アットホームな雰囲気で顧客の要望を丁寧に聞き出す（2/3）

時代を越えて受け継がれていく価値ある洋服たち

　今は量産品のリーズナブルな洋服をシーズンごとに使い捨てする時代かも知れません。けれど、長年愛用したお気に入りの洋服を手放すのには勇気が必要。デザインやサイズなど、今着るのは難しいけれど捨てたくない洋服がクローゼットの中にそのまま眠っている場合もあるはずです。

　黒田さん自身も以前のお気に入りワンピースを今の自分に似合うデザインにリメイク。胸元のレースを外したり、裾をカットしてブラウスとして今も大切に着ています。

　以前、顧客から祖母の昔のコートを孫のためにリメイクしてほしいという依頼があったそうです。その時には肩の部分の膨らみや丈などを調整し、デザインを現代風にアレンジ。上質な生地の洋服には、世代を越えて受け継がれていく素晴らしい価値があります。

　また、こちらはウエディングドレスのフルオーダーはもちろん、お直しにも対応している貴重なお店です。サイズを小さくしたり、逆にレースなどアレンジをプラスしてサイズを大きくすることも可能です。胸元やお腹周りなど、細かい部分のサイズ直しにも丁寧に対応してくれるので安心です。

　また、黒田さんの元には声楽家など舞台衣装のお直しの依頼も多いそうです。その場合には声楽家が舞台で発声をしやすい様、胸元に余裕を持たせるなど工夫を施します。また、リーズナブルな価格でネット購入できる輸入ドレスは、デザインは好みでも自分の体型に合わず、うまく着こなすことができないことが多々あります。そんな時こそ自分たちを頼ってほしいと言います。サイズが合わないからと諦める前に、プロに相談してお直しをすることで意外と手頃な価格で自分サイズのドレスが手に入ります。自分にピッタリのサイズのドレスや洋服は1日着ていても疲れない着心地の良さが魅力です。

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