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「樹木のかかりつけ医」として、健やかに、美しい木々を育て、心豊かな空間を創出

樹木医の知見で木を健やかに導くプロ

坂本俊隆

坂本俊隆 さかもととしたか
坂本俊隆 さかもととしたか

#chapter1

性質を踏まえ、適期を見極めた上で剪定し、木が本来持つ生命力を引き出す

 「当方の役割は見た目を整えるだけではありません。『樹木のかかりつけ医』として、それぞれの性質を踏まえ、適切な時期にはさみを入れ、木が本来持っている生命力を引き出すことを心掛けています」

 そう語るのは、札幌市の「坂本庭園」の代表・坂本俊隆さん。植木の剪定、植栽や移植、老木の伐採・伐根、健康状態を調査・把握する診断、積雪や冷気による凍結を防止する冬囲いなど、木に関するさまざまなニーズに応えています。

 坂本さんは、一級造園技能士(造園工事作業)や1級造園施工管理技士といった庭づくりの国家資格、樹木医、松保護士、植栽基盤診断士など、病気を予防し、健全に育成する民間資格を各種保有。身につけた専門知識と実地で培ったノウハウを駆使し、1本1本時間をかけてケアします。

 「枝を切れば一時的に葉が減り、木に負担がかかりますが、緻密な計画により、残った葉に効率よく日光を当てて光合成を活性化します。太陽の恵みをたっぷりと受け、幹や根など全体に栄養が行き渡ることで新芽が勢いよく芽吹き、花木であれば花付きが良くなり、果樹であれば大きくて良質な実が成ります」

 坂本さんが大事にしているのは、樹種に応じた剪定の適期を守ること。例えば、桜やリンゴ、ブドウであれば落葉して休眠に入る12月~2月、松やイチイであればその年の成長の落ち着いた8月から10月といった具合に、木に適したタイミングを見計らいます。

 「剪定には、設計図もなければ完成形が定められているわけでもありません。手入れする時期や取り払う枝葉を見極めることで、成長を促し、寿命を延ばします」

#chapter2

木の状態や講じる手だてについて分かりやすく説明することがモットー

 1968年に室蘭市で生まれた坂本さん。室蘭栄高校を卒業後、東京の大学へ進学しますが、中退して長野県にあるホテルへ入社しました。1年後に帰郷し、旅行代理業や添乗員の派遣業を経て、造園会社に入ります。

 「接客を通じて、お客さまの心に残る仕事をするのがやりがいでしたが、次第に形に残る仕事をしてみたいという思いが膨らんできました。子どもの頃から自然が大好きだったので、木々と触れ合える道を選びました」

 植物の種類や生態など覚えることが多く、屋外での作業は大変でしたが、「体力には自信がありました」と笑う坂本さん。いくつの会社を渡り歩いて懸命に技術を習得し、数々の資格も取得します。

 「剪定を教えてくださった方からは、上っ面だけを刈るのではなく、風通しや日当たりを良くするため、はさみを中に入れ、透かして切る意義を教わりました。全体の様子をつぶさに観察し、不要な枝を整理して樹形のバランスを取り、自然なたたずまいを表現する上でも大切な工程として胸に刻んでいます」

 会社勤めをしていた頃から、休みの日に個人で案件を請け負い、依頼数も増えてきたことから、2013年に独立し「坂本庭園」を創業。サービス業に従事していた坂本さんは、木がどんな状態にあり、どのように手当てするのか詳しく伝えています。

 「ある保育園で、園長先生に懸念される症状や講じる手だてについてご説明したところ『分かりやすい』と、当方の姿勢を評価してくださいました。以来、10年以上のお付き合いが続いています」

坂本俊隆 さかもととしたか

#chapter3

街路樹の整備など、剪定を通じて地域の景観づくりに貢献することが目標

 二十余年にわたって造園業に従事し、数多くの庭を手掛けてきた坂本さん。探求心は尽きることがなく、現在も長期の休みが取れた際には全国各地へ足を運び、歴史ある名庭を鑑賞して感性を磨き、講座にも参加してスキルアップを図っています。

 「樹木の世界には、科学では解明されていないことがまだ多く残っています。現場で木に触れて得る感覚と、樹木医としての知見を融合させることで、木をもっと健やかに、さらに美しくできるはずだと信じています」

 地域に根ざして活動し、個人宅はもとより、街並みも含めて美観の維持・向上を展望。札幌市内の街路樹など、公共の場にあしらわれた緑地の整備にも取り組みたいと考えています。

 「木を1本整えるだけで、建物の見え方や街の景観は大きく変わり、結果としてその土地の資産価値も高まります。私が剪定を通じて提供したいのは、物心ともに豊かな空間です」

 病害虫による枯れなど、樹勢が衰えている場合は処置を施して回復をサポート。日頃の保守管理では木の持ち味を生かし、周囲の環境にもなじむ姿かたちに仕上げます。

 「お客さまのご要望を細やかに聞き取り、木々の声に丁寧に耳を傾け、四季折々の表情を見せる彩りに満ちたお庭をかなえたいと思っています。庭づくりやメンテナンスに関することは私どもプロにお任せいただくことで、大輪の花を咲かせたり、深緑をたたえたり、紅葉して色づいたり、雪景色を描いたり、風情あふれる日々を過ごしてほしいですね」

(取材年月:2026年2月)

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坂本俊隆

樹木医の知見で木を健やかに導くプロ

坂本俊隆プロ

造園業

坂本庭園

樹木医の知見を基に、樹種ごとの適期を見極めて剪定。光合成効率を考慮した枝の整理で根や幹に栄養を行き渡らせ、木が本来持つ生命力を引き出します。

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