技術と調整力で北陸のインフラを支える設備工事のプロ
中野貴之
Mybestpro Interview
技術と調整力で北陸のインフラを支える設備工事のプロ
中野貴之
#chapter1
「豊富な経験値と臨機応変な実務力を持ち合わせたプロフェッショナルが、生活や事業活動に欠かせないインフラをしつらえます」と話すのは、白山市の「なかの設備」代表の中野貴之さん。給排水、空調、消火設備の設置やメンテナンスを手掛け、石川県を中心に、富山県や福井県で要請を受けています。主な顧客はゼネコンから下請けするサブコンなどの法人ですが、個人の依頼にも対応。ビルや工場、病院、マンション、アパート、一戸建てなど、大規模な施設から住宅まで多岐にわたる物件に赴いています。
「水やガスを供給する配管や冷暖房・換気システムを配し、快適な環境を提供します。また、火災を知らせる警報ベル、放水用のスプリンクラーやホースを備え、利用者や従業員、住人など大切な命を守る仕組みを構築するのが私どもの役割です」
中野さんのもとには、1級建築施工管理技士や1級管工事施工管理技士、一級配管技能士といった有資格者が集結。現場に即した計画と工法を策定し、工事の精度を上げています。
「図面通りに仕上げるだけではなく、使い勝手や手入れのしやすさも考慮しています。例えば『ここに作業用のスペースを設けておけば、機器の保守管理が楽ですよ』と、クライアントさまにご提案することで利便性を高めています」
心掛けているのが事前準備とコミュニケーション。複数の業者が出入りする現場では、情報共有の不足や工程の遅れが付きものですが、中野さんは人員やスケジュールを調整するなど詳細に段取りを組み、関係者と綿密に連携を取ることでスムーズな進行につなげています。
#chapter2
中野さんは1973年に白山市(旧松任市)で生まれました。工業高校を卒業後、地元の工場へ就職しますが、知り合いから声がかかったのをきっかけに金沢にある土木工事会社に入ります。
「6年ほど勤める中で、日々の進捗を追い、業務の品質を保ち、プロジェクトを遂行する現場監督の知識を身につけました。学び得たことは計り知れず、技術者として基礎を築いてもらった場所であり、感謝しています」
プライベートでは、スノーボードに情熱を注いでいた中野さん。夏季も滑りたいと、日本と季節が反対のニュージーランドに滞在するため退職。帰国後は、建造物の土台を作る型枠大工職人の手伝いを始めます。
休みを融通してもらい、プロボーダーを目指した時期もありましたが、けがを機に断念。設備会社に入社して10年間修業し、2015年に独立して「中野設備工業」を立ち上げました。
「何度も転職して一から仕事を覚えるのではなく、培った経験を生かして勝負したいと考えるようになったんです。設計段階から携わり、建物が完成し、引き渡すまで見届けられる点に魅力を感じ、設備業を選びました」
集客の地盤が万全だったわけでもなく、創業当初は不安しかなかったと回顧。知人が案件を紹介してくれたおかげで、事業を軌道に乗ることができたと言います。
「もしうまくいかなくても、車1台つぶしたと思えばいいという気構えでしたが、杞憂(きゆう)に終わりました。実績を積み、独立して2年後には法人化を果たすこともできました」
#chapter3
「お客さまのために最善を尽くす」という信念のもと、会社を成長させてきた中野さん。柔軟に要望を反映するためにも、今後は事業主といったエンドユーザーと直接取引していきたいと展望を描きます。
「2024年には社名を『なかの設備』へ変更しました。やわらかい印象のひらがなにすることで、親しみやすく、身近な存在に感じてもらいたいと思っています」
地域に根差し、家庭の水まわりを新設したり、改修したり、「水が漏れる、流れない」といったトラブルにも対処し、住環境も整備。多様なニーズに応えるため、人材の育成にも力を入れています。
「設備工事は覚えることが膨大で、面白さを感じる前に大変さが勝ってしまう場合もあります。以前の私は急坂を駆け上がるような勢いでやってきましたが、これからは若い世代が仕事を楽しみながら一歩ずつ登れるような、なだらかな道を作ってあげることが必要だと考えています」
中野さんが従業員に示しているのは、「人のせいにしない」という自律の精神です。現場で起きることは全て自分の責任として引き受ける。自らの職務を誠実に果たす初心を忘れないことが、プロとしての最低条件だと説きます。
専門性を有する技術者集団を形成し、ビジネスや産業、暮らしの場を支えるべく尽力する中野さん。「皆さまが、不便や不安なく日常を過ごしていただくことが願いです。適切に設備を整えるノウハウを後進に伝え、長きにわたり地域社会の発展に貢献していきたいですね」と語ります。
(取材年月:2026年1月)
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技術と調整力で北陸のインフラを支える設備工事のプロ
中野貴之プロ
設備工事業
株式会社なかの設備
複数の資格を持つ技術者が、工程や周囲との調整を重視して施工を担当。事前準備と密な連携により、現場全体がスムーズに回る環境を整え、安心な生活を支えます。
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