PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

相談者の心を映す「鏡」のように。何でも安心して話せる場を提供し、心が軽くなるサポートを

相談者が安心して話せる場を提供するカウンセリングのプロ

横田純一

横田純一 よこたじゅんいち
横田純一 よこたじゅんいち

#chapter1

訪問、オンラインで相談者の話に耳を傾け、信頼関係を築きアドバイス

 「職場や学校での人間関係、恋愛の悩み、幼少期のトラウマ、将来への不安、何でもお聞かせください」と語るのは、「SILIM(シリム)」を主宰する心理カウンセラーの横田純一さん。カウンセリングの根幹に据えるのは「傾聴」です。

 「カウンセリングというと、何かアドバイスがもらえるのではと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうではありません」

 まずは、心の内を吐露してもらうこと、そして、話してよかったと相談者に思ってもらえることを大切にしています。アドバイスをする場合も、信頼関係が築くことができてから、「選択肢の一つとしていかがですか」と、その人の心に伝わるような温度感で届けています。

 訪問、オンラインを用意し、話を聞く中で、専門的な治療を受けたほうがいいと判断した場合は医療施設、離婚問題など法律に関係することであれば弁護士など、各専門家への連携もスムーズです。

 「個人の方だけでなく、企業や学校など各種団体さまもお声掛けください。課題やニーズに応じたプランをオーダーメードいたします」

 心に問題を抱えている人はいないか、積極的に関わりながら、トラブルを早期に発見することを心掛けている横田さん。心の不調は早めの対応が肝心と呼び掛けます。

 「現代は、子どもも大人も忙しい毎日を過ごしています。下痢や頭痛といった身体的な症状が出てからやっと、自分の心が疲れていることに気づく方が多いですが、体の回復が優先になってしまい、心のケアに時間がかかってしまいます。『心のすり傷』程度でも、ぜひ相談してほしいですね」

#chapter2

自身の不登校から臨床心理学を学び、ボランティアや療育施設で経験を蓄積

 子どもの頃から、人の役に立つ仕事をしたいと思っていた横田さん。海で救難などにあたる海上保安官を目指していましたが、高校生のとき不登校気味になったことから、自分の内面に興味を持つように。大学では社会福祉学や臨床心理学を専攻しました。

 「どうして学校に行きづらいんだろう、何かこの状況を抜け出す方法はないだろうかと調べていたら、カウンセリングという言葉に行き当たり、カウンセラーへと進路を変更しました。家族からは、全然違う道に進んだねと言われますが、助けを求める人に手を差し伸べるという点で共通しているのかなと、自分では考えています」

 在学中は、海外の論文も読めるようになりたいと、カナダに語学留学したことも。勉強に打ち込みながら、ボランティア活動にも熱心に取り組みました。

 「季節ごとのイベントを企画するグループで小学生に体験の場を提供したり、中学生の学習支援に関わったり、SNS上で子どもの悩みを聞く相談員をしたりしていました。さらに、もし大学にいるときに災害が起きたとき何ができるのかを考え、啓発するグループにも所属していました」

 大学卒業後は、兵庫県内の児童発達支援・放課後等デイサービスに就職。大学時代に得た心理学の知識やボランティア経験を生かせること、何より子どもが好きだったことから選んだとのこと。児童指導員・心理機能訓練担当職員として、発達障害の子どもとその保護者の支援に携わりました。

横田純一 よこたじゅんいち

#chapter3

気軽に相談できる「駄菓子屋さんのような」心理カウンセラーを目指す

 「デイサービスでの仕事はとてもやりがいがありましたが、療育施設は18歳までしか通えません。卒業後もその子の人生は続いていくのに関われず、会社員としてできることに限界があると、次第にジレンマを感じるようになったんです」

 やがて横田さんは、メンタルの不調でやむなく休職することに。心身の充電期間を経て、今後は心理カウンセラーとして子どもも大人も幅広く支えていきたいと、独立しました。社名は「Support in looking into the mirror」の頭文字から。

 「カウンセリングは、相談者が自分を客観視する場でもあると感じています。『自分は怒っているんだな』『泣きたい気持ちだったのか』など、ふたをしていた感情に向き合えるよう、心の状態を映す『鏡』となってサポートすることが私の役割だと考えています」

 どんな話でも耳を傾けてくれる人がいることが、安心して一歩を踏み出すきっかけとなるのではと横田さんは言います。
 「カウンセラーですから自分自身のことはあまり話しませんが、不登校や休職を経験したことで、相づち一つにしても、心から共感して呼吸を合わせることができるのではないかなと思います」

 イメージしているのは、気軽に立ち寄れる駄菓子屋さんのような場所だそう。
 「学校や職場とは異なる第三の場所として、つらくなった時にはいつでもアクセスできて、カウンセリングが終わるころには、心がふっと軽くなるように寄り添いたいですね」

(取材年月:2024年4月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

横田純一

相談者が安心して話せる場を提供するカウンセリングのプロ

横田純一プロ

心理カウンセラー

SILIM

傾聴を通して相談者が自身の心を見つめるサポートをします。職場や学校での人間関係、恋愛、将来への不安、子育てなど、話してすっきりしたと思ってもらえるカウンセリングを実施。オンラインにも対応しています。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ神戸に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または神戸新聞社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO