日常生活でのさまざまな「困った」を解決に導くプロ水越拓也

日常生活でのさまざまな「困った」を解決に導くプロ

水越拓也

清掃、生前・遺品整理、不用品回収、害虫駆除、内外装整備など幅広くカバー

　「使わない家財を引き取ってほしい」「雪かきや草刈りをお願いしたい」「ゴキブリやハチを退治してもらいたい」といった声に応えるのは、「総合クリーンサービス」の代表・水越拓也さん。本拠を構える苫小牧市、千歳市やその周辺エリアで、生活を多方面からサポートする便利屋として事業を展開。住まいやビル、施設の清掃、消毒・消臭を行うメンテナンス、生前・遺品整理、貴金属・ブランド品の買い取り、不用品回収、害虫駆除など多岐にわたる業務を手掛けています。

　「私たちは、誰かの手を借りたいという場面に駆け付けます。『こんなことを頼んでもいいのだろうか』と気になさらず、どんなお困りごとでもご相談ください」

　水越さんのもとでは、浴槽や洗面台、キッチン、トイレといった水回りの交換やツヤ出しコーティング、床面の滑り止め処理、壁紙の張り替え、外壁・屋根塗装など、住宅や店舗、病院、オフィスの内外装も整備。創業以来「顧客満足」を第一に掲げ、経験豊富なスタッフとともにきめ細かなサービスを届けることで、地元の人たちの支持を集めてきました。「当方の仕事ぶりに満足したお客さまがリピーターとなったり、新しいお客さまを紹介したりしてくれることも多いです。中には、親子二代でご依頼くださる方もいて、とても誇らしいですね」

　水越さんは、古物商許可や産業廃棄物処理、遺品整理士、事件現場特殊清掃士などの資格を保有。「大抵のことにはお力になれます。お買い物やお墓掃除も代行し、空き家の片付け、故人さまの遺品のおたき上げも承ります」と話します。

塗装や電気工事、建築・美装関係の現場業務、営業職を経て独立し便利屋に

　水越さんは苫小牧市で1978年に生まれました。中学校を卒業後はすぐに働き始め、塗装や電気工事、建築、美装関係の現場に携わり、施工技術を身につけました。

　「転職して、家庭や事業所に常備する薬などを案内する営業職にも従事し、お客さまのニーズをくみ取る力も養われました。若い頃にさまざまな仕事に触れた経験が、現職に生かされているとつくづく実感します」

　もともと独立心が強かった水越さんは、2002年に個人事業主として「総合クリーンサービス」を立ち上げました。「最初は清掃業からスタートしました。お客さまの元に伺うと『網戸や畳を交換したい』『照明器具を新設したい』など、いろんなご要望がありました。『あれもこれもやってほしい』という皆さまの期待に応えるため、便利屋として幅広く請け負うことにしました」

　当時、周囲に同業者は少なく、ある程度は自信を持っていたそうですが、ビジネスを軌道に乗せるまでには多少の苦労が伴ったと振り返ります。「私の周りには経営者がいなかったため、壁にぶつかったときに悩みを打ち明ける相手はいませんでした。ただ、営業をしていたときは完全実力主義の環境で、ある意味では経営と似たような部分がありましたから、自分ならきっとやれると信じて乗り越えてきました」

　現在、会社は10人の従業員を抱えるまでに成長。協力会社を含めると30～40人体制を敷くまでに拡大しています。「今では数え切れないほどのご用命があり、ありがたい限りです」と笑顔を見せます。

困っている人を一人でも多く助けるため、フランチャイズ事業にも注力

　水越さんがこれから力を注いでいきたいのはフランチャイズ事業です。全国で便利屋として活動してくれる仲間を募集し、加盟店を増やしていきたいと考えています。

　「数年前から構想を練り始め、システムの構築やプランの策定など準備を進めてきました。すでに問い合わせをいただいており、興味を持つ方がたくさんいるのではと手応えを感じています」

　フランチャイズ事業を始める理由について、「これまで培ってきたノウハウを全国に広げ、困っている人を一人でも多く助けたいから」と説明。自分で事業を営みたい人を応援する目的もありますが、「皆さまのお役に立つという思いを共有できない方は、お断りすることもあります。当社の看板を背負っていただくわけですからね」と強調します。

　水越さんは、自らの名前を冠する「水越会」という経営者の会を主宰。勉強会やイベントの開催を通じて、経営術を伝授したり、仕事を融通したりするほか、社会貢献として自治体や地域団体への寄付にも積極的に取り組んでいます。苫小牧本部だけでなく、札幌や大阪にも支部があり、約50人の会員が参画しています。

　「自分より若い人だけでなく年齢が上の方からもよく経営のヒントを聞かれるのですが、『物よりもまず自分を売ることが大事』と伝えています。すべては自分次第ですから、信念を曲げずに貫くことが大切。出るくいは打たれるものであり、打たれ過ぎると信念を曲げたくなりますが、ぶれない姿勢を忘れてはなりません」

（取材年月：2024年8月）

「誰かの助けを借りたい」ときは、多様なサービスを手掛ける便利屋へ相談を

清掃、生前・遺品整理、不用品回収、害虫駆除、内外装整備など幅広くカバー

塗装や電気工事、建築・美装関係の現場業務、営業職を経て独立し便利屋に

困っている人を一人でも多く助けるため、フランチャイズ事業にも注力

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