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長岡京市で45年愛されるバレエ教室。年齢性別に関係なく、バレエをもっと身近に!

バレエ指導を通して、技術はもちろん、真心と人間性を育むプロ

神谷道子

神谷道子バレエ研究所を主宰する神谷道子さん
神谷道子バレエ研究所の発表会

#chapter1

運動能力だけでなく、努力や集中力を学べるバレエ。助け合や感受性の心も育み、お稽古ごとにおすすめ

 「バレエは敷居が高いと思っていませんか?」と語るのは、長岡京市で神谷道子バレエ研究所を主宰する神谷道子さん。とくに子どものお稽古ごとにおすすめだそうです。

 「バレエは体を動かす基本の動作を学べるので、その後、バレエ以外のスポーツをする場合にも役立ちます。また、舞台は華やかですが、練習ではコツコツとした地道な努力が欠かせず、その大切さも学べます。集中力も身につくせいか、学校の勉強にも真面目に取り組む生徒さんが多いですよ」

 さらに、先輩に後輩が憧れて尊敬し、先輩は後輩の面倒をみるといった、近年の学校では希薄になってきた良い意味での縦社会が息づいています。とくに舞台は、みんなで一丸とならないと作れないため、助け合いの精神や責任感、コミュニケーション力といった、豊かな人間性も学べます。「お互いを支え合って成り立つ“人”という字のように、神谷道子バレエ研究所では“助け合う”ことをとても大事にしています」

 教室に通うある生徒さんの母親から、「発表会前の全体稽古前に、小学4年生の娘が『みんなに迷惑をかけたくない』と言い、いつのまにか協調性や思いやりまで学んでいて、娘の成長を嬉しく思った」と聞き、神谷さんも嬉しく思ったそうです。

 「バレエは総合芸術ともいわれ、音楽を聞いて体を動かしたり、きれいな舞台や衣装などにもふれられたりと、子どもの情操教育にもうってつけです。感受性あふれる幼稚園の年少さんぐらいが始めどきですよ」

#chapter2

バレエを親しむ人が多く、環境の良い長岡京市。初心者もプロを目指す人も挑戦できる

 神谷道子バレエ研究所は2018年に45周年を迎えました。神谷さんは地域を大切にもしていて、文化・芸術を尊重する長岡京市とも良い関係を築いています。さらに、市内のバレエ教室と共にバレエ協議会も組織。長岡京市が毎年主催する「乙訓(おとぐに)文化芸術祭」において、長岡京市内のバレエ教室が合同で作り上げる華麗な「バレエの祭典」は今や目玉のひとつとなっています。

 「もともとバレエは、お互い助け合う精神を重視しています。とくに長岡京市内のバレエ教室は、友好的なのに加え、切磋琢磨し合う良い関係。バレエ人口も多いと思います。バレエを習っていなくても、ご家族や友達の発表会を見に行くなど、バレエに親しんでいる方も大勢いらっしゃいます。お母さま方も仲が良く、協力し合って子どもたちを支えています」

 そのように長岡京市では、街ぐるみでバレエ文化が浸透しているのも魅力でしょう。「2011年に開催された第26回国民文化祭『オーケストラの祭典とクラシックバレエの響宴』では、チケットが販売から10分で完売し、誇りに感じました」

 「バレエの祭典」や「国民文化祭」以外にも、初心者も参加しやすい「長岡京市民文化祭り」といった発表の場があります。もちろん神谷道子バレエ研究所でも毎年の発表会や5年ごとに特別発表会も開催。多数用意される舞台での成功体験や達成感は、モチベーションにもつながるそうです。そんな土地柄だからでしょうか、本場のロシアのバレエ団で学び、所属した先輩も輩出しています。神谷さんも短期留学の経験があります。

 「今はネットでいろいろと調べられますが、バレエ教室では先輩方を頼りに、留学先の紹介からアドバイスまで、さまざまな相談ができます。京都と大阪に挟まれた小さな市ですが、初心者もプロを目指す人も挑戦ができる街です」 

本部スタジオのレッスン風景

#chapter3

75歳でも元気はつらつ。年齢や性別に関係なく、一生できるバレエだから、気軽に始めてほしい

 「バレエは一生できます。年齢に関係なく、練習すれば進歩が自分でも分かります。近年は大人になってから、始める方や再開する方が神谷道子バレエ研究所では増えています。姿勢や所作もきれいになりますよ」

 神谷さんの年齢が「75歳」と聞いて驚きました。「今どきの人と比べて背も低いし、スタイルも良くない」と謙遜しつつも、背筋が伸ばし、手先まで優雅な身振りで、目をしっかりと見て、にこやかに話してくださる姿は、若々しく憧れを抱くほどでした。

 ほかにも、バレエダンサーの熊川哲也さんやフィギュアスケーターの羽生弓弦さんらの活躍で、男の子や成人男性でバレエを始める人も増えているそうです。体幹や筋肉を鍛えるのにもぴったりなのだそう。「バレエは敷居が高いというイメージを払拭したいです。老若男女関係なく、やって損はありませんよ」

 「今後は、踊る側も見る側も、もっとバレエが身近かになればと、バレエ教室で小さなライブ的な発表会も開催したいですね。また、市内のバレエ教室と連携し、ロシアの有名なバレエ団から講師を招いて、ハイレベルな合同レッスンなども実施したいと思っています」と、瞳を輝かせながら数ある夢も語ってくださいました。

(取材年月:2018年11月)

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神谷道子

バレエ指導を通して、技術はもちろん、真心と人間性を育むプロ

神谷道子プロ

バレエ講師

神谷道子バレエ研究所

バレエ文化が浸透する長岡京市で教室を開いて45年。初心者からプロ志望まで、「助け合い」を大切に、バレエだけでなく、真心や人間性も育む。市や近隣の教室との連携も強く、レベルの高い合同発表会も毎年開催。

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