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賃貸管理や不動産売買における調整、交渉などの経験を基に、不動産に関するさまざまな困り事に対応

多岐にわたる困り事を解決へと導く不動産の専門家

佃泰人

問題解決の糸口になるような選択肢を提示します

#chapter1

「不動産の問題は一人で悩まず、まずは相談!」これが大事です

 「所有している物件を借りている賃借人とのいざこざや、土地・建物の売買の疑問や不安を抱えている方などが、当社のサイトを見て『知恵を貸してほしい』とお越しになります。インターネットでいろいろと調べた末に、ここにたどり着くようですね」と語るのは、「トラストシップ」の代表で不動産コンサルタントの佃泰人さん。

 相談の窓口を充実させたいと自ら制作したホームページには、資産・地主コンサルティング、不動産売却・購入、住宅ローン、家づくりといった項目を設定。それぞれに対するアドバイスなどを詳しく掲載しています。

 「ネット検索をすれば、多くの情報を得られる時代ですが、わざわざ足を運んでくださるのは、その内容に納得していないか、別の見解を求めているからだと思います。その気持ちをくみ取り、問題解決のための選択肢をできる限り提示しています。それぞれのメリットとデメリットも説明し、お客さま自身に判断してもらいます」

 時には、貸し主と借り主の間に立って調整することもあります。例えば、入居者が家賃を滞納したり、マナーが悪かったりすると管理会社として入り、貸し主に代わって入居者と交渉。契約更新時などに起きやすい借地権を巡る争い事でも、手腕を発揮します。

 「利害関係に当たる当事者同士が直接話すと、感情的になってけんか別れになる恐れがあります。私のような第三者が双方から話を聞くことで、落としどころを見つけたり、『そこは違うのでは?』と正したりすることができるので、貸し主にも借り主にも納得していただけます」

#chapter2

入居者と顏を合わせ、コミュニケーションを図ることで物件を適切に管理

 佃さんのもとには、「管理会社がきちんと動いてくれない」というオーナーからの不満も寄せられています。しかし事情をよく聞いてみると、そもそも貸し主が管理業務を委託していないケースが多々あるそうです。

 「大家さんは、部屋をあっせんする仲介業者に管理を任せたと思い込んでいるようです。でも、業者としては契約を結んでいないので、その義務はありません」

 また、マンションのような集合住宅は複数の業者が仲介し、貸し主と借り主の間で交わす契約書はばらばら。規則などが盛り込まれず、入居者が認識できていないため、ルール違反が起きるのでは、と推測します。
 「当方が請け負う物件に関しては、ごみを出す日時や場所、分別方法といった使用細則を契約書に記載しています。入居時には立ち会い、原状回復でもめないよう室内の写真を撮影します。入浴後、浴室にたまった湿気を換気する方法なども教えるんですよ」と笑います。

 立ち会いは入居者との貴重なコミュニケーションの場。顏見知りになっていれば、何か問題が起きても、すぐに連絡してくれるため、適切に対処できるというわけです。

 住宅や投資物件を購入する人には、建物調査を行って不具合がないかをチェックするよう助言しています。
 「後になって欠陥が見つかり、トラブルに発展するケースも少なくありません。現場での施工実績を持つ建築士に検査を依頼するので、お客さまにも喜ばれます。弁護士や税理士、司法書士などとも連携していますので、必要があればいつでもご紹介できます」

#chapter3

不動産業者はもっと身近であるべき。家族や友人に相談する感覚で訪ねてほしい

 大学卒業後は、大手の流通系会社に勤め、1995年に不動産開発会社に転職した佃さん。2004年に独立し、横浜市内に事務所を立ち上げました。マンション開発とそれに伴う近隣折衝、借入金が返済できなくなった際の債務整理の経験もあり、不動産業界歴は20年以上に及びます。

 「住宅ローンアドバイザーやファイナンシャル・プランニングの資格も保有し、資金計画や相続と、広範囲に業務に携われることが強みであり、お客さまをサポートする上での自信にもつながっています」

 豊富な知見に基づいた提案力や対応力から、借り主から請われて貸し主との間に入ったら、逆に貸し主から物件の管理を任されたことも。「他にも、お世話になった弁護士さんから勧められた案件で、任意売却の進め方を学んだり、思えばずっと人の縁に恵まれてきました」と振り返ります。

 不動産業者は、もっと身近な存在であるべきと考える佃さんは、家族や友人に悩みを打ち明けるように、自分を頼ってほしいと言います。

 「実は営業が苦手なんですよ。だから、こちらから売り込んだり、誘導したりしません。それに『これしかない』というような強い口調で言われるのは、いい気分がしませんよね。最終的にどうするかは、お客さま自身が決めること。相談を受けたらからには、しっかりと事実関係を把握し、どのような解決法があるのかを一生懸命考えます。力になってほしいと言われれば、全力でお手伝いしますので、遠慮なくお声掛けください」

(取材年月:2022年8月)

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佃泰人

多岐にわたる困り事を解決へと導く不動産の専門家

佃泰人プロ

不動産コンサルタント

有限会社トラストシップ

不動産売買から賃貸管理、債務整理のための任意売却までを経験。不動産に関する困り事に対して、できる限り複数の選択肢を提示して解決のお手伝いをしています。建築士や弁護士など、他士業とも連携

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