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「行政書士」と「建設保険」の2本柱で、建設業の経営をがっちりサポート

建設業の経営を支える許可申請と建設保険のプロ

浦島年治

浦島年治 うらしまとしはる
浦島年治 うらしまとしはる

#chapter1

会社設立の手続きや許認可申請を行うほか、損害保険の提案も

 行政書士の浦島年治さんが代表を務める「うらしま事務所」は、会社設立に向けた各種手続き、建設業許可や産業廃棄物収集運搬業許可の申請・更新・変更などに対応。仙台市内を中心に、地元企業の支援に力を入れています。
 「お客さまの9割以上が建設業者です。業界の事情に精通していることが私どもの強みです。会社の経営基盤を整え、末永く発展していくためのお手伝いをしています」

 建設業を始める際は満たすべき要件が複数あり、また、建設工事などは常に危険が伴います。行政書士になる以前から20年以上にわたり保険代理店を営んできた浦島さんのもとでは、従業員のけがをはじめとする労働災害を補償する保険や、作業中の物損・人身事故といった賠償責任などを補填(ほてん)する損害保険を取り扱っているのも特徴です。

 「建設保険の営業を通じ、多くの経営者さまにお会いしました。将来設計にもつながる保険に関するお話をする中で、会社を維持、成長させていく上での不安や迷いなど口にされる方も。お客さまが抱えている課題を解決していくために必要な知識を身に付け、少しでもお役に立ちたいと考え、行政書士の資格を取ることにしました」
 地道に勉強を続け、2011年に38歳で見事合格し、損害保険代理業と2本柱で活動するようになった浦島さん。現在は200社を超える企業と取引があるそうです。

 「時には、相続や不動産にまつわるトラブルの相談も寄せられます。弁護士や司法書士、税理士など、内容に応じて他の士業の方もご紹介できるので、困り事があれば、まず私を頼ってもらいたいです」

#chapter2

事業立ち上げから将来のリスクを見据えた、トータルで対応できるのが強み

 26歳の時に損害保険の世界に入った浦島さん。29歳で独立し、事務所を開きました。
 「保険のセールスが性に合っていたんでしょうね。順調に取引先が増え、それに比例し、取り扱う事故事案が多くなりました。不測の事態をカバーしてくれる保険の役割は大きいですが、日頃から問題が起きないよう、対策を講じておく重要性に気付いたのも、行政書士を目指した理由です」

 行政書士の仕事は、行政機関とのやり取りも重要な任務です。特に建設業に関する申請は、他の業種と比べて煩雑な面もあり、許可が下りるまでに時間を要することも多いといいます。「手続きをスムーズに進めるためにも、日頃から関係各所の担当者らとコミュニケーションを図り、関係性づくりに努めています。全ては、許可が下り、営業ができる日を心待ちにしているお客さまのためです」と力強く語ります。

 「保険は将来のリスクに備えるもの。一方で、行政書士は事業の立ち上げから携わり、会社の成長をすぐ近くで見守ることができます。保険に入ることで安心感を得られても、喜びを感じる方はあまりいないでしょう。しかし、無事に法人登記が済んだり、許認可を受けたりすると、手をたたいて喜んでくださるお客さまは大勢います。『許可証を郵送します』と伝えても、わざわざ事務所まで取りに来る方もいらっしゃるんですよ」。心配そうな表情から一転、満面の笑みを浮かべる様子を目にするたびに苦労が吹き飛び、やりがいを感じるといいます。

浦島年治 うらしまとしはる

#chapter3

自身の経験から、チャレンジする人を全力で応援したい

 一人一人の声に耳を傾け、丁寧にアドバイスを行ってきた浦島さん。特に保険の相談に対しては、会社の実情やクライアントの意向を理解した上で、適切な商品を提案しています。
 「お客さまの会社や従業員を守るために、本当に必要なものしかご案内していません。もちろん無理な勧誘をすることもありませんので、安心して相談していただきたいです」

 何事にも誠実に取り組んできた浦島さんにとって、これまでの労をねぎらうようなうれしい出来事がありました。以前から事務担当をしてもらっていた社員が行政書士となり、また、長男も行政書士試験に合格し2022年2月に入社したそうです。
 
 「今後は行政書士資格者3人体制で、さまざまな要望に応えられる事務所に育てていくつもりです。私は、これからも建設業に特化していきますし、他の2人もそれぞれの専門分野をつくっていくのも楽しいですね。そして、お客さまから信頼されるよう日々の業務に励んでくれること願っています」

 また浦島さんは、自身が高校をやっとの思いで卒業し、学生時代を中途半端に終わらせてしまったという思いから、「一度、レールから外れてしまった人にも、チャレンジする機会を与えたい」という夢も抱いています。
 「事業の一つとしてできることがないか、あれこれ検討中です。保険営業でも、行政書士でも構いません。何かに一生懸命になってみたい人がいたら、私が全力でサポートします。自分の人生に後悔が残らないよう、一緒にがんばりましょう」

(取材年月:2022年3月)

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浦島年治

建設業の経営を支える許可申請と建設保険のプロ

浦島年治プロ

行政書士

株式会社うらしま事務所

建設業に特化し、会社設立に関連する手続きや建設業許可、産業廃棄物収集運搬業許可の申請をサポート。必要な損害保険なども取り扱い、行政書士と保険の2本柱で、建設業の会社経営を支えている。

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