起業家が勝ち残るために全力支援（1/3）

相談したくなる庶民派の税理士

大の漫画好きで、「『ジョジョの奇妙な冒険』は全巻持っていますよ」と気さくに話してくれた「いとう税理士事務所」の伊藤智宜さん。B級グルメの食べ歩きも趣味で、そういった庶民派の一面から、気軽に相談したくなる雰囲気を持っています。事務所も明るく開放的。「会計事務所の敷居の高さを払拭したかったんです。入りやすいように工夫しました」と伊藤さん。

実家が商売をやっていたため、「自分もいつかは自営業の道を歩みたい」と思っていたそう。大学院を修了した後、「商売や経済に関わることで世の中の役に立ちたい」と考え、税理士の道を選びました。

伊藤さんはまず、大手の会計事務所に勤務。年商50億円の会社から個人商店まで、約50社ものクライアントを担当し、経験を積みました。入所10年を機に独立。現在は30代半ばですが、12年以上のキャリアを持つ若手税理士として活躍中です。

独立後は、いきなり顧客に恵まれたわけではありません。「税理士は、新規参入してもなかなか仕事を任せていただけないもの」だと伊藤さん。そのため、資金のやり繰りや、メンタルな部分の保ち方を考える必要があったのだとか。

そういった経験から、起業を考えている人や、起業したばかりの人が抱えている悩み・状況がとてもよく分かるのだとか。「開業時の苦労を味わって、それを一から切り開いてきた。だからこそできるアドバイスがあるのです」と語ります。

伊藤さんの元には、日々、法人化の相談が寄せられますが、「ただ法人化すればいいというものではありません」ときっぱり。法人化するメリット、デメリットをきっちり伝え、相談者の現状を把握しながら助言しているといいます。

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