働く人と組織を活き活きと輝かせるプロ折山旭

働く人と組織を活き活きと輝かせるプロ

折山旭

離職率の低下・社員定着率の向上、そしてリーダー人財の育成

　「人を大切にする組織は多い。しかし、社会情勢的な意味合いからも、ゆとりをもって社員を育てられる環境が潤沢にあるとは言い難いのも事実です。」と話すのは、信州ライフキャリア研究所の折山旭さん。
　県内大手メーカーで人事労務管理を10年ほど経験。労働安全衛生、社員教育、新入社員や中途採用者の受け入れ等に携わりました。その中で、対人支援の専門性を深めていくことの必要性を痛感し、産業カウンセラーの資格を取得。さらに、キャリアコンサルタントの資格（2016年から国家資格）を取得しました。そうした経験を活かして、これからも自分のできることで働く人をサポートしていきたいとの思いから、2011年に信州ライフキャリア研究所を設立。企業でのメンタルヘルスケア支援、教育機関におけるキャリア形成支援、行政における若年者就業支援、各種セミナーや研修の講師などの活動をしています。

　「若い人は、自分の中で大切なにしているモノやコトは意識できるものの、まだまだ経験が浅く、多様な価値観に触れる機会も少ないので、未来に向けた時間軸を持った考え方ができにくいのかもしれません。結論を早急に出してしまうケースが多いのは、企業にとっても本人にとっても残念なことです。それを何とか、手助けできることができればと考えています。」と折山さん。
　がんばれば認められ、給料も上がるといった時代とは違い、がんばっても成果が見えにくく、将来を良いイメージで描きにくい時代です。あらゆる分野でITが全盛となり、製造業も生産拠点が移転したり、また昔に比べて産業構造が大きく変化したりしていることも、要因の一つかもしれません。
　しかし、そんな時代だからこそ、自分と向き合い、これから自分自身がどう働くかを考えて決めることが大切です。答えは自分の中にありますが、自分と向き合うことは、ときに苦しく、よくわからなくなってしまうことも。そんなときは、自分に味方（専門家）を付けていただくことで、自分と向き合いやすくなり、自分の中の答えに自ら気付き、意思決定できるように、サポートしていきたいと折山さんは語ります。

目標や自信を持って前向きになるためにも大切な自分の棚卸し

ある企業でのカウンセリングでのこと。入社3年目で退職を考えているという方との面談がありました。辞めたい理由を聴いてみると、「大学時代の同期と自分を比べると、他の人は専門性を高めて活躍しているのに、自分はダメだと感じている。専門職としての経験やスキルを高めるためには、ここではダメだと思っている。」とのこと。
　そこで、キャリアコーチングのアプローチから、本人のそれまでの経験の棚卸しを行い、自分が大切にしているモノやコト、自分の強みなどに自ら気付くことができるよう促しました。すると、「自分にしか経験できない、良い経験を積むことができているのだ」と本人が気付くことができました。面談後は、その方は「ここでもっとやれることがあるとわかったので、この会社でがんばります」と前向きになれたそうです。
　現状に気付くことができ、受け入れられるようになると、見方が変わり、目標も見いだせるはずです。
　その面談をした方は、辞めるのを踏みとどまったばかりか、周囲も驚くほど意欲的になっていました。
　面談では、相手の話を聴かせていただき、ありのままを受けとめ理解することに注力します。ときには場を和ませるためのグッズを使うことも。
　人が自らの力で変わるための、ほんの少しのお手伝い、相手の成功や幸せを応援して喜びを分かち合う事ができることが、この仕事の醍醐味でもあるとの事。

自分一人では気づけないことを再確認するための手助け

信州ライフキャリア研究所は、カウンセリング（Counseling）、キャリアコンサルティング（Career-Consulting）、コーチング（Coaching）、人事労務コンサルティング（Consulting）の4つの「C」で手助けする「C’sサポート」を中心とした事業展開をしています。
　これまで、企業や行政からの委託によるコンサルティングが多く、大きな組織からの依頼も多いことから、その信頼度も計り知れます。また、各種研修・セミナー・講演なども精力的に行っています。
「縁があって採用になった会社ですから、イキイキと活躍してほしいと願っています。」と折山さん。
　今後は、今まで同様に企業や組織でのC’sサポートを続けながら、個人の方向けの面談も積極的に行っていきたいそう。
　決して良いとは言えない社会情勢だとしても、自分次第で前向きに歩んでいくことはできるはず。しかし、一人で悶々としていても、なかなかその解決法が見つからないこともあると思います。そうした時にこそ、専門家を頼ることで解決の糸口がみつかるかもしれないですね。人はほんの少しのきっかけで変わることができるのだから。折山さんと話しているとそう感じることができます。
(取材年月:2016年1月)

自分の中の答えに自ら気付き意思決定できるためのサポート

離職率の低下・社員定着率の向上、そしてリーダー人財の育成

目標や自信を持って前向きになるためにも大切な自分の棚卸し

自分一人では気づけないことを再確認するための手助け

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