「自律型人材」の育成で人と組織の成長をサポートするプロ小松茂樹

「自律型人材」の育成で人と組織の成長をサポートするプロ

小松茂樹

リーダーシップや対人スキル、論理的思考力などを養う研修メニューを提供

　「変化が激しく、不確実性が高い現代を生き抜くため、やるべきことを自ら考えて行動する自律型人材を育成します」と話すのは、「株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング」の代表・小松茂樹さん。
　リーダーシップや対人スキル、論理的思考力などを養うメニューを用意し、神戸や大阪をはじめ年間90件以上の講演会や研修に登壇。企業が抱えている課題や対象となる階層に合わせてプログラムを組み立てます。看板コースは「自律型人材育成研修」。企業の状況に合わせた多様なプログラムを展開しています。

　「例えば『半年間の週間チャレンジコース』は、個人のスキルアップにフォーカスしています。集合研修に加え、受講者に週1回『今週の取り組み結果と振り返り』と『次週の目標』を報告してもらって個別にフィードバックし、自分で決めたことを遂行する習慣を定着させます」

　組織マネジメントやチームワークを重視する場合は、「プロジェクト活動による職場改善コース」を推奨。組織内の課題を洗い出し、プロジェクトチームごとに改善策の立案、プレゼンテーション、実行に至るまでを伴走します。

　「継続的にフォローすることで効果が上がりますが、単発のセミナーもお受けしています。予算やスケジュールに合わせて対応しますので、ご相談ください」

　密度の濃い研修を通して個人や組織の変革を促す小松さんは、自らを「研修芸人」とも称します。社内でありがちな一コマをコント仕立てで紹介するなど、研修の随所に受講者の興味を引くアプローチを加えます。

　「おもしろくないと学ぶ意欲は生まれません。仕事も、まじめにやれと抑圧するよりおもしろくやれと伝えるほうが、イノベーションは生まれやすいのです」

経営企画や人事制度改革に従事したことを契機に経営コンサルタントに転身

　小松さんは、東京外国語大学卒業後に人材派遣会社に就職しました。

　「部活動に熱中して就活に後れをとり、就職浪人も覚悟していたところ、拾っていただいたんです。勢いがある会社で、深夜1時2時まで残業するような勤務環境でした」

　時代の流れとともに労働時間の適正化が進められることに。当時事務部門にいた小松さんは、業務効率化を担いました。

　「業務を洗い出す中で、自分が一生懸命やってきた作業の数々が消えていくんです。つまり、もともとやらなくていい仕事だったんですよね。長時間労働が評価される従来の企業風土は、いびつだったのではと感じました」

　効率化が一段落したところで、ワークライフバランスを重視したいと26歳で転職。健康食品会社で、バックオフィスや営業企画、マーケティングなど、多様な業務を経験します。

　「転機は、経営企画や人事制度改革など、経営者に近いところで働いたこと。経営視点での組織づくりを目の当たりにして、人材育成や経営コンサルティングに携わりたいと思うようになったんです」

　しかし、30代半ば、業界未経験でコンサルティング会社への転職は容易ではありませんでした。 20社以上も不採用になりますが、あきらめることなく応募を続け、2015年に株式会社日本コンサルタントグループに入社しました。

　「実績がない新人でしたが、いただいた案件を丁寧にこなすことで少しずつ周囲の信頼を獲得。生産性向上、営業力強化、キャリアデザインなど、企業の業績や個々のパフォーマンスアップを支援しました」

意欲はあるのに教育の機会を得られない人のために、個人向けの研修にも注力

　小松さんは、2021年に独立。きっかけはコロナ禍でした。緊急事態宣言に伴い、対面によるコンサルティングや研修がストップ。自宅待機が続く中、独自でオンライン研修の動画教材を開発し、会社の売り上げに貢献しました。自身が「自律型人材」となるべく、常に今何をなすべきか考え実践してきたのです。

　「オンライン研修で、場所を問わず事業を展開できると手ごたえを得ました。子育て環境を考えて妻の実家に近いところで仕事をしたいと、神戸に転居し開業しました」

　全国にクライアントを抱え、月の半分近く出張している小松さんですが、地元企業へのコンサルティングを通して、地域にも貢献したいとのこと。最近では、兵庫県内の商工会議所や地方自治体から、セミナー講師を依頼されることも増えてきているそうです。

　「今後は、個人向けの人材育成やeラーニングのコンテンツ制作にも注力したいですね。私自身、所属していた会社が社員教育を重視していない中、自費でセミナーを受けることで、現職への道を切り開きました。同じように、意欲はあるのに教育の機会を得られず能力を開発できずにいる方々に、成長へのステップを提供したいのです」

　開業以来一貫して掲げているビジョンは、「デキる人を増やす」。

　「仕事がデキるようになれば、仕事が楽しくなります。仕事が楽しくなれば、人生も楽しくなります。仕事がデキる人が増えれば、優れた商品やサービスが増え、世の中はより豊かに快適になります。そんな思いで、人と組織の成長をサポートしています」

（取材年月：2024年11月）

自ら考え行動する「自律型人材」の育成で、豊かで快適な未来へ

リーダーシップや対人スキル、論理的思考力などを養う研修メニューを提供

経営企画や人事制度改革に従事したことを契機に経営コンサルタントに転身

意欲はあるのに教育の機会を得られない人のために、個人向けの研修にも注力

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