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痛くない鍼治療で、その痛みや病から解放されよう

経絡治療であなたの痛みをなくす鍼灸のプロ

今野毅

今野毅 こんのたけし
今野毅 こんのたけし

#chapter1

生命力を上げれば、その痛みも病気も治ります!

 鍼灸と聞くと、みなさんはどんな印象をお持ちになりますか? 「鍼を皮膚に刺すんだから、痛いに決まっている」「なんだか怖い」…。
 そんな方にこそ、ぜひ試していただきたいのが、名取市那智が丘の閑静な住宅街に診療所を構える「那智が丘 こんのはり灸院」の接触鍼による経絡治療です。この接触鍼でこれまで多くの人たちの体を癒してきたのが、今回のプロである今野毅さんです。「鍼というと、やはり“痛いもの”というイメージを持たれる方が多いですね。私の行う鍼は、接触鍼といって、鍼で体の表面のつぼに触れるだけの治療。ですので、最初に治療を受けた患者さんは『あれ? 刺さないんですか? いつ治療が始まって、刺されるのかと覚悟していたのに!』とおっしゃるんです(笑)」。
しかしながら、本当に“触れるだけの鍼”で効果はあるものなのでしょうか? 今野さんは「まず、東洋医学の基本をお話しましょう。東洋医学の大前提として、自然界のすべてのものは陰と陽に分かれていて、その陰陽のバランスを取っているという考え方が根底にあります。人間の体には経穴(ツボ)がありますが、それを結んでいる体表近くの陰陽の気の流れ路を経絡といいます。この陰気と陽気の経絡のバランスを整えるのが、経絡治療なんです。気の治療というと怪しいと思われるかもしれませんが、これは中国から日本に伝わった伝統鍼灸といわれる非常に歴史の長いもの。陰と陽の気のバランスを整えることでその人が本来持っている生命力を上げるのが、この治療の目的です。生命力が上がり、内臓が正しく働いて、気血を作る。その人の弱い部分に力がいきわたり、心身の痛みや病の症状がなくなっていくんです。かつては、風邪をひいた、盲腸になった…というような庶民の治療を担っていたんですよ」と教えてくれました。

#chapter2

交通事故の後遺症が、運命的出会いをもたらした

今野さんが今の仕事を始めたのは、震災直後。「その前は、21年半サラリーマンをしていました。営業をしていた30代のときに福島で交通事故にあって腰を痛めて。鍼灸に通ったら、すごくよくなった。いい仕事だな、やってみたいと思ったのですけれど、自分には家庭もあるし、実際に家族に相談したら大反対で(笑)」。
しかしその後、今野さんは不運なことに、仙台で通勤中に再び交通事故に遭遇します。「追突事故にあって、1年以上治らなかったんです。そのとき、前の経験から鍼灸に通おうと思って。幾つか通って最後に紹介されたところが、私のお師匠さんとなった結城治療院でした。治療の際にいろんなことを教えてくれて大きな影響を受けました。『君はこの仕事に向いているから絶対やるべきだ』と言ってくれた。ちょうどその時に会社で希望退職者を募っていて、3年分の退職金を上増ししてくれるというので、『それなら専門学校に行ける!』と、職場や周りの反対を押し切って、45歳で決断しました」。学校に通いながら、東明塾という鍼の臨床研究会に入って、実際の治療方法を学ぶことができました。
専門学校を卒業した翌日、あの東日本大震災が起こりました。「震災直後は人を探したり、がれき撤去のお手伝いしていたのですが、免許が届いてから、避難所でボランティアで治療を始めたのが、私のスタートになりました。毎回、沢山の方に並んで頂き、避難所が解散となって、じゃあ開業しようか、と開いたのがここなんです」。

今野毅 こんのたけし

#chapter3

最期の日まで、元気でいるお手伝いがしたい…

ところで、一般的には漢方などの東洋医学は、効果が出るまでに時間がかかるというイメージがつきものです。ところが今野さんは「効果が出るのは早いですよ。腰痛や膝痛、五十肩等、治療をしたその日にすぐ効果は実感できます。」ギックリ腰等は1~3回で治ってしまうそう。
では、今野さんの患者さんにはどんなトラブルを抱えている人が多いのでしょうか?「難病や慢性症状の患者さんです。どこに行っても治らなくて、藁をもつかむ思いで来られる方が多い。実際に『そんな病気あるの?』と驚くような病気もありました。私の父は2015年の3月に亡くなっているんですが、前年の暮れに突然進行性がんの末期と分かって。1月に治療を始めた時点で私の見立ては『2、3カ月でダメだろう。だったら、痛みがない状態を保ってあげよう』というものでした。幸い、痛み止めは軽いものだけで過ごせ、最期は一日だけの入院で、ずっと家にいることができました」。
患者さん本人にとっても、家族にとっても、できるだけ元気な状態で最期を迎えることは、本当に幸せなこと。「この仕事をして思うのは、人の天寿は1日たりとも伸ばせない。でも、亡くなるぎりぎりまで患者さんが痛みなく元気でいられるお手伝いはできるという事です」。
寝たきりの患者さんのためには往診も行っているそうですので、もしもあなたやあなたのご家族が痛みや病気に苦しんでいるのであれば、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか?

(取材日:2015年12月)

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専門家プロフィール

今野毅

経絡治療であなたの痛みをなくす鍼灸のプロ

今野毅プロ

はり師

那智が丘こんのはり灸院 仙台仮庵店(かりいおてん)

“刺さない鍼”と“温めるお灸”で痛みのない全身施術。東洋医学本来の“陰陽の氣の流れ=経絡”を調整し、“生命力をアップ”する事で、免疫力を改善。全身の痛みや不定愁訴、慢性腰痛・五十肩・PTSDも改善。

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