PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

補助金活用を通して全国の中小企業・小規模事業者の目標実現をサポート

事業計画書作成を通じた補助金活用・経営支援のプロ

林早苗

林早苗 はやしさなえ
林早苗 はやしさなえ

#chapter1

機械設備やシステム構築による生産性向上、事業承継・再構築など企業に適した制度を提案

 経営に関する知識を幅広く身に付けた中小企業診断士として、資金調達や人材戦略、事業承継など、中小企業の課題に応えるのは、「イグナル・コンサルティング」代表の林早苗さん。中でも得意とするのが、補助金に関するアドバイスです。

 工場建設や機械設備投資、ITツール導入、事業承継・再構築から、海外進出のためのブランド育成支援まで。各省庁や関連機関、地方自治体、民間の財団法人などが実施する施策は3000以上ともいわれ、金額・目的・対象も多様。

 「例えば、製造業者が生産性を上げるために先端機械などを導入する際、総額の2分の1など何割かを国などから補助してもらえます。資金負担を軽減し、余力を雇用や環境整備に回すこともできます。多くの事業者さまに補助金をご活用いただき、売り上げアップや事業拡大など、ビジョンを達成してほしいですね」

 林さんは訪問またはオンラインで、業種を問わず全国の事業者のニーズに合った施策を案内。ものづくり補助金や事業再構築補助金を始め、IT導入補助金においては採択数100件以上。補助金額が数億円という大規模補助金の採択実績も多数で、事業規模が大きい大企業と同じ条件下で審査される海外サプライチェーン構築に関する補助金も含まれます。

 「『興味はあるが、どんな種類の補助金があるのか分からない』という方も、お気軽にご相談ください。事業主の皆さまは、それぞれに専門性を備えた尊敬すべきプロフェッショナルで、事業に専念していただけるようお手伝いするのが私の役目。お話をお伺いした上で、会社の弱い部分を補ったり、競争力を強化したり、有用な補助金をご提案します」

#chapter2

会社の行き先を決める事業計画書は一緒に作成し、強みなどを明確化

 「補助金は審査により交付の可否が決まります。採択後は事業の進捗を定期的に報告する義務が生じ、怠った場合は一部返金などペナルティーが課されます」

 林さんは補助金の概要について丁寧に説明し、理解を得た上で打ち合わせ、提出書類の準備へと進みますが、最大の山場は事業計画書の作成だとか。

 「作成を代行する業者さんもいらっしゃるようですが、当方は一緒に作ることにこだわります。事業計画書は、会社の行き先を決める大切なもの。自分たちで策定することで進むべき道が明確になり、今後の取り組みを見通すことができますので、一緒に頑張りましょうとお声掛けしています」

 作成にあたってはヒアリングを重視。補助金の審査では事業の将来性や自社の強みを、審査員に簡潔かつ明快に伝える必要がありますが、言語化するのは簡単ではありません。

 「いきなり『御社の強みは?』と聞いても答えにくいので、従業員の年代や雰囲気、業務工程など多角的に質問を重ねます。『若手の活躍は社長が裁量を与えているから』『紹介で顧客が増えるのはフォロー体制が充実しているから』など、それまで企業さま自身では強みとは思っていなかったことが強みとして見えてきます」 

 さらに業界の動向や、業界内での立ち位置なども分析して盛り込む林さんのもとには、「自社について客観的に見つめ、考えを整理できてよかった」という声が多く届くそう。

 「もちろんゴールは採択ですが、結果だけでなく『軸が定まり従業員とも計画書を共有したい』などと喜んでいただけるとやりがいを感じます」

林早苗 はやしさなえ

#chapter3

補助金を事業者・消費者・国が潤うWin-Winの循環を作るきっかけに

 「事業者が補助金で機械などを購入することは、メーカーから見れば製品を販売する機会。買い手、売り手、当方が話し合い、受給にチャレンジすることもあります。メーカーさんは無理な値引きをする必要がなく、事業者さまは費用の一部を賄うことができる。補助金について知っているかどうかで、メーカーや販売店の営業活動にも差が出てくると言えます」

 林さんは今後、補助金を利用する中小企業だけでなく、製品やシステムを提供するメーカー、開発業者などにも補助金の有益性を伝えていきたいと考えています。
 
 「補助金は“Win-Win”の循環を作るきっかけにもなります。企業で作る物はネジ1本でも、最終的に私たちエンドユーザーの暮らしにつながっています。補助金を使って生産能力が向上すれば、その会社の経営が上向くだけでなく、手に取りやすい価格になって需要が増え、さらに改良を加えて市場が広がることにもなるでしょう」

 また、原料や資材などを卸す取引先が潤い、国の税収も上がることで、行政サービスにも反映されると続けます。
 「補助金をきっかけに事業計画書の重要性や国の支援策を知っていただき、中小企業や小規模事業者が仕事をしやすい状況を作っていければと思っています」

 屋号の「イグナル」はふるさとの仙台弁で“良くなる”を表す方言「いぐなる」から。「事業主さまの良きパートナーとして、業績を伸ばしたい、作業を効率化したいなどご要望をかなえ、成長を後押ししたい」と語ります。

(取材年月:2024年4月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

林早苗

事業計画書作成を通じた補助金活用・経営支援のプロ

林早苗プロ

中小企業診断士

イグナル・コンサルティング

補助金採択実績多数の中小企業診断士が、全国の事業者をオンラインでサポート。現在の強みを再確認し、今後の取り組みを見通す事業計画書の作成を通して、今、真に必要な補助金の採択を目指せます。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ三重に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または三重テレビ放送が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO