生活に欠かせないLPガスと電気の供給ならびに節約のプロ岡部正人

生活に欠かせないLPガスと電気の供給ならびに節約のプロ

岡部正人

LPガスの販売、保安業務を手掛け、基本料金を抑えた「レーベンでんき」も提供

　「LP（プロパン）ガスに関わることは、どんなことでもご相談ください。店舗や施設、ご家庭へ適時お伺いするのはもちろん、キッチンカーで調理をされる場合や屋台の出店といったイベント時に、ボンベ1本からお届けすることも可能です」

　そう語るのは、京都市中京区に拠点を構える「レーベン」代表の岡部正人さん。LPガスの販売と設備器具の設置・点検、新電力の提案などエネルギー事業を展開しています。

　「LPガスの販売店は、供給開始時や容器交換時に設備を調整したり、定期的に巡回してガス漏れがないか調査したり、緊急時に措置を施す保安業務が義務付けられています。販売店の多くは保安機関に委託していますが、当社は創業時から一貫して自社で担っております。保守管理についてもノウハウを持っていますので、不具合が生じた際も迅速に駆け付け、対処いたします」

　電力の全面自由化が始まった2016年からは、小売電気事業者「イーネットワークシステムズ」と提携し、全国に向けて「レーベンでんき」を提供。特に力を入れているのが、50kW未満の低圧電力（動力）プランです。主に公共施設や町工場、小規模のオフィスビル、マンションの共用部分、営業時間が短い店舗などで採用されています。

　「レーベンでんきの特長は、使用量の単価が高い代わりに、基本料金を安く設定していることです。毎月の使用明細や前年比はグラフで確認してもらえます。稼働使用量が少なく、支払いのほとんどが基本料金という事業者さまが導入されるケースが多いですね。お見積もりは無料ですので、ぜひお問い合わせください」

エネルギー分野一筋でキャリアを築き、ガスの取り扱い、電気の供給へと事業を拡大

　短大を卒業して以来、エネルギー分野一筋で仕事に打ち込んできた岡部さん。節電機を扱う会社の営業職からキャリアをスタートし、新人教育などを担当。管理職、常務という重責に就き、マネジメントや経営のスキルを身に付けた後、自身の力を試したいと大手ガスメーカーに転職。2003年に独立し、「レーベン」を設立しました。

　「当初は他の業者さまから受託し、ガスコンロや給湯器といった機器の販売から始め、保安業務、LPガス、新電力の取り扱いへと徐々に業容を拡充してきました」

　20年以上にわたり事業を営んできた岡部さんが、会社員時代から変わらず大切にしているのは、感謝の心。「当方にご用命くださるお客さまや、取引してくださる関係業者さまなど、周囲の方が支えてくださったからこそ、今があると思っています」と振り返ります。

　「ありがたいことに、『ガスのことならレーベン』『困ったことがあったら岡部君』と言っていただけることが多くなりました。『お風呂のお湯が出なくなった』『ガスコンロの火がつかない』などとご連絡をいただき、お電話口でアドバイスしたり、お客さまのもとに向かい必要な処置を講じたりした後、『助かった』『ありがとう』と言っていただけることが一番のやりがいです」

　顧客の要望に細やかに対応するとともに環境面にも配慮。温暖化の要因となるCO2（二酸化炭素）を削減するため、ゆくゆくは水素から作り出すクリーンエネルギーを手掛けていきたいと意欲を見せます。

高出力のポータブル発電機とLPガスの「街角発電セット」の取り扱いをスタート

　電力業界に携わるようになり、「発電にも取り組みたい」との思いがあった岡部さん。2024年から新たに、LPガスとガソリンの両方が使用できるポータブル発電機「ELSONA（エルソナ）」を販売しています。

　「LPガスは、移動や設置が手軽にでき、災害発生時は早期に復旧しやすい利点があります。またガソリンと比べて長期保存が可能で、発電機のメンテナンスの手間も軽減されます。屋外イベントやキャンプの時にもおすすめですし、ご自宅のブレーカーに接続できるよう事前に施工しておけば、停電時に家全体の電気をまかなうことも可能です」

　災害時に避難所になる、体育館や公民館のバックアップ電源としても活用できるように、小型ながら高出力の発電機とLPガスを組み合わせた「街角発電セット」も扱っています。

　「実は初めて就職した会社で面接を受けた時、当時の社長が熱く語っていたのが『街角発電』だったんです。これからは地域ごとなど、小規模単位で電気がつくられ販売される時代になると話していて。もうその会社はなくなってしまったのですが、社長の思いを引き継ぎ、『街角発電セット』として商品化できたことは感慨深いですね」

　現在は京都市内とその近郊のみですが、将来的には全国を対象に電気と併せてリリースすることを検討。「平時はレーベンでんき、有事の際は発電機に切り替えられる仕組みを整え、日常生活に欠かすことのできない電気やガスの安定供給に貢献していきたい」と力を込めます。

（取材年月：2024年5月）

LPガスと新電力の「レーベンでんき」、発電機を扱い、平時と有事のライフラインを整備

LPガスの販売、保安業務を手掛け、基本料金を抑えた「レーベンでんき」も提供

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高出力のポータブル発電機とLPガスの「街角発電セット」の取り扱いをスタート

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