした際、「君は自信を持って宮大工を名乗りなさい」と背中を押されました。

 「自分には畏れ多いとお伝えすると、『技術があるのはもとより、真に必要なのは心。君は、この先そのまま変わらずその心を持って進んでいきなさい』と言ってくださいました。涙が出るほど感銘を受け、自分が信じてきた道は間違いではなかったと確信できました」

 師から受け継いだ「人を思う心」を現代の暮らしに役立てること。伝統の技を競う全国的な組織「削ろう会」へ参加し、日本伝統技術の継承と共に、腕を磨き続けるのも「安心して暮らせる住まい」を届けるためです。

玉井大介 たまいだいすけ

#chapter3

住まいの相談窓口として困りごとを受け止め、信頼する職人らと解決へ

 小さな修繕にも幅広く対応に応じる玉井さん。「築15年ほどで外装が傷んできた」といった声も後を絶たず、目先の安さを優先した結果、早い段階で大きな補修費が発生し、戸惑う姿を数多く目にしてきました。
 「一生続くお付き合い」をモットーに、住まいの相談窓口として一つ一つ丁寧に話を聞き、信頼を寄せる職人のネットワークを介して解決を目指します。

 「一家の財産として未来へ継承していくため、息の長い素材を選んでほしいですね。無垢材の中でも、ヒノキは年月を追うごとに強度が増すのが特徴です。また、白っぽい木肌から、深みのあるあめ色へ変化し、経年美化を楽しむことができます」

 完成すれば隠れてしまう柱や土台などの構造材にも、厳選したヒノキを採用。耐久性と美しさを兼ね備えた家づくりを一貫しています。

 「総ヒノキの家は高価だと思われがちですが、独自の調達経路により、一般的な住宅と変わらない価格帯を実現しています。愛着をもって大切に慈しみ、健やかに住み続けられる選択肢を提案したいと考えています」

 かつて家を建てた顧客からは、「すがすがしい木の香りで癒やされる」「温かみのある質感で子どもの肌にもやさしい」という感想も。気持ちよく過ごしてもらえるのがうれしいと、目を細めます。

(取材年月:2026年3月)

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玉井大介

伝統工法×自然素材の木の個性を生かす専門家

玉井大介プロ

工務店

たまい工務店株式会社

寺社修繕で培った伝統技術と自然素材の知見を生かし、木の個性を見極めた家づくりを実践。新築・リフォームから住まいの困りごとまで丁寧かつ迅速に対応し、日々の暮らしを支えます。

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