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ドローンやRCヘリの操縦技術を教えるレッスンと、自由に飛ばせる飛行場を提供

ドローン・RCヘリコプターの操縦指導の専門家

吉田直巳

吉田直巳 よしだなおみ
吉田直巳 よしだなおみ

#chapter1

クラブ入会でフリーに使えて飛行仲間との交流も。研修で利用する企業も多数

 ドローンや無線操縦(ラジオコントロール、以下RC)ヘリの操縦方法を教える「ホビーショップ ヨッシー222」の代表・吉田直巳さん。同様のスクールが増える中、神奈川県厚木市内に飛行場を持っていることが大きな強みだと言います。

 「一般的には国所有の官地や河川敷で飛ばしますが、他の利用者が来たら中止しなければならず満足感を得られないようです。対して私は知人の私有地を借りて専用のスペースとして提供しているため、周りに気兼ねせず集中できると評判です」

 吉田さん自身や有資格スタッフによる個人レッスンもあり、およそ3時間にわたりテクニックを伝授。希望に応じて安全指導も実施します。

 「ルールを守り、無難に飛ばせるなら自主練習を勧めます。クラブ加入が条件で入会金や年会費がかかりますが、いつでも飛行場を利用できます。さらに毎月の『飛行場整備の日』に参加し、設備の補修や清掃を手伝ってもらえれば年会費を割り引きます」

 敷地内にはトイレや100V電源、電子レンジ、駐車場もあり、要望があれば東急・田園都市線「中央林間駅」小田急線「本厚木駅」からの送迎も可能。フライトを満喫した後は共に昼食を楽しむなど仲間ができるのもメリットだと話します。

 「趣味でたしなむ人のほか、電気や測量関連の企業が研修で利用することも多いですね。ドローンは電線にロープを通したり、塗料を運搬したり、広大な土地を撮影して面積を割り出すなど幅広く活躍しているようです。当方は業務の遂行や国家資格の取得をサポートする“予備校”のような存在でしょう」

#chapter2

RCヘリとの出合いは小学生時代。愛機を壊して悲しむ人を見て指導者に

 両親が営む銅や黄銅の問屋を継いだ吉田さん。ビジネスのスタイルが時代に合わず取引先に相談したところ、自動車部品の製造を始めるよう提案されます。

 「アドバイスを受け入れ、製造だけでなく組み立ても手掛けました。品質管理の国際規格・ISO9001も取得しましたが、単価競争から経営難になり、長く親しんできたRCヘリに活路を見いだすようになりました」

 出合いは小学生の頃で、社名にある「222」は「ベル222」というヘリコプターに由来。引き込み式の車輪が美しく、RCヘリを自作するほどのめり込みます。高価な機体を手にしたのは岐阜での大学時代。しかし、東京の実家に戻ると飛ばす場所が見つかりませんでした。

 「取引先の機能移転を機に私も神奈川に移りました。RCヘリを飛ばせる環境があり仲間も増え、行き詰まっていた部品製造の仕事から機体や機材の販売にシフトしていきました。調整や修理も請け負う中で、うまく操れず愛機を壊す人が後を絶たなかったので『正しい操縦方法を教えよう』と、指導者になりました」

 吉田さんが当時から続けているのは、自身と生徒のコントローラーをコードでつなぎ、自由に飛行させながらも緊急時には自ら動かす手法。「日本ラジコン電波安全協会」の目に留まり、講演を依頼されるようになります。

 「スクール事業が本格化し、数年前からはドローンが普及しました。再び初心者が増えたので『厚木ドローンスクール校長』や『日本ドローンアカデミー講師』といった肩書で活動しています」

吉田直巳 よしだなおみ

#chapter3

飛行場はドローンの実技試験やレースなどのイベントで貸し出すことも可能

 吉田さんによると、地上を走るラジオコントロールカーに対し、ドローンやRCヘリは落下と隣り合わせのスリルを味わいつつ、3次元を自在に移動できるのが魅力とか。

 「愛機が青空に浮かび、風を切って飛ぶのを見ると何とも言えない高揚感に包まれます。指導者としての醍醐味は、生徒さんが『安全かつ自由に飛ばせる技術』を身に付けてくれることです。適切にフライトできる域に達したら私のレッスンからは卒業ですが、以後もスキルを維持・向上させるために練習を続けてほしいです」

 卒業生の中には北海道に牧場を購入し、ドローンで牛を管理しながら酪農に取り組む人も。活用が広がるのを喜ぶとともに、自身も北海道暮らしを計画しています。

 「カウボーイへの憧れもあり乗馬やクレー射撃も始めました。いずれ自分の馬を飼って教え子の牧場に預け、イノシシや鹿の狩猟に挑戦するつもりです。赤外線やサーモグラフィーカメラを搭載したドローンで追跡するなど、私らしいハンティングがしたいですね」

 乗馬も自然の中でのレッスンが多くドローンとの相性が良いため、両者を結びつける企画を練っているそう。また女性の愛好者が多いことから、パイロットとしてキャリアを築き、女性が活躍する場が増えることも期待しています。

 「国家資格の1等は屋外で実技テストを行うため、当方では他のスクールや団体に試験会場として飛行場を貸し出していますのでぜひお声がけください」

(取材年月:2024年10月)

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専門家プロフィール

吉田直巳

ドローン・RCヘリコプターの操縦指導の専門家

吉田直巳プロ

ドローンインストラクター

ホビーショップ ヨッシー222

学生時代からRCヘリを操り、インストラクターのかたわら技術指導の講演も引き受ける。現在は神奈川県厚木市に専用飛行場を構え、ドローンやヘリを交えたスクールを開くとともに自主練習の場としても提供する。

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