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安心して歯科治療を受けてもらえるよう配慮し、日常のケアから口腔内手術まで対応

全身の状態を見極め、口腔内のトラブルに対応するプロ

樋渡卓也

樋渡さん正面
3Dディスプレイ

#chapter1

歯科用CTや小型光学カメラ、3Dプリンターといった機器を備え、負担の少ない治療を目指す

 「日本人の多くに発症リスクがあり、歯を失う原因の半数近くを占めているのが歯周病。糖尿病や心血管疾患、認知症とも深く関係しているとも言われています。また虫歯でもないのに歯が痛む『三叉神経痛』など、口腔内のトラブルにはさまざまなケースがあります」
 
 そう話すのは、「シーナデンタルクリニック」の院長、樋渡卓也さん。
 歯科医師として15年以上の知見のほか、大学病院の歯科麻酔医も務めるなど豊富な臨床経験を持ち、心身の健康に関わる口腔環境の改善に取り組んでいます。

 バリアフリーの院内には、外科手術も可能なオペ室を設け、一般的な歯科治療のほかインプラントや歯列矯正、歯科ドックなどのメンテナンス、デンタルエステまで対応。キッズスペースも完備し、さまざまな患者を受け入れます。

 「心掛けるのは丁寧なカウンセリングと的確な診断。検査モニターで状態を説明しながらリスクや副作用、自由診療の場合の費用の目安などを説明。納得のいく治療方法を探ります」

 短時間で精密なデータを導き出す歯科用CT、全身の状態を管理する生体モニターをはじめ、口内を立体的にスキャンする小型光学カメラ、3Dプリンターといった先進機器を備え、歯の型取りの際の不快さも少なくスピーディーに修復物を作成できる「セレック治療システム」を導入。
 また歯列矯正での「見た目が気になる」「ワイヤーが苦手」の声や、スポーツ愛好者の利便性も考慮した透明マウスピースを提案しています。
 
 持病がある人や高齢者の負担を軽減することにも配慮。幅広い知識と精度の高いデータにより、さまざまな治療の選択肢を提案します。

#chapter2

人生の節目で出会った先輩たちの「自信と活気に満ちた生き方」が勉学の刺激に

 早い段階から医療に強い関心を持ち、歯科医師としてのキャリアを築き上げてきた樋渡さん。その半生には、歯科医師の道へ導く示唆に富んだ巡り合わせが数多くあったようです。
 
 「中学生の頃、学習塾で出会ったのが、医学部に在籍中の学生アルバイトの方々でした。『社会に役立つ存在を目指しているんだ』という意欲にあふれた姿が輝いて見えて、憧れの存在でしたね」

 また、子どもの頃に見たアメリカ横断のクイズ番組に感化されて、大学入学前にアメリカに語学留学した際には、温かく迎えてくれたホストファミリーが歯科医師だったそう。
 「こうした先輩たちの、自信と活気に満ちた生き方が大いに刺激になって、勉強の励みになりましたね」

 研修医時代には、実際の治療現場を数多く経験。中でも樋渡さんの旺盛な知識欲を満たしたのが、各科を横断的に知ることのできる麻酔科だったと言います。
 
 「麻酔科は治療の多くの段階で必要となる分野なので、高いスキルと経験が求められます。補助的な役割にとどまらないだけでなく、治療を適切に進める上での麻酔医の責務は重要です。歯科領域でも、体の一部分として口腔内だけを捉えるのではないという考え方が身に付きました」

 開院前にも世界各国への放浪に1年間を費やしたそうですが、「今のところ、得意な語学力は数回しか生かせていませんね。道内で、歯のことでお困りの外国人の手助けができればうれしいのですが」とこぼします。

機器

#chapter3

歯周病ケアから全身麻酔による院内手術まで対応、医科歯科連携にも注力

 さまざまな健康リスクの要因にもなる歯周病ケアに重点を置いて「日常のケアから健康な口内を維持するサポート」を目指す樋渡さん。歯科治療に抱くネガティブなイメージを払拭することにも配慮を怠りません。
 
 時間配分を正確に、患者を待たせることなく診療を進めることもその一つ。治療計画に基づいて次回の所要時間の目安を提示。院内で完結できる先進的な機器を駆使し、治療を長引かせないよう努めているそうです。

 「病気治療中や持病のある方、薬物アレルギーをお持ちの人、高齢者など特に注意が必要な患者さまにも細かく対応しています」

 手術の際には、丁寧な説明とアフターフォローで不安を和らげます。
 「当院では、生体監視用の機器も備えており、局所麻酔だけではなく、場合によっては全身麻酔も可能です。そのため埋伏歯の手術、口腔内の腫瘍の早期発見や顎変形症治療のほか、アクシデントによる口内の傷の応急処置といった外科手術も院内で対応できます。医科歯科連携に力を入れており、大学病院とも協力していますので、怖がったりあきらめたりしないでご相談ください」

 常に学び続ける樋渡さんが寛げるのは、家族の一員であるゴールデンレトリーバーの“アベルくん”とのひととき。
 「彼がセラピードッグとして医療施設や老人福祉施設に赴くときだけは、ただの同伴者に徹しています」と口元をほころばせます。

(取材年月:2023年12月)

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専門家プロフィール

樋渡卓也

全身の状態を見極め、口腔内のトラブルに対応するプロ

樋渡卓也プロ

歯科医師

シーナデンタルクリニック

麻酔医としての豊富な臨床経験を持ち、全身をトータルに監理しながらの治療や手術を得意とする。立体スキャナーや3Dプリンターなどの治療システムを導入し、速やかで不快感の少ない治療を実践。

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