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舞台人としてはもちろん、人としての魅力も引き出すバレエ指導

個性を伸ばして人間性を磨くバレエ指導のプロ

齋藤真希

齋藤 真希(さいとう まき)プロ
レッスン風景

#chapter1

柔軟な考えに基づいたレッスンで、誰もがダンサーとしての個性を開花

3歳の子どもから大人まで、幅広い年齢層の人々がレッスンに励む「はなやまバレエスクール」。長岡本部校、太秦校、城東校の3校を束ねるのは、代表の齋藤真希さんです。「音楽に合わせて体を動かす楽しさを知ってもらうことから始めています。まずは、バレエを好きになってもらうことが私の目標です」

基本的なレッスン内容は、バーレッスン、柔軟、センターレッスン。幼児クラスではリトミックも取り入れています。「バレエの歴史や喜怒哀楽の表現、幕物のストーリーなど、時間をかけてじっくりと教えていきます」。70年近くの歴史を持ち、柔軟に新しさを取り込んでいるのがはなやまバレエスクールの魅力。移り変わる流行や近年の踊り方の傾向などを考慮し、古典だけでなく新しい分野の踊りも組み込んだ“はなやま流”の指導を築いています。「『体が硬い人はバレエには不向き』などと言われがちですが、バレエには柔軟性以外にもさまざまな素質が必要ですから、それぞれの長所を伸ばし、足りない部分を補っていくような指導をしています。誰もがダンサーとして花開く可能性があるので『踊りたい!』と思った時にチャレンジしてほしいです」

初級クラスからスタートして毎年1回の進級テストに臨むほか、1年~1年半に一度の発表会など、上達の機会も豊富。「夢中になって練習するうちに目標も高くなっていくようです。『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』などの演目を踊る、クオリティの高い発表会には特に自信があります」。さらに希望者にはコンクールへの挑戦の機会も設けていますが、あくまで上達の目安としてとらえているそうです。

#chapter2

素直さ、感謝の気持ちを養いつつ、生徒同士で切磋琢磨できる環境

齋藤さんは、バレエを通して人間性も成長させることを目指しています。「バレエには、その人の生きざまが表れます。『たとえ主役になっても、自分一人では舞台は成立しない』ことを知り、先生やご両親、周囲の人に感謝をしながら踊る時、その人が一番輝く姿だと感じます。そのため、日ごろから生徒たちの内面の変化にも目を配っています」

一方で、生徒同士で競争しあう環境も重要視しています。「技術の差、レッスン量の差、また、舞台になれば主役や脇役といった配役の違いが出る以上、ライバル意識が生まれるのは自然なこと。『あの子より足を高く上げたい』『もっと回れるようになりたい』などとお互いに切磋琢磨する環境は成長を促します。レッスン時はみんながライバルでも、舞台をつくる際は一致団結し、お客さまに楽しんでいただくことも大切な目標です」と話します。

舞台風景

#chapter3

ダンサー、そして観客にとってより良い環境を求めて

最近では、主婦やOL、親子連れで通う人など大人にも人気があるといいます。「バレエに憧れていたという初心者の方はもちろん、子どもの頃に習っていた方も。『バレエは敷居が高過ぎるから』と、体幹トレーニングとストレッチをメインに行う週2回のピラティスから始められる方もいらっしゃいます」

「もっと日本人にバレエの魅力を知ってほしい」と、多彩な活動にも注力。「昨年、本部スタジオを会場としてスタートした“ワンコインバレエライブ”は、回数を重ねるごとに好評で、150人規模の会館で開催するほどに。初めての方にも親しみのある曲目、バレエコンクール入賞者による圧巻の身体パフォーマンスなど、幅広くご覧いただけます。事前に配役やあらすじを説明したり、日本人には伝わりにくい西洋独特のしぐさをわかりやすくアレンジするといった工夫を重ね、お茶菓子を味わいながら気軽に楽しんでいただけるイベントにしています」

「昨日より今日、今日より明日の自分の可能性を信じて、日々のレッスンを楽しんでほしい」と齋藤さん。「レッスンは失敗の場、上達への近道。ひとつのことを長く続ける力は、人生の大きな支えにもなります。さらに、お稽古ごとやコンクールだけにとどまらず、総合芸術としてのバレエの価値を幅広く伝えていきたい」と話します。「生徒たちはもちろん、まだ観たことがない方々にもバレエを楽しんでいただけるよう活動していきたいです」

(取材年月:2014年8月)

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齋藤真希

個性を伸ばして人間性を磨くバレエ指導のプロ

齋藤真希プロ

歌手・ダンサー

はなやまバレエスクール

「はなやまバレエスクール」では、長きにわたる歴史を重んじながらも、常に新しいバレエ界の傾向に着目。海外の技術なども取り入れた柔軟な指導で、生徒一人ひとりの個性を伸ばしつつ、豊かな人間性を育みます

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