土地や建物の悩みを解決したい不動産相談のプロ
田向定雄
Mybestpro Interview
土地や建物の悩みを解決したい不動産相談のプロ
田向定雄
#chapter1
いわて不動産株式会社は1988年に有限会社として設立して以来、賃貸業や不動産売買のみならず、不動産コンサルタントにも力を入れています。創業者であり、社長の田向定雄さんは2018年に北海道・東北地区で一人となる平成29年度第一回「宅建マイスター・フェロー」に認定されました。この資格は2014年に創設した「宅建マイスター」の上級資格として2018年に第一回目の認定がスタート。課題や論文の提出による審査に合格した人だけが「フェロー」に認定されます。第一回目の認定では全国で田向さんを含む5人のみが認定されました。
田向さんはこのほかにも20を超える不動産関係の資格を有しています。「不動産におけるコンサルタントは、人間における医者のようなものです」と田向さん。物件の分析は病院の検査に相当するため、その技術や精度が低ければ、病気やけがの根治にはつながりません。物件には立地や築年数だけでなく、周囲の環境など複雑な要素が絡み合いますが、いわて不動産株式会社として確固たる自信を持つ「徹底した調査」の原点はここにあります。事実とその背景にあるものを的確に見抜く目。それこそがクライアントの悩みを解消する提案に向けた第一歩となるのです。
そういった事実の把握がベースとしてあるからこそ、あらゆる分野の知見、経験がより生きてきます。クライアントの悩みを解決する方法をひらめかせてくれる素地となるのが調査、分析、さらには専門の知識。そういったものを追求していく中で、田向さんはさらなる知見の拡張、そしてそれにつながる資格の必要性を感じ、現在の資格数になったと話します。
#chapter2
不動産コンサルタント相談の仕事をする上で田向さんが大事にしている部分、それは「債権者、債務者双方の利を常に考える姿勢」だといいます。お客様は個人や法人、自治体や金融機関など多岐に及び、さらに各業者や関係者など、多くの人が関わる案件も少なくありません。また、弁護士や税理士、不動産鑑定士、土地家屋調査士など各専門家とタッグを組みながら、各々の立場になって考え、互いに利のある結果にコミットさせています。
例えば、銀行からの不良債権処理。これは創業の翌年から業務のひとつとして続けていますが、不良債権側の銀行の利、そして破産や倒産を強いられる可能性のある債務者の利。ここでいう「利」には価格的なものが大きな割合を占めますが、それ以外にクライアントの隠れた心情など、形にならないものも含まれます。「コンサルティングを続けていてつくづく実感するのは、この仕事は相談業であるということ。本質的な解決のためにはお客様の隠れた気持ちを引き出すこと、汲み取ることが不可欠だと常々感じます」と田向さん。クライアントの要望をどういう方法であればクリアできるか。相手に寄り添う気持ちを持ちながら、逆に肩入れしすぎない姿勢も保つ。客観性と主体性を絶妙なバランスで備えながら、田向さんは不動産に関わる多くの悩み解決を目指します。
#chapter3
不動産コンサルタントは非常にスパンの幅が広い仕事です。田向さんが経験した中で最長のものは8年。多くの部署や関係業者が絡んだり、時間をおかないと進めることができない仕事があったりとその理由はさまざまですが、いずれにしてもスパンが長くなると情勢が変わってくることも往々にしてあります。トップの交代や価値観の変化などが例に挙げられますが、そういった中で欠かせないのが洞察力だと田向さんは話します。「基礎知識や経験はベースです。それに加えて先を見据える目がコンサルティングをする上では必要不可欠。つまり洞察力。その仕事における『解決策』を見出すことにもつながります」。
田向さんはその「解決策」を見出しながら、自治体や企業のコンサルティングを通じ、さまざまな活性化につなげてきました。そのどれもが一筋縄ではいかない難しい仕事ばかりでしたが、田向さんはこれからも「それぞれの問題解決と依頼者満足を目指し、これからも勉強を続け役に立ちたい」とその意気はさらに強まっています。「本当の意味で人のためになる仕事に向き合って完遂することは、絶対にいつか自分に良い形で返ってくる、そう信じています」と続ける田向さん。自身のこれまでを振り返りながら残した言葉は、すべての社会人が意識すべき金言といえるかもしれません。
(取材年月:2018年7月)
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土地や建物の悩みを解決したい不動産相談のプロ
田向定雄プロ
不動産コンサルタント
いわて不動産株式会社
田向さんは北海道・東北地区で唯一の宅建マイスター・「フェロー」認定者。その卓越した知識と実践力を生かし、高度な専門的能力を持つ宅地建築取引士の中でも優れた実績を残している。
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