証券マン歴38年の独立系FP、CFP資格も持つ資産運用のプロ
長島武
Mybestpro Interview
証券マン歴38年の独立系FP、CFP資格も持つ資産運用のプロ
長島武
#chapter1
新卒で証券会社に入社し、2022年に定年退職した長島武さん。38年にわたる証券マン経験と、取得したCFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)の資格をもとに「長島FP事務所」を設立しました。
「最も多い相談は資産運用ですね。40年近くお金を扱う仕事に携わっているため、金融商品に関するリアルなアドバイスが喜ばれています」と長島さん。
「新NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)の登場で資産運用が身近になりました。でも『運用すれば、必ず利益がとれる』という雰囲気に流され、成り行きで始める人も少なくないはずです。資産を運用するよりも、住宅購入や教育費のためなら『資産形成』を、資産を増えなくてもいいから、減らしたくないという人は『資産防衛』を選ぶべきなのに、相場が上昇時の高い利回りに目を奪われている人が多くて心配です」
アメリカでも欧州では、リーマン・ショック後に始まった低金利時代のスーパーバブル時代が終わり、遂に日本でも金利が上がってきてます。金利が今後上がってくるリスクを考慮したうえで投資配分を考える必要があると言います。
「株式投資は『夢を実現する企業を応援する』こととも言います。世の中のために開発や研究している会社は、たくさんあります。しかし、現実的には元本保証も無ければ一獲千金もありません。リスクをとっても夢のある企業を応援したい方には、そういった企業をご紹介します」
#chapter2
金融商品の将来の動きを判断するために愛用しているのがモンテカルロシュミレーション法。コンピューターで1000回ランダムなシミュレーションを繰り返し、結果昇順に並べ提案資産配分の運用を予測します。①100番目②900番目③500番目、この3ケースを今後20年間分グラフ表示します。最高と最低、平均のパフォーマンスになります。
「さらにお客さまの希望をヒアリングし、資産運用に対して積極型、成長型、標準型、安定型、保守型に分類した上で、それぞれのタイプに合った資産配分の見直しや、他の角度からの商品も私が魅力を感じた商品や銘柄もご案内をしています」
長島さんは、株式、債券、投資信託の他、小口の不動産投資であるREIT(リート)や、東京証券取引所などに上場している投資信託のETFも紹介しています。
「資産防衛には、元本割れのリスクが少なく、インフレに対応力あり、利率が変動する10年個人向け国債が向いているかもしれませんね。年金受給も1年繰り下げるごとに8.4%ずつ増えます。資産運用ではないですが、年利8.4%の確定金融商品は、今、ありません。日常生活に回せる貯金があれば将来の年金額が増額されます。これも資産防衛ですね」
「お客さまの話を聞き、自らの見解を伝えて適切な商品を探し出し、ともに歩んでいる感覚を得られる点がFPの魅力です。真面目さだけは誰にも負けません」
#chapter3
現在の顧客の年齢層は幅広く、中小企業の経営者や定年退職した人、子育て中の若い世代など。
「今後も資産運用のアドバイスを中心に、お客さまと長くフォローアップできる顧問契約を増やすことと、将来の大切なお金の確定拠出年金、運用の仕方(配分変更やスイッチングの仕方)商品内容などを含めて、初心者向けに投資教育を説明していければと考えてます」と長島さん。
「証券運用に元本保証の商品はありません。私の経験からもお客さまに喜んでもらった事より、お客さまと深夜まで相談していたことのほうが、今も強く心に残っております。そういう経験が一番の私の武器になっていると思います。お客さまが選ばれた商品が値下がりした時、『理由もなく、上がるまで待ちましょう』という対応は、時間稼ぎで好きではありません。お客さまのために考え抜いたプランが本当に悪い状況を迎えているならば、傷が浅いうちに手放すよう促すのもプロの務めですよね」
長島さんは、「証券投資は投機ではありません。私たちが投資したお金は、経済の潤滑油になっていることを知ってほしい。証券マンは経済の最先端を行ってるとの自負もあります」と続けます。
「証券マン時代には自らにも部下にも厳しく、体を壊し、数ヶ月入院したこともあります。記憶も取り戻し、言葉も話せるようになり、得意分野で恩返しがしたいのです。お客さま自身が資産を運用したのか、形成したいか、守りたいのか、決めたら全力でサポートします。その上で証券投資に魅力をもってもらえたら、うれしいです」
(取材年月:2023年10月)
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Profile
証券マン歴38年の独立系FP、CFP資格も持つ資産運用のプロ
長島武プロ
ファイナンシャル・プランナー
長島FP事務所
ブラックマンデー、リーマン・ショックなど経験して資産運用の怖さも十分に熟知。お客さまに合う商品を案内できる金融機関に属さない独立系FPとして、資産運用のアドバイスや退職金や年金分野を得意としてます。
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