根拠と実績がある米国生まれのNLP心理学。その人の本来の力に気づかせるカウンセリング／コーチング（2/3）

脳と身体の関係性の研究から生まれた、根拠あるNLP心理学

　NLPは、1970年代の米国カリフォルニア州サンタクルーズで誕生しました。当時、ベトナム戦争から帰還した兵士たちは心に深い傷を負っており、米国ではさまざまな心理療法が発達しました。NLPもその一つで、どのセラピーよりも兵士たちを回復に導いたといわれています。
　NLPが人の心や身体の状態を良い方向に導くことができるのは、「脳の特性を知ることにある」と言います。モノにはがあるように、人間もしくみや扱い方がわかれば、コントロールが可能です。悲しいことがあると胸が痛み、うれしいことがあると胸がいっぱいになりますが、その胸とは肉体ではなく心のこと。心は脳と深くつながっていて、感情は脳で生まれることを知ると、『取り扱い説明書』が見えてきます。
　泉野さんは「人がどのようなものであるかを理解できると、自分も他人も欠くことのできない唯一無二の存在だと気づき、自他を認め、人とのつながりやコミュニケーションが円滑になっていきます」と、話します。

　10年前の日本では、NLPはまだ一部の人にしか知られていなかったものの、参加した勉強会には政治家や企業のトップなどいわゆる成功者が多く、驚いたと言います。「私は苦しみから解放されるために参加して、自分が変われたし救われました。でも、そこに集まっているのは、自分の会社で働く人たちや自分が住んでいる地域、自分が接する高齢者や患者さんのために学んでいる人たちです。よい世界を作るためには、よいコミュニケーションが必要なことに気づいたのです」。

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