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中小企業の「働き方改革」を支援。良い人材が長く働く環境を創出

労務環境整備のプロ

川浪宏

社労士事務所HIKARI 川浪宏所長
社労士事務所HIKARI 川浪宏所長は労務管理や採用に関するセミナーを開催

#chapter1

経営者の視点だけでなく、従業員の視点からもホワイト化を推進

 「働き方改革」推進の背景にある、深刻さを増す日本の労働力不足。中小企業にとってますます大きな課題となっていく労務環境整備や、採用および入社手続きに強みを持つのが、川浪宏所長率いる社労士事務所HIKARIです。企業が定める目標達成のために、効率よく人材を配置し、働きを評価する「人事」に対し、企業の福利厚生や衛生、安全などの労働環境マネジメントが「労務」。「当事務所は、労務という企業のプラットフォームをきれいにするサポート業務が中心の事務所です」と川浪所長。

 中小企業においては、経営に意識が向きすぎるあまり、従業員の労務環境整備に手が回っていないところも少なくありません。「経営者は、従業員にやる気や提案力を求めますが、やる気を持って入社してくれても、労務というプラットフォームが整っていなければ意欲が薄れます。さらに、良い人材に入社してもらい長く続けてもらうためには、法律を守るのはもちろん、ルールを明確にすることが大事。それも、経営者基準ではなく、従業員も一緒に考えて、これならホワイトだと決めたルールです」。社労士事務所HIKARIでは、労働力を確保・維持するために不可欠なホワイト化を、お客様企業の経営者や従業員と一緒になって行うサポートをしています。

#chapter2

自らが実践することで、情報をお客様にフィードバック

 人材不足が顕著化する今、「募集をしても、応募がない」という悩みは多くの中小企業経営者に共通しています。そこで川浪所長は「採用サポート」にも注力。オンライン求人サイトなどの活用法や、採用専用ホームページの効果などを、セミナーや動画配信で発信しています。それも、ただ情報を伝えるのではなく、川浪所長自身がそれらを実際に活用し、人材募集と採用を経験した上で伝授。さらには、「当事務所が階段を上がって2階にあるため、障がいのあるスタッフを雇えないと諦めようとしたんですが、助成金を申請し電動昇降イスを設置。有能な人材を雇用できました。そういったことも含め、自分がモデルとなり、経験から得た情報を皆さまへフィードバックしています」

 自身の経験を通した的確な情報を伝える社労士事務所HIKARIは、お客様企業が採用や労務に関し参考にできる「ショールーム」だと川浪所長。「そんなショールーム構築と情報発信には、今後ますます力を入れていくつもりです。セミナーは事務所3階で定期的に開催し、採用や労務環境に関して様々な情報をお伝えしています。また、忙しくてセミナーに来られない方もいらっしゃいますので、YouTubeで動画を配信しています。ぜひご覧ください」と話してくれました。

中小企業の労務管理や採用を支援する社労士事務所HIKARI 川浪宏所長

#chapter3

同じ「経営者」として、お客様企業に寄り添い続けたい

 大学卒業後は、中小企業経営者を対象にした保険商品を強みとする大手生保会社に入社。税理士とともに、顧客開拓を行うチームに配属されたそうです。「企業が加入する保険は節税でもあるので、一緒に営業に行く税理士さんは、その視点で話をされます。しかし経営者の中には、起業したばかりで社会保険に入っていない時、もし何かあったら家族はどうなるのか、というご心配をされる方も少なくありませんでした」。そのためにできることを提案していた川浪所長の営業成績はどんどん上昇。東京に転勤になり、経営者セミナーの講師として声がかかるようになったことを機に、社会保険労務士の資格取得を決めました。試験勉強で行うシミュレーションはそのまま生保のお客様企業に当てはまり、「営業が楽しくて仕方ありませんでした」と当時を振り返ります。

 30代で資格を取得後、自身の転勤で引っ越しを繰り返すことになる家族や、熊本に住む母親のことを考え始め、「自分で何かを起こすという、誰にでもある思いを形にするという選択肢もある」と考え帰郷。社労士事務所HIKARIを設立しました。「生保会社の時の上司からお客様企業経営者の無料相談をやらないかと声をかけて頂き、そこから紹介の和が広がって、設立半年で約10社との顧問契約を結ぶことができました。上司には今も感謝していますし、人の縁は大事だと心から感じています」

 現在は、顧問契約をした9割以上のお客様とのお付き合いが継続。「今後もお客様企業のショールームであり、さらに、お客様企業のプラットフォーム整備のお手伝いを続けていくには、当事務所職員のスキル向上も欠かせません。当事務所は、熊本で一番職員研修を行っていると自負しています」と話す通り、毎朝の朝礼では、担当持ち回りで職員が講師を務め、勉強会を実施。また、テレワークも導入し、育児休暇などのバックアップ体制も構築しています。「採用や人事、労務と、悩みが尽きない経営者であることは、私もお客様企業と同じ。地味な仕事かもしれませんが、お客様に寄り添い、一緒に歩き続けたいです」

取材年月 2019年12月

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専門家プロフィール

川浪宏

労務環境整備のプロ

川浪宏プロ

社会保険労務士

社労士事務所HIKARI

社会保険労務士の様々な業務の中でも、働きやすく長く勤務できる労務環境の創出を経営者と従業員両方の視点から支援し、企業のホワイト化を実現。さらに採用サポートも行い、中小企業の人材確保と維持を支える強み。

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