マイホームの外壁や屋根の診断・塗装・リフォームの専門家小椋直樹

マイホームの外壁や屋根の診断・塗装・リフォームの専門家

小椋直樹

塗装工事は安心・安全に暮らすための予防のひとつ。自分たちの仕事は歯医者さんのようなもの

　マイホームの外壁や屋根は、時間とともに劣化します。ひび割れや塗膜のはがれ、カビの繁殖などは、放置しておくと耐久性や防水性が低下してしまいます。安心・安全に暮らすためにも、点検やリフォームは定期的に行ないたいところです。

　今回お話しをうかがった株式会社奥広は、住まいの塗装やリフォームなどを行なう会社です。茨城県つくば市・土浦市を中心に、多くの住宅や公共施設などの外壁や屋根のリフォームを手掛けています。
「私たちの仕事は“建物の歯医者さん”のようなものだと考えています」
と語るのは代表取締役の小椋直樹さん。塗装業に携わって20年以上になるベテランです。

　小椋さんによると外壁や屋根の点検やリフォームは、必ずしもすぐにやらなければならないものではないそうです。
「しかし放っておくと外壁や屋根の劣化が進み、傷やひびから水が入り込んでしまいます。それは家の内部に入ってこないだけで、壁の中に溜まっていることもあるのです。水が漏れ始めてから慌てても遅いということがあります」
　なるほど、歯科医の定期診断と治療に通じるものがあります。気付いたときは手遅れのこともあるでしょう。
「塗装工事は予防だと考えています。安全な家で安心して暮らすためには、早めの点検とリフォームが大切で、そのことを訴えていきたいと思います」

塗装業界の地位向上を目指してペイントアンバサダーとしてお客さまの信頼を勝ち取る

　小椋さんの名刺には“ペイントアンバサダー”という肩書きが見られます。これは小椋さんご自身が考案したものだそうですが、どういうものなのでしょう。
「施工の結果に納得がいかない、あるいは業者から出てきた見積りに疑問があるというお客さまがたくさんいらっしゃいます。そういった方から依頼を受け、施工結果についての診断や、見積り内容についてセカンドオピニオン的にアドバイスをしています」
　塗装に関する診断士、アドバイザーといったところでしょうか。現在、塗装業界でこのようなことを行なっている人はまだ少ないそうで、小椋さんはその先駆け的な存在。このペイントアンバサダーという名称が定着し、同じような業務を行なう同業者が増えてほしいと考えています。

　ペイントアンバサダーとして仕事に取り組む小椋さんが目指すものは“塗装業界の地位向上”にあります。その背景にはこんな事情がありました。
「残念なことに悪質な塗装業者もおり、業界全体の信用が低迷していると感じています。それが施工結果や見積り内容への不信感につながり、相談が寄せられているのです。これらを払拭して業界全体の信頼回復を目指したいと考えています」
　そのため小椋さんは、塗装やリフォームの依頼があった場合、事前にしっかりと調査・診断を行ない、それを見積りや報告書に詳しく反映させているそう。施工の計画もしっかり報告しています。
「費用も大切な要素ですが、施工の内容で勝負したいと思っています。お客さまからは『ここまで詳しく書いてくれて本当に助かる』と言っていただいています」

火災保険や助成金などの活用を提案し、お客さまの費用負担を軽減する

　小椋さんの会社では、火災保険や外壁塗装の助成金や補助金についての情報収集も積極的に行なっています。また、常に最新の情報を仕入れるように意識しているそうです。
「火災保険や助成金などを活用して塗装やリフォームを行なうこともできます。しかしそのことをご存じないお客さまも少なくありません。できるだけお客さまの費用負担を減らせるよう、保険や助成金の情報提供やご提案も行なっています」
　実際に火災保険のみで工事費用をまかなうことができ、お客さまの負担はゼロだったケースもあるとのこと。この点でもお客さまから感謝の言葉をいただくこともあったそうです。お客さまのことを第一に考えて仕事に取り組む。この積み重ねが小椋さんご自身への信頼につながり、ひいては塗装業界全体の信頼にもつながると信じているそうです。

　一方で塗装業者の仕事環境の改善も必要だと、小椋さんは考えています。
「塗装業者向けのアプリケーションの開発を進めています」
診断書や見積り作成のほか、現場管理、営業管理、労務管理などがすべてできてしまうものだそうで、すでに一部実用化もされています。業務の質と効率の向上にもつながるものであり、業界の地位向上に資するものとも言えそうです。
小椋さんは「自分の考えに共感して、ペイントアンバサダーとして活動してくれる人が増えると嬉しいですね」と語ります。
　小椋さんの仕事は、私たちの安心・安全な暮らしを支えるもの。我が家は大丈夫だろうか？と思ったら、ペイントアンバサダーの診断を受けてみる価値がありそうです。

（取材年月：2020年3月）
　
　

診断や塗装工事を通じて「建物の歯医者さん」として、お客さまの暮らしの安心を守る

塗装工事は安心・安全に暮らすための予防のひとつ。自分たちの仕事は歯医者さんのようなもの

塗装業界の地位向上を目指してペイントアンバサダーとしてお客さまの信頼を勝ち取る

火災保険や助成金などの活用を提案し、お客さまの費用負担を軽減する

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