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アーティストと技術者の視点でクライアントの世界観を音で表現

音で価値を形にする音楽制作のプロ

宮崎諒

宮崎諒 みやざきりょう
宮崎諒 みやざきりょう

#chapter1

音楽的感性と情報工学を掛け合わせ、さまざまなジャンルの音づくりに対応

 「音楽には人を動かす力があります。例えば、CMを少し聞いただけで企業の名前を思い出したり、ゲームアプリの効果音ひとつでその場にいるような感覚が生まれたりします。音や音楽に関するお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください」

 こう語るのは、長野市で音楽制作を手掛ける「彩クリエイション」の代表・宮崎諒さん。高等専門学校と大学で情報工学を学び、システムエンジニアとして経験を積んだ後、2019年にフリーランスとして独立し、2024年に法人化しました。テレビやラジオCM、アイドルやVTuberへの楽曲提供など、幅広い分野で活動しています。

 宮崎さんの強みは、長年のファンクバンドの活動で培った音楽的感性と、情報工学の知見を掛け合わせた音づくりです。ロックやジャズ、テクノなど多様なジャンルに対応し、それぞれの特性を踏まえながら、プロジェクトごとに求められる音の方向性を丁寧に設計。用途やターゲット、使用される場面を踏まえ、単に音をつくるのではなく「伝わる音」を意識して制作に取り組んでいます。

 「音には、理屈では割り切れない響きがあり、私たちの感情を揺さぶります。音づくりでは、その感覚を何よりも大事にしています。目指すのは、聴いた時に『これこれ!』と腑に落ちる納得感です。理論や技術は、そこにたどりつくためのツールにすぎません。直感に基づいて『正解』を探し当てるものであり、それを判断するのが感性なのだと思います」

#chapter2

音響設計に基づいた空間プロデュースで、理想の形を実現

 独学で音楽理論や音響工学を深めた宮崎さん。大型商業施設の待合スペースを「自然を感じられる場にしたい」と依頼を受けた際には、鳥のさえずりが四方から聞こえる空間を構築しました。そこに映像はなく、配置されているのは植物とベンチのみ。視覚的な演出に頼らず、音だけで空間の印象を形づくることに挑戦しました。
 通常は前方左右に設置されることの多いスピーカーを四隅に配置し、鳥が人の背後を通り過ぎたり、頭上を旋回したりするような立体的な音環境を実現。鳥や風、雨の音は、自らマイクを握り屋外で録音したものです。

 「空間全体の印象をどうつくるかが重要であり、必ずしも実際の音である必要はないと考えています。作り物の音であっても、聴き手が心地よいと感じられるのであれば問題ありません。音づくりにおいては、その体験価値を高めることが大切だと思っています」

こうした姿勢で取り組んだ結果、クライアントからは「本物の鳥が森を飛び回っているようだ」といった評価が寄せられました。

 その一方で、理想とする音を追求する姿勢は細部にも及びます。例えば、映像作品で用いられる衝撃音の制作では、生肉を叩いた音を録音し加工するなど、素材や手法を工夫しながら質感を調整。叩く道具の形状を変えたり、別の素材を組み合わせたりすることで、よりイメージに近い音へと仕上げていきます。

 「よい音になりそうだと感じたものは積極的に録音しています。加工後の音をイメージしながら素材を集めていくという感覚ですね。一つ一つの積み重ねが、最終的な音の完成度につながると考えています」

#chapter3

クライアントが言葉にしにくい音楽のイメージも、対話を通して具体化

 宮崎さんの強みは、音楽的感性や技術だけではありません。プロジェクトを完結させる力も、バンド活動を通して培ってきた大きなスキルです。メンバー全員の楽曲制作や編曲を担うだけでなく、プロのエンジニアの技術を取り入れながら、レコーディングまで一貫して手掛けてきました。アルバム完成後は、ライブハウスでのリリースパーティの企画や集客も行い、レコード会社に足を運んで全国流通を実現するなど、音楽をビジネスとして成立させてきました。多くの人を巻き込みながらプロジェクトを前に進めるその手腕は、クライアントが安心して任せられる理由となっています。

 現場感覚に裏打ちされた調整力は、クライアントとの対話でも発揮されています。天然木を使った家づくりのCM楽曲の制作では、曲のイメージをうまく言葉にできないクライアントの意向を丁寧に汲み取り、アコースティックギターの音色を基調にした温かみのある音楽に仕上げました。

 「参考になる曲を提示していただければ、目指す方向性を共有できます。しかし、それがなくても全く問題ありません。音楽は、感性でつくり上げていく比重が大きいので、むしろ漠然としたイメージの状態から、『こういう音はどうですか』と複数のパターンを提示しながら、一緒に探っていく方が最適な形にたどり着けることも多いんです。例えば、『カフェにオリジナルの曲を流したい』といったご要望には、複数の楽曲提供も可能です。柔軟に対応し、最後まで責任を持って音を作っていきますので、気軽にお声掛けください」

(取材年月:2026年4月)

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専門家プロフィール

宮崎諒

音で価値を形にする音楽制作のプロ

宮崎諒プロ

音楽制作

株式会社彩クリエイション

アーティストとしての感性とエンジニアとしての技術を生かし、音楽制作から録音・ミキシング・マスタリングまで対応。漠然としたイメージも対話を通じて具体化し、意図に沿った音づくりを行います。

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