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年間施工台数1500台。創業80年の自動車板金塗装専門店

自動車板金塗装のプロ

濱田英和

アサヒ塗装工業株式会社_濱田英和さん
アサヒ塗装工業株式会社_塗装現場

#chapter1

高度な職人技で小さな傷から事故の大きな損傷まで修復。経験と技術、質の違いを提供

神戸市西区にある「アサヒ塗装工業」は、年間1500台以上の施工台数を誇る自動車鈑金塗装専門会社。「兵庫県技能グランプリ金賞」や「神戸市技能者表彰」受賞者を含む6人の一級金属塗装技能士が在籍し、車の小さな傷やへこみから事故による大きな損傷まで修復します。

「真心を込めて一つひとつの工程を丁寧に進めています」と話すのは、取締役の濵田英和さん。600坪の広々とした敷地内には、修理を待つ自動車がずらりと並び、圧送式塗装ブース3基、フレーム修正基3面、高張力鋼板対応の溶接機などの設備を完備しています。「フィルターで浄化した空気を送り込み、室内の圧力を高める圧送式塗装ブースでごみやほこりを遮断します。また塗装作業によって生じる余分なミストを素早く回収することで、より美しい仕上がりが得られます」

同社はこれまでディーラーや自動車メーカーを主な取引先としていましたが、現在は大手保険会社の指定工場に認定され、一般ユーザーからの依頼にも応えています。対応エリアは、神戸市を中心に芦屋市・西宮市・明石市・加古川市・三木市・姫路市など。インターネットで情報を得て、遠方から来店する人も増えているそうです。

#chapter2

修理費と保険料の総額を比較し、損をしないプラン提案

車を修理する場合、悩ましいのが自動車保険を使うかどうかの判断です。「保険で修理代を補てんすると、次年度から保険料が上がってしまいます。弊社では修理費と次年度以降の保険料の総額を比較し、お客さまが損をしないプランを提案しています」と濵田さん。

自費での修理となった場合も、修復すべき箇所としなくてもよい箇所を分け、使える部品は使うなどの工夫で顧客の経済的負担を減らすよう努力。また状態の良いリサイクルパーツ(中古部品)を使用することで、修理費用を安く抑えることができるといいます。

板金塗装は、一人前になるまで7年から10年はかかるといわれる難しい技術。しかし、脚光を浴びることが少なく、高度な技術を持つ職人が少なくなってきています。そのため同社はこの技術を継承するために若い世代の育成にも力を注ぎ、女性の採用にも積極的。「業界内でも数少ない女性の一級金属塗装士が活躍しており、専用のブースで存分に腕をふるっていただいています」

アサヒ塗装工業株式会社

#chapter3

顧客と職人を橋渡しし80年の信頼を今後も受け継ぎたい

アサヒ塗装工業は、濵田さんの祖父が1937年に設立。高度成長期の60~70年代には大手自動車メーカーの指定工場としてあらゆる修理・塗装を手掛け、2001年には東京モーターショー出展車の塗装を任されました。

また当時は難しかった車の焼付塗装に前社長(叔父)が取り組み成功。その職人技が評価され、04年に厚生労働大臣から「現代の名工(卓越技能賞)」を受賞、翌年には「瑞宝双光章」を内閣総理大臣から授与されています。さらに17年には、日本の勲章の1つでもある「瑞宝単光章」も内閣総理大臣より授与されました。

こうした家業の栄光を間近で見てきた濵田さん。今は取締役として、また営業・サービスアドバイザーとして、顧客と職人の橋渡し役に徹したいと話します。「弊社は職人が主役の会社。より良い仕事をしてもらうためにも、職人が安心して仕事に打ち込める会社を目指しています」

美しく復元された車を見た時の顧客の笑顔がうれしいと笑う濵田さん。「祖父や叔父、父が築いた80年にわたる信頼を今後も受け継いでいきたいですね」


(取材年月:2016年3月)

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濱田英和

自動車板金塗装のプロ

濱田英和プロ

整備士

アサヒ塗装工業株式会社

一級金属塗装技能士が6名、鈑金士5名在籍する創業80年の自動車板金塗装専門会社。「兵庫県技能グランプリ金賞」「神戸市技能者表彰」受賞の職人も活躍し、キズ・ヘコミ~大事故まで年間施工台数1500台を誇る

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