不動産コンサルティングの専門家真山英二

不動産コンサルティングの専門家

真山英二

不動産購入を総合的にコンサルティングする業界のトップリーダー

　テレビや雑誌でも「不動産コンサルティングの専門家」として登場する真山英二さん。低迷が続く不動産業界で、社長就任後わずか2年で売り上げ倍増という異例の業績を上げています。躍進の秘訣は、何でしょうか。

　真山さんは慶應義塾大学理工学部の大学院を卒業後、外資系コンサルティング会社で大手企業の経営コンサルティング業務に関わった経歴をもつ、不動産業界では異色の存在。CFP®というファイナンシャルプランナーでも最上級の国際資格の知識を生かし、住宅ローンや税金などの資金対策に対応しています。

　「不動産仲介業において、いまだに顧客に物件を紹介するだけの不動産屋さんがほとんどです。住宅ローンや税金などの『お金』について正確に対応できる業者はまだまだ少ない」という真山さん。「住宅の購入で最大の悩みは「お金」に関する不安です。それを取り除いた上で物件をお勧めするのは、ごく当たり前のことではないでしょうか。お客さまのライフスタイルに合わせた着実なプラン設計によって、安心して購入にのぞんでいただきたいですね」とも。「『人生最大の買い物』は、ワクワクする夢のある買い物であってほしい」というのが持論です。

　「人生最大の買い物といえども、子どもが大きくなったり巣立ったりと、そのときの状況に応じて買い替えも考慮すべきです。画一的に20年、35年とローンを組むだけでは意味がありません」とも。強みは、不動産を熟知した上でのファイナンシャルプラン、賃貸か購入か、中古か新築かなど、あらゆる相談にのれる総合的なコンサルティング力。物件の引き渡し後も確定申告の書類作成のお手伝いをするなど、全面的にバックアップします。

地元に根差した物件の価値判断力が魅力

　ハッピーハウス所在の二俣川では、平成27年春に相鉄・JR直通線が開業、それに合わせた駅周辺の再開発事業も予定され、今後ますますの活性化が予想されます。

　真山さんは、横浜市出身で二俣川エリアがいわば地元。二俣川周辺の住宅地の変遷を実際に見てきています。物件の価値を判断するときに周辺環境を知ることも大切な条件の一つ。「ここは昔、どんな建物、どんな土地だったのか、過去の情報も含めて、自分の経験が住まい探しでお役に立てることがあればうれしいですね」といいます。

　「従来の不動産屋さんのイメージを刷新し、気軽に不動産の相談をできる場を提供したい」という真山さん。二俣川駅徒歩約1分にあるハッピーハウスは、まるでオープンカフェのような雰囲気。大きな窓越しにカウンターの様子や、社員の動きが見てとれます。また、女性スタッフが多いのもハッピーハウスの特徴。積極的に女性スタッフを起用し、きめ細やかなアドバイスができるように努めています。

次の時代を見据えて、不動産業界全体の信頼性向上にも期待大

　インターネットで地価や物件の相場が誰でも簡単に検索できる時代。真山さんは「これからは物件の情報だけにとどまらず、不動産業者が技術やスキルを身につけて、付加価値のあるサービスを提供できなければ生き残れない」といいます。

　全日本不動産協会の役員を務める真山さんは「業界そのものの仕組みが変わらないといけない」とも。一般的に不動産業界や業者があまり信用されていない大きな要因の一つは、価格の判断基準が不透明なせいではないかと考え、取引の際に不動産鑑定士による「不動産鑑定書」をつけることを構想中。そのためにマイホームの鑑定に特化した「不動産鑑定事務所」の設立も視野に入れています。

　「皆さん、不動産屋さんに物件の価格を聞きますが、不動産業者はお互いに利害関係者であるため、10社に行けば10社違う答えが返ってきます。一般の方は、判断がつかず、不動産業界に対して不信や不満がたまるばかりです。マイホームの購入や売却の際、価格の軸として、第三者である不動産鑑定士の中立的な意見があれば、納得して取引にのぞめます。そうなれば、業者も提供するサービスの質で勝負するようになるのではないでしょうか」顧客が安心してマイホームを購入するためのサービスをじっくりと考え、時代の先を読む感性。これこそが業界のトップリーダーとなる由縁です。

　「いずれ団塊世代が亡くなり始める大『相続』時代がやってきます。そのときまでに、少しでも安心できる不動産売買の仕組みを構築しておきたい」と将来のビジョンを語る業界の風雲児。これからますますの活躍が期待できそうです。

（取材年月:2010年12月）